2017-03

白山登山 『砂防新道から観光新道ルートを歩く』

 10月も半ばの三連休

 台風19号の上陸を控えた10月11日(土)に、職場の同僚Yさんと、お隣の石川県に聳える名峰にして、立山同様日本三大霊山の一つでもある標高2,702メートル『白山』へ行ってきました。

 最近は朝晩の気温は低くなり始めていましたが、この日は幸い天候も良く、今年最後の3,000メートル級にして百名山である『白山』を目指して深夜の高速を飛ばし、一路登山口までのシャトルバス発着場の有る『市ノ瀬』に向けてに出発することにします。

 なお、たかが隣の県と言えども、深夜に車を走らせて登山口を目指すのは中々に勢いが必要であり、単独ではなかなか行く気持になりませんでしたが連れがいると勢いが付きますね。
 白山未経験の二名で山頂を目指すことにしました。
 
 さてさて、その道のりは?

 それではスタートです。


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【5時10分】
 深夜に富山県を発ち、高速道路と下道を3時間近くかけて、登山口へのシャトルバスの出発点である『市ノ瀬』へと到着しました。

 日が昇るのはすっかり遅くなり、辺りはいまだ夜の光景ですが、広大な駐車場には既に数百台の車が駐車しており、交通整理の人も立っておられたりと、あまりの光景に衝撃を受けます。

 なんだこれは・・・
 登山ブームということなのでしょうけれど、余りの登山者の多さに度肝を抜かれます。

 ここに来るまでろくに車も見なかったので、空いているのかと思いきやとんでもない。
 昨晩から車中泊でもしていたのでしょうね。
 
 5時始発のバスは、満席の状態で出発していきました。


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 眠い頭に衝撃を受けながらも、5時半のバスに乗り登山口『別当出合』へと進みます。

 当然このバスも満席で、出発の際には通路に立つ登山者でいっぱいとなりました。
 みんな登山が好きなんだなぁ・・・


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【6時】
 別当出合に到着。バスから降りた人々は続々と山の中へと消えていきます。

 広いバスロータリーや駐車場、トイレに管理センターや売店なども持つ、中々賑やかなところです。
 
 正面には大きな鳥居もあり、ここが単なる登山の山ではないことが伺えます。

 
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【6時10分】
 トイレや準備体操を済ませて我々も登り始めます。

 今日は連れもいる道程ですので、あくせくと時間は気にせずにのんびりと山を楽しもうと思います。

 今回は、往路は正面の吊り橋を渡って進む『砂防新道へ』
 復路は反対側の『観光新道』を使って白山山頂『御前峰』を往復する計画です。
 

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 橋からは、多くの砂防ダムが見て取れます。
 この先標高を上げていけばより多くの砂防ダムを見ることが出来るため、これがこの道のりの由来なのかもしれませんね。


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 吊り橋を渡りつつ振り返れば空には未だ月が輝いています。

 つい数日前に皆既月食が有ったばかりですが、この日も綺麗な満月です。 


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 さて、この砂防新道。

 出だしこそはこのように岩の転がる登山道ですが非常に整備が行き届いています。


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【6時半】
 出発してすぐに『中飯場』の大きなトイレやベンチもある休憩所にたどり着きます。

 そして、ちょっと傾斜が急になればこのように、石でできた階段や


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 よく見る木製の階段が整備されています。


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 そして要所要所には木道と言った様に、大半は登山道というよりは遊歩道と言えるほど綺麗に作られています。

 やはりこのルートは一番歩く人も多いのでしょうね。


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【7時半】
 甚ノ助避難小屋へ。

 標高は1,965メートルと2,000メートルに迫る場所ながらも、綺麗な水洗トイレと避難小屋らしく綺麗な部屋も備えております。
 当然建物も景色もきれいで多くの人が休憩をしていました。


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【8時10分】
 休憩の後、エコーライン等の方面へ向かう南竜道との分岐点へ。

 この辺りまで来ると、木々も低くなり大分高所然としてきます。


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 次のチェック地点である、黒ボコ岩へと向かう登山道。

 この頃になると日も高くなり青空も広がり、明るい太陽に照らされた周囲の光景が美しく輝き出します。
 向かいに見える尾根は帰り道の『観光新道』が走る稜線ですね。

 草紅葉が始まって黄色身がかった草木の中を走る白い登山道と青い空の彩りは、とても美しいものです。


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 そして、途中には『霊峰白山の延命水』なるものが湧き出しています。

 冷たくて美味しい。
 チョロチョロ水ですが、土の中でろ過されているので平気でしょう。

 なお、道のりには数本の沢があり、水が豊富な場所のようです。


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【8時40分】
 『黒ボコ岩』へ到着。
 ここも多くの登山者が休憩しています。
 どこへ行っても人だらけ。

 ここが帰り道の観光新道との分岐となります。
 

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 やや人の多さに閉口しながら、黒ボコ岩を越えれば、突然に広がる見事な緑の台地

 これはすごい。何とも言えず美しい場所です。
 何平らと言うのでしょう?

 そして正面にはようやく白山の山頂が見て取れるようになりました。

 時々富山県の山の山頂から見たことは有りますが、近くで、そして石川県の方向から見たらこのような姿をしていたのですね。

 木道の入り口にはこれより白山真宮境内地との看板も立てられており、立山以上に信仰としての山域が強調されていることが判ります。


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 輝く熊笹の草原。

 白山の道程にはあちこちに熊笹が見られましたね。


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 そして、最後のチェックポイント『白山室堂』へ向かってハイ松と栂の茂る丘を登り始めます。

 背丈ほどもある緑のトンネル道です。


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【9時】
 室堂センターに到着です。

 大きな宿泊棟がいくつもある大きな山荘で、中には食堂、診療所、売店、郵便局等も備えられており、立山室堂のように賑やかな施設です。

 しかし、この白山も立山同様室堂、弥陀ヶ原、大汝など同じ名前を持つ場所があり、山には何か意味のある共通の呼び名が存在しているようです。


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 そして、センターの裏からは山頂までの最後の道程が一望できます。

 標高は2,702メートルとさほどの高峰ではありませんが、なんて大きくて、なだらかな広い山頂域なのでしょう。
 
 これだけの大きさが一つの山の山頂とはすごいものだと思います。
 

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【9時25分】
 しばらくの休憩の後、いよいよ山頂へ向かって鳥居をくぐって登り始めます。


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 そしてここから山頂までの道程も、まるで鳥居が示す通り、登山道というよりは参道と言った方が良いくらいに綺麗に整備されています。


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 少しの急登の後、いよいよ山頂が近くに迫ってきました。


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 立派な山頂の神社の前を通り三角点へ向かいます。

 
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【10時】
 ついに白山山頂へ到着しました。

 いやぁ何度登っても、苦しい思いをしても、新しい山の山頂にたどり着くのは気持ちのいいものです。
 不思議だなぁ。 


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 想像以上に広い山頂には、冷たい強い風が吹き荒れていましたが、多くの登山者が休憩をしていました。

 なんて人が多いんだ。そしてまだ続々と登ってきます。
 朝の駐車場の光景の通り、本当に大人気の山なんだなぁ・・・


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 そして、山頂の反対側を見れば、御前峰とはうって変って荒々しい『大汝峰』と青々とした池の数々が


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 そしてその右隣には『剣ヶ峰』

 あそこまでも大した時間もかからずに行けるようですが、日帰りで寄り道するのはちょっとめんどくさいですね。


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 そして富山の方向に目をやってみますが、広がる山々の先は、霞んでいて立山の方向は見ることが出来ませんでした。

 青空は実に綺麗なんだけれどなぁ。
 視界は今一つな一日でした。


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 そして、岐阜県の方へ眼をやれば、噴煙を上げる『御嶽山』

 まだあんなに噴煙を上げているのか・・・
 

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 そして、小さい上に霞んでいますが先月に赴いた『乗鞍』
 

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 そして、穂高連峰と槍ヶ岳の姿も遠目に見ることが出来ました。

 うん綺麗なものです。
 この角度から見る光景は初めてです。

 
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【10時20分】
 タップリと景色を堪能したのち、御前峰からの下山を開始します。
 見下ろす平の光景が実に高原の姿ですばらしいです。
 
 しかし、腹が減った~


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【10時40分】
 下りはあっという間に、室堂センターに到着しました。
 が、食堂は11時からとの事であり、お湯を沸かしてコーヒーを飲み時間を潰します。

 まあいまさらですが、白山に乾杯!!
 冷たい風が吹く中、暖かいコーヒーが染み渡ります。


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 その後、無事に食堂開店の時間とともに昼食を注文。

 しかし、残念なことに食べようと思っていた白山堅豆腐カレーがありません。
 はぁ!?

 もう小屋終い目前だから無駄な食材を仕入れたくないのかもしれないけれども、三連休の初日くらいHPにも載せているんだからちゃんと出してほしいものです。

 仕方ないので普通のウインナーカレー(1,000円)とやらと、ラーメン(800円)を注文します。

 ラーメンはまあこの標高を考えれば普通です。本当に普通(笑)
  
 カレーはレトルトであることががあからさまななのは良いのですが、ライスもルーもぬるい。
 ウインナーもただのウインナーが2本だけ。
 はっきり言ってあまりお勧めできませんね。

 白山室堂で食事は期待しない方がよさそうです。

 期待していただけに残念。
 アルファ米と、レトルトのカレーにカップラーメンでも持ってきた方が良かった。
   

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【11時半】
 室堂センターを後にして、下山を開始します。


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【11時45分】
 黒ボコ岩に到着。

 ここからは、往路と異なる『観光新道』方面へと進みます。
 

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 観光新道に入れば、明らかに人気が無くなり、その道のりも砂防新道に比べて登山道然としていることが一目でわかります。

 その道のりは岩がむき出しの荒れた登山道が長く続き、急降も盛りだくさんなど厳しい道のりですが、登山をしにやって来たんだという実感が得られる良い道のりでした。

 砂防新道に比べても尾根道を進むことから視界も良く、整備され過ぎていない道のりが、山歩きの醍醐味を感じさせてくれ、大して苦労も無い、ぬるい登山になるかと思われたこの後半をピシッと締めてくれました。


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 尾根道から見下ろす美しい光景。

 往路の甚ノ助避難小屋が小さく見えています。 


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 足元要注意の、ガレた岩場の道程。

 この観光新道はそのネーミングの響きとは異なり、かなりハードな道程です。


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 しかし、その道程からの光景は、砂防新道とは比較にならないほど美しい。

 深い山々が広がる光景の視界の下に殿ケ池避難小屋が見て取れます。


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【12時15分】
 前述の殿ケ池避難小屋に到着。
 
 なお、現在建て替え中らしく小屋には入れませんでしたが、付近には仮設トイレに登山者向けのプレハブも建っており、中で昼食を摂っている登山者達の姿もありました。


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 途中、これまでの道程を振り返ってみます。
 美しい草木に包まれた広い道のりが一望できます。

 この観光新道、Yさんはかなり辛そうです。


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 しかし尾根伝いに歩き、10月の紅葉が始まった山々の美しい景色を堪能しながら歩くことのできるこの観光新道は、中々に良い道のりです。


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 その後も、険しい岩場の稜線を過ぎます。

 この時点でまだ残り3キロの標識が有りました。

 苦労程進んでいないな。
 やはりガイドの通り、観光新道は帰り道で使う方が正解ですね。


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 砂防ダムの連なる美しい光景や巨大な崩壊地の光景を堪能しながら下り続けます。

 ちなみに、朝方は寒いくらいだった気温も、照りつける日差しのせいで、この頃には暑くてたまらずに着ている物を続々と脱ぎ、夏の服装と同じような状態となりました。


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【13時10分】
 長く険しかった観光新道の道程の週末を示す看板を発見。

 白山禅定道との分岐点にたどり着きました。

 ここを左折して行けばやっと別当出合に帰ることが出来ます。


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 しかし、ここから先もむき出しの岩場で作られた、かなりの急降が連続します。

 往路は比較的優しい道のりが続いていましたが、流石に帰り道の下りは足に来ますね。 


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【13時45分】
 砂防工事の音を間近で聞きながらも黙々と下り続けた後

 長い急降の末、ようやく残り1キロの休憩ポイントにたどり着きました。

 
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 少し開けた場所には枯れた水場の跡などもあります。

 この水は飲めませんか。。。
 水量が多いときは飲むこともできたのでしょうね。


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 そして、残り1キロの道のりは、木々と土に覆われた樹林帯となります。

 やれやれ。
 木々の間からは林道などが垣間見える様になり、終盤の空気が感じられて、足取りも軽くなります。


PA111544.jpg
【14時】
 別当出合に帰り着きました。
 暑い~
 
 気温は高くなかったのですが、日差しが強くて夏のような道程でした。
 今日は午後になっても雲も上がって来ずに青空が広がる最高の登山日和でした。

 しかし観光新道、本当に長くて厳しい登山道でした。
 これは砂防新道が有るのを知っていて、登りでこっちを使えと言われれば尻込みしてしまいますね。

 なお、出口(入口)には外来植物の種を落とすための靴の裏を掃除するマットが。
 本当に整備が行き届いています。


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 バス待ちの間、別当出合の自販機でコーラで乾杯です。

 なお、待っている間にも続々と下山者がやってきて、バスは行きと同様に立ち客もいる満員の状態での出発となりました。すごいなぁ。


PA111546.jpg
【14時50分】
 市ノ瀬へ。
 
 満員だった駐車場も所々歯抜けになっていますが、数はむしろ増えているようでした。
 台風が来るかもしれないのに泊まりで登ったのかね?
 勇気あるなぁ・・・

 しかし、この記事を書いている時点では上手い具合に連休の空け位に北陸に来るようですから、泊りの方々もきっと楽しい山行を満喫できたことでしょうね。


PA111549.jpg
 その後は少し車を走らせて、白峰温泉街にある、真新しい白峰温泉総湯につかって汗を流します。

 透明なぬるっとした泉質は、立山の温泉とよく似ていますね。
 登山靴で締め上げて、固まった足もすっかりほぐれて帰路へと着いたのでした。 


さて、今回の所要時間。

【往路】
6時     別当出合発
7時半     甚ノ助避難小屋
8時40分  黒ボコ岩
9時      室堂センター
10時    御前峰着
計4時間

【復路】
10時20分 御前峰発
10時40分 室堂センター
~昼食休憩~
11時半   室堂センター発
11時45分 黒ボコ岩
12時15分 殿ケ池避難小屋
13時10分 白山禅定道分岐点
14時     別当出合着
計3時間40分

往復7時間40分の道程でした。

 今回は急がずのんびりと歩きながら進んだ山行でしたが、実にコースタイム通りの結果ですね(笑)
 良く出来ているものです。

 いつものペースでなおかつ、往復を砂防新道で済ませれば、半日もかからずに、気軽に山頂を往復できることでしょう。
 
 広大な駐車場に行き届いた設備、さらには整備された道のりに加えて、多彩な登山ルートを備えた雄大な山頂を持つ白山。
 
 多くの人々がこぞって登りに来る理由がわかったような気がします。
 私もまたいつの日かやってくるかもしれませんね。

 今度富山からはむしろ近い、岐阜県方面の登山口からなんていうのも面白いかもしれません。
 
 
 それでは今回はこのへんで
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