未踏の大地『九州』へ!【富山~博多サイクリング】最終回(萩~博多)
富山-九州
さて、辛い辛いとばかりボヤいていた道のりも、とうとう最終日となりました。
いよいよ下関、関門海峡から九州へ上陸した後、福岡県は博多を目指して171キロの道程を走り出します。
そんな最終日9月25日(日)
これもほぼ計画通りのルートを走りました。
ただ、福岡県に入った後も、国道3号のバイパス区間を迂回せずに突き進んだくらいでしょうか(笑)
それではスタートです。

【4時半】
宿を発ってすぐに、近くのコンビニで朝食を摂ります。
今日が最後のナイトラン。
夜の空気を味わいながら、静けさが漂う萩の街の国道沿いのコンビニの駐車場で、コンビニ弁当を食べながらエネルギーを蓄えます。

【5時】
国道191号から262号に移って、中国地方を縦断するルートに入ります。
なお、昨日から痛みのある右アキレス腱は、一晩休んでもまだ痛み、シップで誤魔化しながらも痛みに耐えてペダルを踏んでいました。

【5時半】
道の駅「萩往還」にて萩の維新志士たちと記念撮影を行います。
真ん中が、吉田松陰、向かって左が高杉晋作。右は・・・良くわからない。
なおこの道の駅、展示館も有ったり、デザイン的にも幕末のデザインにこだわっていたりと、中々凝ったつくりで明るい時に是非訪れてみたいところですね。

霧に包まれた道を颯爽と走ります。
幻想的だなぁ。

【6時】
286号から、県道32号へ。
静かで走り易い綺麗な道が続きます。
やはり、日曜日になったせいか、トラックも減って走り易い気がしますね。

【6時20分】
雲雀峠を通過します。
交通量も少なく、自然豊かな道のりを実に楽しく走れています。

そして、アキレス腱が痛いので、観光はパスしていくのは止めようかなと思っていた秋吉台ですが、標識に名前が現れたら迷いつつもス~ッと進路を取ってしまいました。
やはりここまで来て、観光の一つもしないなんて寂しすぎる・・・
俺の右足よ耐えてくれ~!!

看板に従って走り続けます。
途中にはサファリパークも有るようで、中々の観光地のようですね。

そして勾配のきつくなった林道を突き進めば・・・

【6時45分】
突然木々が切れて、まるで別世界のような光景が目に飛び込んで来ます。
何だこれは~!?

凄い。
これが秋吉台か・・・
木々に覆われた世界から、突然の笹原に覆われた小山が目の前に立ちはだかります。
ほんとに高い木の一本も無いんだなぁ。。。

いや~見事な場所です。
朝焼けと、薄い霞に包まれたこの緑の笹薮は、まるで別天地ですね。

余りの綺麗さに、先を急いでいるにもかかわらず、あちこちで自転車を停めてしまいます。

標高も300メートルそこそこの台地に、まるで2,000メートルオーバーの乗鞍や、立山アルペンルートの這松帯のような美しい緑の草原が作り出されています。

美しい・・・
自然って本当に偉大ですね。

【7時10分】
秋吉台終了です。
ほんの30分にも満たない時間でしたが、素晴らしい光景でした。
足の痛みと疲労でパスしようかと思っていましたが、やっぱり来て良かったです。
今度はあの草原の中の遊歩道も歩いてみたいですね。
ただ、暴走車両が爆音を上げて走ってくるのはいただけないですね。
道が良いだけにやってくるんでしょうが、雰囲気が台無しですね。
暴走行為を防止する段差や、キャッツアイなんかもつけたほうが良いような気がします。

その後は国道435号へ移動して・・・

【8時半】
のちに県道33号に沿って走り続けて、遂に下関市へと入りました。

その後、木屋川沿いに下った後、萩で別れた491号と再び合流します。

そして、いよいよ下関市街地に入って、国道2号線に突入です。
イヤッター!!
交通量は多いですが、路肩もまずまずあって特に問題なく走ることが出来ます。

しかし、次第に関門橋が近づくにつれ、道幅も狭くなり、九州へ向かう自家用車で混雑してきます。

それでも、混雑する荒れた路面を突き進んでしばらく、次第に車はばらけて行き、遂に。。。
遂に・・・遂に来ました!!
関・門・海・峡~!!
うおおおおやった~~~!!
3日間、本当に遠くて、長かった・・・

遥か、源平時代からの古の古戦場、壇ノ浦を越えて、関門トンネル入り口手前にたどり着きます。
巨大な関門橋の下から眺める対岸には、九州の光景が迫っています。

立ち並ぶ長州カノン砲。
かつては交通の要所である、海峡を渡る船を狙っていたのでしょうね。

さあ、いよいよ九州へ。
募金箱のような簡素な料金箱に、20円を払ってエレベーターで地下の関門トンネルへと進みます。

意外に深いエレベーターを降り、遂に関門トンネル内部へと入りました。
トンネルの中は観光客から、ランニング、単なる散歩や対岸に用事の有る人など、様々な人々が行きかっています。

【10時5分】
スタートからおよそ90キロ。
遥かなる富山県を経ってから、900キロ以上。
・・・来ました。
・・・ついにやってきました!!福岡県。
感動で湿気の高いトンネルの中で眼鏡が曇りそうになります。
長かった~
しばらく、県境の余韻に浸ってこの場所で佇んでいましたが、バスに乗ってやって来た観光客がゾロゾロと近づいてきたので我に返って、先へと進むことにします。

トンネルを出ました。
遂に九州に上陸です。
感慨深い・・・
まるで川の様に海流が流れています。
流れは早いんだろうな・・・
さて、残す道のりは、およそ半分の80キロちょっと。
この感動を胸に旅を完結してもいいかなと思うくらい、残りは何だか蛇足みたいな道のりですが、博多へ向かって走り出します。

門司の街を抜け・・・

小倉の街を抜けます。
いずれも3号線は、信号の連続する都市部で走り難いですね。
この先もわずかなバイパス区間を除けば、全体的に道も狭く、信号が多くペースが上がりません。
日曜日の為か、トラックが少ないのが唯一の救いですね。
そして、この日は9月末にしては気温の高い日だったらしく、暑い。
もう大きな峠は無いのですが、中々に辛い道程です。

そして3号バイパスも突き進みます。

まあ狭いですが、トンネルには歩道も有るのでいけないことはありませんでした。

【14時15分】
福岡市に入りました。
このころから、またしても雨がぱらつくようになります。
雨具を着る程でもないし、暑いし、残りさほどの時間もかからないはずなので、雨に濡れながら走ることとします。
最後の最後まで天候に恵まれない旅でした。

福岡市街地を走り、多々良川を渡ります。
雰囲気のある良い橋です。

その後は、3号を避けて550号へ移動したり・・・

線路わきの路地裏の側道を走って、博多駅へと向かいました。

そして、いよいよ博多駅も目前。
御笠川を渡ります。
大都市福岡も、この側道沿いは静かな雰囲気です。
水面を眺めつつ、これまでの道程に思いを馳せます。。。

【15時15分】
着いた・・・
遥か富山から1,000キロを旅して、ついに目的の地、博多駅にたどり着きました。
長かった~・・・
そして、厳しい旅になるとは想像はしていましたが、やはり実際に体験すると面喰らいますね。
もうこんな危険な旅はしたくないや。
駅前には多くの人が歩きかっていますが、容赦なく記念撮影を行い、今日の、そして最後の宿へ向かいます。

そして、この旅の総走行距離は1,004.84キロ。
4日間平均しても、一日平均250キロ以上。
我ながら良くやったわ。
でも、一日200キロを超えると途端に旅としての余裕がなくなる感じがしますね。
気がせいて、風景一つ、道の駅一つのんびり見ることが出来ない。
朝は朝食を食べて、夜は明るいうちに宿へ着くような旅がしたいものです(笑)
この旅はこの旅で、振り返れば楽しかったけれど、次はちょっと考え無いといけないな。

さて、宿に入って時間は既に夜。
宿の前で、何やら賑やかにテントの明かりがともっていました。
何だろう?

朝カフェ、夜バルか・・・
何だかおしゃれな感じ。

深まる夜と、そこそこ人気の少ない夜バルの中で、疲れた体と心に地ビールが染み渡ります。
暗くて、静かで。。。落ち着くわ・・・
この数日のギラギラした日々が夢のようです。
明日は朝からひたすら電車に揺られて帰路に就く一日。
九州最初で最後の夜を堪能して、長い長い旅を終えたのでした。
そして。
長い長い旅の記録にお付き合いいただきましたが、これにて富山から九州サイクリング、終了です。
それでは今回はこのへんで。
いよいよ下関、関門海峡から九州へ上陸した後、福岡県は博多を目指して171キロの道程を走り出します。
そんな最終日9月25日(日)
これもほぼ計画通りのルートを走りました。
ただ、福岡県に入った後も、国道3号のバイパス区間を迂回せずに突き進んだくらいでしょうか(笑)
それではスタートです。

【4時半】
宿を発ってすぐに、近くのコンビニで朝食を摂ります。
今日が最後のナイトラン。
夜の空気を味わいながら、静けさが漂う萩の街の国道沿いのコンビニの駐車場で、コンビニ弁当を食べながらエネルギーを蓄えます。

【5時】
国道191号から262号に移って、中国地方を縦断するルートに入ります。
なお、昨日から痛みのある右アキレス腱は、一晩休んでもまだ痛み、シップで誤魔化しながらも痛みに耐えてペダルを踏んでいました。

【5時半】
道の駅「萩往還」にて萩の維新志士たちと記念撮影を行います。
真ん中が、吉田松陰、向かって左が高杉晋作。右は・・・良くわからない。
なおこの道の駅、展示館も有ったり、デザイン的にも幕末のデザインにこだわっていたりと、中々凝ったつくりで明るい時に是非訪れてみたいところですね。

霧に包まれた道を颯爽と走ります。
幻想的だなぁ。

【6時】
286号から、県道32号へ。
静かで走り易い綺麗な道が続きます。
やはり、日曜日になったせいか、トラックも減って走り易い気がしますね。

【6時20分】
雲雀峠を通過します。
交通量も少なく、自然豊かな道のりを実に楽しく走れています。

そして、アキレス腱が痛いので、観光はパスしていくのは止めようかなと思っていた秋吉台ですが、標識に名前が現れたら迷いつつもス~ッと進路を取ってしまいました。
やはりここまで来て、観光の一つもしないなんて寂しすぎる・・・
俺の右足よ耐えてくれ~!!

看板に従って走り続けます。
途中にはサファリパークも有るようで、中々の観光地のようですね。

そして勾配のきつくなった林道を突き進めば・・・

【6時45分】
突然木々が切れて、まるで別世界のような光景が目に飛び込んで来ます。
何だこれは~!?

凄い。
これが秋吉台か・・・
木々に覆われた世界から、突然の笹原に覆われた小山が目の前に立ちはだかります。
ほんとに高い木の一本も無いんだなぁ。。。

いや~見事な場所です。
朝焼けと、薄い霞に包まれたこの緑の笹薮は、まるで別天地ですね。

余りの綺麗さに、先を急いでいるにもかかわらず、あちこちで自転車を停めてしまいます。

標高も300メートルそこそこの台地に、まるで2,000メートルオーバーの乗鞍や、立山アルペンルートの這松帯のような美しい緑の草原が作り出されています。

美しい・・・
自然って本当に偉大ですね。

【7時10分】
秋吉台終了です。
ほんの30分にも満たない時間でしたが、素晴らしい光景でした。
足の痛みと疲労でパスしようかと思っていましたが、やっぱり来て良かったです。
今度はあの草原の中の遊歩道も歩いてみたいですね。
ただ、暴走車両が爆音を上げて走ってくるのはいただけないですね。
道が良いだけにやってくるんでしょうが、雰囲気が台無しですね。
暴走行為を防止する段差や、キャッツアイなんかもつけたほうが良いような気がします。

その後は国道435号へ移動して・・・

【8時半】
のちに県道33号に沿って走り続けて、遂に下関市へと入りました。

その後、木屋川沿いに下った後、萩で別れた491号と再び合流します。

そして、いよいよ下関市街地に入って、国道2号線に突入です。
イヤッター!!
交通量は多いですが、路肩もまずまずあって特に問題なく走ることが出来ます。

しかし、次第に関門橋が近づくにつれ、道幅も狭くなり、九州へ向かう自家用車で混雑してきます。

それでも、混雑する荒れた路面を突き進んでしばらく、次第に車はばらけて行き、遂に。。。
遂に・・・遂に来ました!!
関・門・海・峡~!!
うおおおおやった~~~!!
3日間、本当に遠くて、長かった・・・

遥か、源平時代からの古の古戦場、壇ノ浦を越えて、関門トンネル入り口手前にたどり着きます。
巨大な関門橋の下から眺める対岸には、九州の光景が迫っています。

立ち並ぶ長州カノン砲。
かつては交通の要所である、海峡を渡る船を狙っていたのでしょうね。

さあ、いよいよ九州へ。
募金箱のような簡素な料金箱に、20円を払ってエレベーターで地下の関門トンネルへと進みます。

意外に深いエレベーターを降り、遂に関門トンネル内部へと入りました。
トンネルの中は観光客から、ランニング、単なる散歩や対岸に用事の有る人など、様々な人々が行きかっています。

【10時5分】
スタートからおよそ90キロ。
遥かなる富山県を経ってから、900キロ以上。
・・・来ました。
・・・ついにやってきました!!福岡県。
感動で湿気の高いトンネルの中で眼鏡が曇りそうになります。
長かった~
しばらく、県境の余韻に浸ってこの場所で佇んでいましたが、バスに乗ってやって来た観光客がゾロゾロと近づいてきたので我に返って、先へと進むことにします。

トンネルを出ました。
遂に九州に上陸です。
感慨深い・・・
まるで川の様に海流が流れています。
流れは早いんだろうな・・・
さて、残す道のりは、およそ半分の80キロちょっと。
この感動を胸に旅を完結してもいいかなと思うくらい、残りは何だか蛇足みたいな道のりですが、博多へ向かって走り出します。

門司の街を抜け・・・

小倉の街を抜けます。
いずれも3号線は、信号の連続する都市部で走り難いですね。
この先もわずかなバイパス区間を除けば、全体的に道も狭く、信号が多くペースが上がりません。
日曜日の為か、トラックが少ないのが唯一の救いですね。
そして、この日は9月末にしては気温の高い日だったらしく、暑い。
もう大きな峠は無いのですが、中々に辛い道程です。

そして3号バイパスも突き進みます。

まあ狭いですが、トンネルには歩道も有るのでいけないことはありませんでした。

【14時15分】
福岡市に入りました。
このころから、またしても雨がぱらつくようになります。
雨具を着る程でもないし、暑いし、残りさほどの時間もかからないはずなので、雨に濡れながら走ることとします。
最後の最後まで天候に恵まれない旅でした。

福岡市街地を走り、多々良川を渡ります。
雰囲気のある良い橋です。

その後は、3号を避けて550号へ移動したり・・・

線路わきの路地裏の側道を走って、博多駅へと向かいました。

そして、いよいよ博多駅も目前。
御笠川を渡ります。
大都市福岡も、この側道沿いは静かな雰囲気です。
水面を眺めつつ、これまでの道程に思いを馳せます。。。

【15時15分】
着いた・・・
遥か富山から1,000キロを旅して、ついに目的の地、博多駅にたどり着きました。
長かった~・・・
そして、厳しい旅になるとは想像はしていましたが、やはり実際に体験すると面喰らいますね。
もうこんな危険な旅はしたくないや。
駅前には多くの人が歩きかっていますが、容赦なく記念撮影を行い、今日の、そして最後の宿へ向かいます。

そして、この旅の総走行距離は1,004.84キロ。
4日間平均しても、一日平均250キロ以上。
我ながら良くやったわ。
でも、一日200キロを超えると途端に旅としての余裕がなくなる感じがしますね。
気がせいて、風景一つ、道の駅一つのんびり見ることが出来ない。
朝は朝食を食べて、夜は明るいうちに宿へ着くような旅がしたいものです(笑)
この旅はこの旅で、振り返れば楽しかったけれど、次はちょっと考え無いといけないな。

さて、宿に入って時間は既に夜。
宿の前で、何やら賑やかにテントの明かりがともっていました。
何だろう?

朝カフェ、夜バルか・・・
何だかおしゃれな感じ。

深まる夜と、そこそこ人気の少ない夜バルの中で、疲れた体と心に地ビールが染み渡ります。
暗くて、静かで。。。落ち着くわ・・・
この数日のギラギラした日々が夢のようです。
明日は朝からひたすら電車に揺られて帰路に就く一日。
九州最初で最後の夜を堪能して、長い長い旅を終えたのでした。
そして。
長い長い旅の記録にお付き合いいただきましたが、これにて富山から九州サイクリング、終了です。
それでは今回はこのへんで。
スポンサーサイト