初秋の【金剛堂山】へ行ってきました。

その他の山々
09 /10 2017
今週も秋晴れの週末。
一週しっかり休もうかなとも考えていましたが、貧乏性のため勿体ないので出かけることにしました。

そんな今回の目的地は南砺市(旧利賀村)と富山市(旧八尾町)にまたがる前金剛、中金剛、奥金剛の三つのピークを持つ標高 1,637.8メートルの金剛堂山(前金剛)と最高峰1,650mの中金剛堂山です。

日本200名山にも名を連ねるこの山へ、いつか行ってみたいなと思いつつも、自宅から微妙に遠い場所に有るためにこれまで重い腰が上がりませんでしたが、今回思い切って行ってみることとします。


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【前金剛堂山より中金剛堂山へつながる風衝草原】


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【9時】
自宅を発って1時間以上車を走らせ、富山市、旧八尾町の市街地を超えて、経営難により閉鎖されたスノーバレー利賀へやってきました。
本来であればトイレ等も整備された栃谷登山口へ向かう予定でしたが、昨今の大水で橋が流されたとのこで通行禁止となっており、少し手前の竜口登山口よりスタートします。

水場はないけれど、きれいな小川や仮設トイレもあったりして、中々快適な登山口であります。


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ただ、利賀トレイルラン大会で使用されているこの登山口、距離は栃谷登山口とそう変わらないように見えるのですが、結構な急こう配で登りはともかく、下りはなかなかにスリリングでした。

道も広くて良いのですが、下りは捕まる木々が無くて滑りそうで足にきます。


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そして赤土むき出しの登山道が結構な区間続きます。

これはトレイルランで削れちゃったのか?
雨のせいでぬかるんでおり、下りの際はヌルっと滑り恐ろしい・・・


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ですが、全般的に道は広くきれいで急なところもない良い道のりです。
これなら誰でも安心して登れるでしょうね。

また、1キロごとに標識もたてられています。


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そして白いブナの林が広がる美しい道のりも見られます。
あまり見たことのない、白く大きく成長した巨木はなかなかに見ごたえがあります。


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しかし、ときおり赤土に、MTBでも走って削っちゃったのかと思うほどの溝も出来てしまっており、歩きにくい個所もいくつか見られます。


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その後、稜線に出れば木々の低くなり、気持ちの良い登山道を楽しめます。
ちょっと日差しが暑いけれども、緑の中の白い道のりを歩くのは気持ちがいい。


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辺りは晴天も相まって見事な展望が開けていました。

スノーバレー利賀を見下ろしつつ、冬にあらくにさんやアルボルさんと登った牛岳をはじめ、多くの山々の隙間から砺波平野を見ることができます。


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【11時半】
前金剛堂山に到着。
広々とした三頭には、祠をはじめ、石碑や石柱、方位盤など多くの構築物が整備されています。


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石造りの立派な祠。


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方位盤は直径2メートルはある巨大なもので、こと細やかに周囲の展望について記載されていました。
富士山や琵琶湖まで書いてある・・・細かいな。


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さて、この後がこの日のハイライト。
前金剛より、最高点中金剛へ向けて、風衝草原を歩きます。

冒頭の写真に見るように、遠目に見ているだけでその美しさが理解できます。
気分良く足を踏み入れます。


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その道のりは、実にすばらしいの一言。

昼近くになって雲が出てきたため、南北アルプスや白山等の展望は拝めませんでしたが、林の中を歩き切ったのちに広がる夢のような草原の光景は、標高以上の素晴らしいものです。


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草原は結構広く、谷を挟んだ白木峰の方へと繋がっているようにも見えます。

白木峰も有名な草原の景勝地ですから、このルートに沿って強い風が吹き木々が育たず、さらに風の通り道となって風衝草原が伸びているのかもしれませんね。

市名は異なっても、自然は繋がっているということでしょうか。


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中金剛手前の石碑
富山藩第10代藩主前田利保の歌碑だそうな。
達筆すぎて読めない。


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この途中のピークからは、前金剛までの道のりが一望できます。
中金剛山頂は木が茂っていて、前金剛側は見通すことが出来ません。


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【11時50分】
金剛三山の最高峰。
標高1,650m、中金剛堂山山頂に到着します。

しかし、前金剛に比べて非常にあっさりとした山頂でした。


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その先を覗き込めば、さらに広がる草原と奥金剛の山頂が見下ろせました。

あの道のりも中々にきれいそうな道のりだなぁ~と思いつつも、昼も回ったので下山することにします。

奥金剛の標高は1,616m。
なんだか下って登って、また帰ってくるのが面倒です(笑)


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また、中金剛山頂からは、はるかに広がる深い深い山々の先に、岐阜県の街並みが、霞の中に見えていました。

おお~。
ここはもう県境が目と鼻の先なんだな
あそこは飛騨市宮川町あたりかな?


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【12時半】
一通り展望を満喫し、昼食をとった後下山します。

標高以上の光景だったな。
帰路も美しい草原を眺めながら、山頂を後にしました。

秋になって紅葉が進めばもっともっと素晴らしい景色が広がるのでしょうね。


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【14時半】
下山完了。

途中説明したとおり、下山時はぬかるんだ土むき出しの登山等や、捕まりどころのない広い急降に苦しめられましたが何とか無事に帰って来ることができました。

もう9月に入りましたが、夏のように強い日差しで大汗をかきました。

しかしながら、竜口登山口には閉鎖されたスキー場はあれども水場がありませんので、写真の小川の水を頭から浴びてさっぱりします。
雪解け水ほどではありませんが、冷たく水も澄んでいて、なんだか飲めそうなくらいでした(笑)

さて、雲さえなければ360度の展望が楽しめたであろう金剛堂山。
しかし、山自身が持つ風衝草原の光景や周囲の山々の広がりを堪能するだけでもおつりがくる程の満足感が得られる、さすがは200名山ですね。
いつかまた、訪れてみたいものです。


それでは今回はこのへんで。
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北アルプス黒部源流を巡る【最終日:黒部五郎小屋~折立へ】

雲ノ平
08 /10 2017
さて、今回も前回からの続きです。

前日に、雲ノ平から、黒部源流を巡って、富山と岐阜・長野の3県に跨る県境を通り抜けた後
最終日である6日(日)は、黒部五郎小屋キャンプ場から黒部五郎岳、北ノ俣岳を越えて再び太郎平に舞い戻り、一気に折立へと下山するといった、標準コースタイムで10時間を超える初日に匹敵する長丁場が待ち構えていました。


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【早朝、黒部五郎岳へ向かう道程から見上げるカールは異世界の光景】

しかし、
ここまでの4日(金)・5日(土)の二日間でしっかりテントで休んでいるため体調はまずまずでしたが、使い切った足の回復が追い付いておらず、平地や下りはともかく登りに不安を掲げながらの最終日となりました。

それではスタートです。


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【4時】
昨晩19時ごろから深夜2時ごろまで結構な雨が降り続けたため、テントの中で不安な一夜を過ごしましたが、何とか雨も上がったようで、最終日の行程に備えてテントの中で朝食を摂り始めました。

いやあ一時はどうなる事かと思いました。
テントに浸水してこないか心配になりましたが、Xアドベンチャーの、トレックドーム1は、フライからはもちろん、床からの浸水も無く、見事耐えきってくれました。


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【5時半】
テントもたたみ、出発の準備も整え一晩世話になったキャンプ場を後にします。

しかし、ほとんど撤収済ですね。みんな片付けが早いなぁ・・・


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薄曇り空の下、まずは黒部五郎岳へと、カール方面コースの登山道へと進路を取ります。


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さよなら黒部五郎小屋。
こじんまりとしていながらも、中々居心地の良い場所でした。
生ビールが美味かった・・・


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曇りがちだった空は、歩くにしたがって日が射しはじめ、次第に黒部五郎のカールが垣間見える様になってきました。
おお・・・何だかこれは美しい物が拝める予感をさせられます。


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しかし、意外にバラエティに富んだ道程でもあり、昨晩の雨で濡れた上に、苔むした岩場の中を木々にザックをひっかけながら進んだりする道もある中、苦労して先へと進みます。


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そして次第に視界は開けていき、黒部五郎のカール内へと足を踏み入れます。


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カール内は雪解け水が豊富で、小川の流れる登山道を岩に描かれた白いペイントを見失わないように歩いていきます。


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カール内に雲がかかった幻想的な光景。

なるほど、確かに霧がかかったらこの広いカール内では道を見失いますね。


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その後も、岩の中を飛び跳ねる様に歩くに登山道を進めば、美しいカールが次第に大きく眼前に広がって行きます。

その迫力と、美しさにたびたび足を止めては見惚れてしまうような景色でした。


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カールの中心部を勢いよく流れる雪解け水の小川が作り出す幻想的な光景。

朝方でありますが、相変わらず暑い日差しの中、源流の水をたっぷりと堪能しました。
やっぱり雪解け水は冷たくて美味いぜ!!


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【6時40分】
カールも最深部にたどり着き、いよいよ黒部五郎岳登頂に向けて、美しいと感嘆していたカールを登らなくてはならなくなりました。

これがまた、見上げる壁のような急登で、岩場の登山道をジグザグに縫うようにして登らなければならない、終わった足に堪える道のりの始まりでした。


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【7時】
ようやく、黒部五郎岳の肩にたどり着きました。

眼下にはこの先の道程が、緑の1本の線となって山の中刻まれています。
幻想的だなぁ・・・


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大きな岩の上を伝うように歩く黒部五郎の肩を抜けて、太郎方面への分岐は一先ず、黒部五郎岳山頂に寄り道することとします。

分岐点から、コースタイムで10分程度の道程であり、流石に折角来たのだから寄って行かないのは勿体ないですね。


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【7時半】
黒部五郎岳山頂に到着。

小屋からおよそ2時間でたどり着くことが出来ました。
良くここまで終わった脚で来れたものです。


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そして山頂は大展望。
キャンプ場からも見ることが出来た笠ヶ岳

なお、この後どんどん雲が上がってきて視界は無くなってしまったため、この時間がこの日最後の絶景を堪能できた時間でした。


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そして、槍ヶ岳。
きっとこの日は山頂は人でいっぱいだったことでしょうね。


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先ほど死にそうになりながら登ってきたカールと、背後には早朝に別れを告げた、赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳が、遥か遠くにかすんで見えていました。


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最後に薬師岳と、背後に小さく立山の頭が見えていました。

いや~実にすばらしい展望です。

ずっと雲の流れるままに任せて眺めていたいところですが、まだ今日の序盤も序盤であり、速やかに先を急ぐこととします。


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【8時】
黒部五郎岳の山頂をさった後、肩からの急降を降りて稜線に降り立ったころには、どんどん雲が湧き上がってきて、この後は基本雲の中を歩くこととなりました。

まあ、展望が無いのは残念ですが、日差しがキツく無くなるのはありがたい事ですね。


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【9時40分】
人通りの少ない登山道で、時に追い越し追い抜かれつつも気の遠くなるような長い、何度も同じようなアップダウンが続く道のりを歩いて赤木岳へ。

記事にするとあっという間ですが、似たような道と永遠に続くかのような登り降りがずっと続くため、本当に長く感じます。
いつまでたっても赤木岳にたどり着かないような気持にさせられました。


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そして、この旅最後のピークに向けて。
雲の中、北ノ俣岳山頂へと終わった脚に喝を入れながら最後の大きな登りを踏みしめます。


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【10時30分】
これまた4年ぶりに、北ノ俣岳山頂にたどり着きました。
生憎の雲で視界は全くありませんが、私の他にだ~れも居ないんだね・・・

雲の中、ちょっと孤独で寂しさを感じます。


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【11時45分】
北ノ俣から、意外に長い道のりを歩いて、ようやく太郎小屋に到着です。
細かい雨が時折降り始める様になってきましたが、昼時のためか多くの登山者が休憩しています。


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私も流石に腹が減っており、久しぶりの太郎ラーメンを注文します。
行者ニンニク入りのラーメンが美味い。

暑さと疲労で、カロリー・塩分・水分いずれも不足気味でしたので、このラーメンは生き返りますね。


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【12時15分】
昼食の後、これ以上雨が強くなる前に下山したいため、速やかに太郎小屋を後にし再び雲の中の登山道へと先を急ぎます。

さよなら太郎小屋。
またそのうちやってくるよ。


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【14時15分】
長い長い登山道を降って、無事に折立登山口まで下山しました。

下りで2時間。
久し振りのテント泊の荷物持ちですが、まずまずのタイムですね。
しかし、朝の5時半から8時間近く歩きづめで、疲れましたね。

駐車場には、団体を迎えにきたバスや未だ多くの自家用車が残っており、この週末の盛況さが実感できます。

でも、あんまり人に会った気持ちもしないんだけれど、他の人は一体どこの山に行っているのでしょう?
私ももう一日くらい宿泊できればもっと色々寄り道が出来たかな?

しかし、久し振りのテント泊に加えて、もう忘れかけていた4年ぶりの目標である黒部川源流を巡る道程は、北アルプスの最深部を堪能し、見どころも盛り沢山の素晴らしい道のりでした。

まだ色々と行き残した場所もあり、いつかまた再訪したいものです。
でも、雲ノ平又は、黒部五郎方面のどちらのルートから行っても、北アルプスの最深部へたどり着くのは大変なのは一緒みたいだな(笑)


それでは今回はこのへんで。

北アルプス黒部源流を巡る【2日目:雲ノ平~黒部五郎小屋へ】

雲ノ平
08 /09 2017
さて今回は前回の続き。

北アルプスの奥深く、黒部川の源流を求めて、雲ノ平にてテント泊を行った、翌日5日(土)からのお話となります。

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【祖父岳山頂より、鷲羽岳の麓の三俣山荘を見下ろし、背後に槍ヶ岳を望む】

前日、時間短縮のためにと飛ばし気味で進んだ結果、想定以上に足の疲労が濃く有りましたが、午前中は快晴の下、すばらしい光景を堪能しつつ、北アルプスの最深部を歩き続けたのでした。

それではスタートです。


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【0時】
昨晩は、日が沈むか沈まないの内に床に付いたため自然に深夜に目が覚め、ふと思い立ってテントの外を眺めてみます。

わぁ・・・
この週末は満月の明るい夜であり、山々のシルエットがくっきりと映し出されていました。

しかし、この旅の隠れた目的の一つ、春に買った1インチセンサー搭載の、キヤノンG9X Mark IIを用いて星空を撮影することでしたが、こりゃ明るすぎだなぁ。


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それでも空に向けて何度かシャッターを切れば、肉眼ではとても見えないほどの星々が映し出されました。

おお!凄い。
天の川が見えるような空の下で撮ってみたかったなぁ~。
まあまた次のテント泊のときの楽しみにとっておくかな。

満足して再び朝までシュラフに潜り込んだのでした。


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【6時半】
明けて翌朝、テントをたたみ再び雲ノ平の大地を、正面に見える祖父岳を目指して歩き出します。

夜露でテントがぐっしょりで重い・・・
そして快晴の朝ですが、既に日差しは暑い・・・


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しかし景色は最高です。
雲ノ平山荘に別れを告げ、今日の道程を歩き出します。

本当は昨日のビールの缶を捨てていきたかったけれど、あそこまで行くのがめんどくさいや(笑)


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美しい緑がひろがる雲ノ平の景色を満喫しながら、祖父岳への進路を取ります。

薬師岳と赤牛岳の間からは、遥か立山の姿も見て取れます。


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そして黒部源流の谷を挟んだ対岸には、今日の最終目的地、黒部五郎小屋を有する黒部五郎岳の姿も。

朝の澄んだ空気の中、景色を満喫しながら歩き出します。


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そして、マップでは山荘の分岐から30分程度となっている祖父岳までの道程は、こうしてみるとなだらかに見えますが意外にアップダウンや、雪渓越えに加えてゴーロ帯も抜けて行ったりとバラエティに富んでいます。


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【7時20分】
広々とした、祖父岳山頂に到着です。

山頂には私以外には2名のみ。
殆どの登山者は、雲ノ平日本庭園方面から、三俣山荘方面へと抜けて行ったようです。

この旅全般で、私はうまく人の流れから外れていたようで、どこも混み合うことも無く、悠々と山を満喫することが出来ていました。

そして祖父岳は展望も素晴らしい。
冒頭に紹介した、鷲羽岳や、槍ヶ岳方面の展望もさることながら


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この後登らなければならない、富山・岐阜・長野の県境でもある三俣蓮華岳


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そして雲ノ平を振り返れば、先ほどの薬師岳の奥には立山のみならず、剱岳の山頂も顔を覗かせています。


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そして、間近に迫る迫力の水晶岳。

もう谷を挟んで目と鼻の先です。

いやあどこを眺めても素晴らしい。


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【8時】
黒部源流と、水晶岳、鷲羽岳面への分岐である岩苔乗越に到着しました。

・・・いやしかし、真正面に見るワリモ岳と、鷲羽岳の迫力が凄い。
行ってみたい・・・

源流をちょっと眺めてから、コースに戻れば、プラス1時間ちょっとで、両山も通過していけそうな気もしてきます。

しかし、今日耐えきっても、明日も初日に匹敵する道程を歩く必要がある上、昨日からの行軍で、想像していた以上に登りに使う足が終わっていることを自覚していたのでした。


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登って行きたい気持ちを抑えつつ、本来の目標である黒部源流方面へと進路を取ります。

また次の楽しみというものが有りますしね。

しかし、今年は雪が多かったためか、黒部川最初の一滴は、雪渓に覆われておりなかなか出会うことが出来ません。


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水場の看板があるも、水は未だ雪の中。


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少し下って、ようやく手に触れられる状態の流れが現れ出しました。

いやあ感慨深い。
ここからの流れが巡り巡って、あの黒部川へと繋がって行くのか・・・


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源流の更に最初の水はまさに溶けたばかりの雪解け水で、ものすごく冷たい。

朝だと言うのに日差しの暑さに耐えかねていた私は、がぶ飲みしつつ、手や顔も洗って、黒部川最初の水を堪能させてもらいました(笑)
冷たくて本当に気持ちいい~。生き返ります。


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その後、しばらく進めば、あちこちから雪解け水が合流して、次第に小川から、最終的には荒々しい源流の流れに至るまでを観察しながら水と共に高度を下げていくこととなります。


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【9時】
雲ノ平からの合流地点に到着です。
昨日キャンプした雲ノ平が遥か頭上になってしまいました。


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その後、三俣山荘方面へと進んですぐに、黒部川源流碑として紹介されている、黒部川水源地標の文字が刻まれた、石碑を通過していきます。

良かった・・・
4年前、駆け出しの登山者であった頃に知った雲ノ平とその先にあるという黒部川の最初の一滴を巡る旅。
これでこの旅の最大の目的であった、道程をこの目で確認することが出来ました。

あとは、残りの山旅を楽しみつつ、明日に備えて早めに黒部五郎小屋キャンプ場へと進むだけです。


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【10時】
三俣山荘に到着です。
天気も良い為か、布団が干してあります。
思ったよりこじんまりとした山荘なんだなぁ。
有名な所なので、もっと大きくて立派な山荘なのかと思っていました。

そして、この辺りは登山者も多く集まっており随分と賑やかです。

三俣山荘のレストランで、少し早目の昼食をとったりして休憩しました。


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そして、コーラが売ってなかったので、とりあえずサイダーで乾杯。

ビールは売っていましたが、この先三俣蓮華岳を越えて、黒部五郎キャンプ場までの道程を考えると、流石にまだ飲むわけにはいきません(笑)


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山荘からは、真正面に槍ヶ岳の姿も見ることが出来て、多くの人が記念撮影に興じていました。


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【10時45分】
休憩を終えて、再び今日の後半戦の道程を歩き出します。

まずは今日の最後の山越えとなる三俣蓮華岳まで。


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しばらく上って振り返ると、写真で見たことの有るような見事な鷲羽岳の姿が広がっていました。

素晴らしいね。
またいつか、あの山にも登るためにやってこようという気になります。


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意外に苦しい三俣蓮華岳への道程を進みますが、やはり思った以上に登りの足は終わっており、中々先へと進めません。

鷲羽岳に登らないで良かった・・・


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【11時45分】
三俣蓮華岳山頂へ。

この頃になるとお昼近くになったせいか大分雲が沸いてくるようになりました。
やはり夏山は午前中がメインですね。


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その後、歩いて五分もしないうちに、富山・岐阜・長野の境界である、三国境の分岐点にたどり着きました。

ここで多くの登山者が長野県側の双六岳方面へと進み、なんと黒部五郎へと向かうは私一人となってしまいました。。。

ええ~・・・
なんか寂しいな・・・


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多くの登山者と別れた後、黒部五郎方面へと進みますが、本当にポツリポツリと他の登山者とすれ違うのみの道程でした。

このアルプスの高山帯でもやはり富山方面に進むのは田舎者なのか(哀)


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次第に雲が多くなる道程。

殆ど周囲の山の展望は無くなってしまいました。


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黙々と孤独な道のりをと歩き続けて、遥か眼下にようやく今日の目的地、黒部五郎小屋が見て取れました。


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【13時半】
黒部五郎小屋に到着。

小屋前の広場ではちょうど昼食を摂る宿泊者で賑わっています。

ちょっと歩みを停めるには時間が早い気もしますが、この先は太郎小屋まで山荘もキャンプ場も無く、おまけに自分の足は早く休みたいと訴えている状態でした。

あくせくと動きたがるのが私の悪い癖ですね。
早めに休んで、今日の疲れを取って明日に備える事にします。


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テント場の受付を済ませた後、早々に生ビールで乾杯します!!

よく冷えてて美味いわ~
明るいうちからの生ビール最高ですね。

次第に雲が広がりはじめ、天気も下り坂になる中、夕方には雨となり始めました。

明日は一気に折立まで下らないといけないのになぁ・・・
大丈夫かな?

早めにテントを設置したのが功を奏したか、雨に打たれることなくテントに潜り込めましたが、夜が更けるに従い激しさを増す雨音に、テント内での不安な夜を過ごしたのでした。


それでは今回はこのへんで。

北アルプス黒部源流を巡る【1日目:折立~雲ノ平へ】

雲ノ平
08 /08 2017
さて、今回は久し振りにテントを背負っての山行に行ってきました。

今回の目的地は4年前に訪れた後、日程の都合がつかず周遊を断念した後、ずっとおざなりになっていた日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平から、黒部川の源流域を巡り、黒部川の大河の最初の一滴を探し求める、2泊3日の行程を実行することとしました。


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【薬師沢小屋からの急登を登りつめた先に広がる雲ノ平】

しかし、テント泊有りの山行は、3年前の栂海新道踏破以来であり、久しぶりとなりますね。

いきなりこんな勢いが出たのは、やはり前回の、立山登山の余りの酷さを早く美しい山の思い出で塗りつぶしたい一心だったのかもしれません(笑)

それではスタートです。


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【8月4日(金) 6時50分】
金曜日の早朝だと言うのに駐車場は既に満車の状態で、止む無く路肩に止めて登山口へと向かいます。
やはり山のハイシーズンは恐ろしいな・・・

この週末は天候が良かったことも有り、平日からかなりの人が山に入っているようです。

ここに来るまでにも、林道小見線のゲートが開く前から10台以上の車や登山用バスが並んでいましたので、この時期に山に入る人がいかに多いのか思い知らされます。


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【7時】
さて、共にゲートに並んでいた登山バスの団体が登山口に入る前にと、素早く準備を済ませ実に4年ぶりの太郎平への登山道に突入します。

久し振りだなぁ~
4年前はまだ30代で、雲ノ平まで7時間以上かかってたどり着きましたが、すっかり40代になった今、果たしてどのくらいかかるものやら?
最近運動不足気味だしな・・・ちょっと不安だ。

まずは勢いよく、登山道に足を踏み入れました。


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樹林帯の中の登山道を先行する少数の登山者を交わしながら進んで小一時間。

まずまずの天気の中、視界が開け、ゴロ着いた石が転がる長い長い太郎平へと続く登りを懐かしく歩きます。

駐車場に車は多かったけれど、思ったより歩いている人は少なかったため、狭い樹林帯も素早く抜けて、快適な登山の序盤です。


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【9時50分】
スタートから約3時間。

最初のチェックポイントである太郎小屋に到着です。
そこそこ多くの人が休憩していました。

私もここで補給のため小休止を行うこととします。


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さて、40代になって初めての太郎までの道程でしたが、足取りはまずまずなのですが、とかく非常に暑い!!
汗がとめどなく流れ落ちてきます。

そういえば最後に登ったのは9月末だったっけ・・・
この暑さを計算に入れてなかったな・・・

暑くてたまらず、400円のコーラを一気飲みします。
1.5リットルのペットボトルでほしいぜ・・・


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【10時15分】
太郎小屋を出発し、雲ノ平方面へと、薬師沢へと下る方向に進みます。
ひさしぶりだな~


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視界の先にはちょうど雲の陰になってくっきりと浮かび上がる雲ノ平の台地が。
あそこが今日の目的地。

ここから沢まで300m一気に下って、そして再び300m登る。
考えると嫌になるので黙々と歩くことにします(笑)


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長い下りの先にはいくつかの沢を越えていきます。
揺れる橋がスリリングです。

しかし思った以上に登山者に会わないな。
あの大量の車の持ち主達はいったいどこの山に行っているのだろう?


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【11時50分】
カベッカ原に到着。
ここまでくれば薬師沢小屋はもうすぐです。

しかし、見上げる雲ノ平への斜面に心が折れそうになります。
このクソ暑いのに、65リットルのザックを背負って今からあれを登るのか・・・冗談でしょ(笑)


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【12時】
薬師沢小屋に到着です。
テラスでは数人の登山者が休憩しています。


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ここで私も再び小休止。
再びコーラを飲みながら持ってきた菓子パンと行動食で昼食とします。

暑い~。
そしてブヨが多い・・・

鬱陶しくまとわりつく虫も夏ならではのものでしょうね。
この旅の間は休憩の度に、ブヨやアブに悩まされました。


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【12時20分】
休憩を終えて、黒部川にかかる吊り橋を渡り、今日最後の試練である雲ノ平への急登へと向かうこととします。


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青く澄んだ黒部川の清流・・・
冷たくて気持ちいい・・・

全身浸かって行きたい。
そして今回の旅は、この源流の最初の一滴を追い求める旅でもあります。


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高天原との分岐を、雲ノ平へ。
急登頑張れか・・・


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垂直のような鉄梯子から始まる、苔むした大きな岩だらけの急登。

覚悟はしていましたが、思っていた以上にキツイ!

大きな岩は一歩一歩が大きく脚と心肺に負荷を与え、加えて暑さと、久しぶりのテント泊の荷物の重量で完全に足が終わった!!
やばい、全くスピードが出せない。


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【14時20分】
・・・
やっと終わった・・・

標準タイム通りにたっぷり2時間かけて、岩の急登を登りきりました。
きつかった・・・

このきつさは加齢のせいかとも悩みましたが、4年前も1時間半かかってるのか。。。
なんだ暑さのせいだな(笑)

俺はまだまだやれる。涼しければ(笑)



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【14時50分】
さて、そんなこんなでヘロヘロになりながら急登を終えた後も、木道や細かいアップダウンを繰り返しつつ、ようや雲ノ平アルプス庭園へと辿り着きます。

視界が開け、冒頭の写真のような美しい大地がここからはひたすらに続きます。
やっぱり素晴らしいな・・・


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雲ノ平を一路山荘に向かって木道を歩きます。
荷卸しのヘリが頻繁にやってきて、賑やかな状態でした。


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【15時半】
雲ノ平山荘に到着。
折立登山口をスタートして、たっぷり8時間半もかかってしまったのか・・・

山荘は団体の宿泊客の受付でごった返している中、テント泊の受付を済ませてキャンプ場へと向かいます。
もう疲れたから早くテントを張って休みたいです。


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といいつつ、道行く人を捕まえては写真を撮ってもらいます。
今回は色んな所で人を捕まえて写真を撮ってもらいました。

何と無く歳を取ったからか、折角の美しい景色の中で、記念に残したくなってきたんですよね(笑)


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その後も、キャンプ場へと続く木道を歩きます。
雲ノ平は山荘とキャンプ場が結構遠いのが不便ですよね。

しかし、雲ノ平からの水晶岳の真正面からの展望は相変らず実に見事です。


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祖父岳のふもとに広がるキャンプ場が視界に入りました。
思ったよりもテントの数も少なく、快適なテント泊が出来そうです。


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【16時半】
良い場所を探したりしてモタモタしていたらあっという間に時間が過ぎていきます。
なんとか今日の寝床も確保しました。


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そしてなにはともあれ、ここまでの旅路に、山荘で買ったビールで乾杯です。

雲ノ平山荘のビールは常温なのでぬるいけど、テント場で飲めば実に美味い!!

五臓六腑にしみわたる(笑)

そんなこんなで晩御飯の調理をし、ビールやポケットウイスキーを煽りながら、一日の疲れもあって早めの床に就くことにしたのでした。

明日5日(土)は、雲ノ平から、いよいよ長年ずっと行ってみたかった黒部源流を巡る道のりです。
楽しみだな~


それでは今回はこのへんで。

魔の小学校立山登山を体験する

立山
07 /31 2017
 ご無沙汰気味です。
 もう7月も終わりになろうかというところですが、最近暑いのと何だかとても忙しくてブログを起こす時間と気力が無い状態です。
天候も荒れまくっていたし、大人しくしているに限りますね。

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かと言って、何もしていないのかと言えばそんなことも無く。
連休には家族で函館旅行に行ったりと、結構充実した夏を満喫したりもしています(笑)

さて、そんな娘も小学6年生。
ついに、富山県のみならず、多くの小学生が夏の挑戦の一環として訪れる立山登山に挑戦することになりました。

かく言う私も引率の一員として、これまでの一登山者としてではなく引率として小学生と共に立山登山に行ってきました。


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天気はあいにくの雨時々曇りと言った雨優勢の天候です。

今年は雪も多く、雪渓歩きに子供たちは苦労しているようでした。
また、一ノ越までのダラダラ区間も初めての子供たちには地味に効いてくるようで、雨に打たれる悪コンディションの中で不平や悲哀が飛び交う地獄絵図の様相を呈し始めてきます。


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一ノ越を越えれば予想通り。
いつもの大渋滞が始まります。

この日は天候も悪かったせいか人は少なかったように感じますが、それでも地獄谷からの硫黄の香りが漂う中、30分近く雨雲の中、すれ違いで待機する場面もあり、一般登山客の怒号や、マナーの悪い他校の小学生が石を落しながら登山道以外を駆け昇る光景なども見ることが出来ました。

ですが、これは人を呼ぶだけ呼んでおきながら渋滞についての管理がされないのも大きいのでは無いかと思いますね。
ちゃんと、登り降り用のルートを設定するだけでこの問題の大半は解決するはずです。

別にコンクリで舗装する必要も無いし、看板とロープで幾つか乱立している登山道を仕切るくらい出来ないのかなぁ?

イラつかされる登山者も、文句を言われる保護者も小学生も皆憐れ。
まさに立山は江戸時代からの謳い文句の通り、現世で地獄を体験できる場所です(笑)


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その後、一ノ越から3時間近くかけて、ようやく山頂へ。
悪天候の中、何とか全員無事に登頂出来た喜びもつかの間。

ちょうど昼時の山頂は登山者でごった返しています。


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それでも何とか山頂でのお祓いを済ませて、昼食を摂ることが出来ました。
疲れた…

昼食が終わる頃には14時近くになり、あれほど人でごった返していた山頂は嘘のように静けさが戻りつつあります。。。

何だかなぁ。
小学生に挑戦させることを否定する気も無いけれど、これが立山登山か…

そんな中でも山頂まで登った子どもたちにはそれなりの達成感と充足感が得られたのでしょうが、やはり好天下の異世界の高山帯の景色を見せてあげたかったなぁ。

快晴時の雄山山頂からの景色を見てこそ、郷土の象徴としての立山が記憶に残るものになると思うのですが、集団行動だと簡単に変更もできない所がもどかしい。

子供たちの記憶の中で、立山は雨に打たれて何が何だかわからないままに終わった行事として記憶されるのは残念としか言いようがないなぁ。

なんと言っていいのか難しいですが、学校の立山登山って準備から実行まで色々問題が多いイベントで、とにかく疲れます(笑)
とても山に行った気がしないや・・・


それでは今回はこのへんで。

OKI

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