2017年08月 - 童心週記
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富山から仙台サイクリング&輪行の旅!!【2日目:会津若松~仙台】

富山-仙台
08 /31 2017
さて今回は、前回の続き。

8月23日(水)に富山を出発したのち、たどり着いた中継地点の会津若松。

そして8月24日(木)
最終目的地【仙台】を目指す旅路の始まりです。



そして今回も限られた時間の中、時間の短縮と、一層の旅の密度を高めるために、輪行を駆使して距離を稼ぎます。

まずは会津若松駅から猪苗代駅までのおよそ28キロを輪行で移動。



その後、猪苗代駅から、ぜひとも走ってみたかった最高地点1,622m。
猪苗代湖からの標高差1,100mに達する【磐梯会津スカイライン】を抜けて、天上の楽園浄土平を堪能して福島入りしたのち、宮城県並びに仙台を目指すおよそ160キロの道のりです。

輪行を駆使したにせよ、なかなか走りごたえのある道のり。
そして天候は昨日同様に、間違いなく雨に打たれることが予想される中、まだ見ぬ仙台へ向けて、昨日に劣らぬ悲惨な山岳越えを敢行したのでした。

それではスタートです。


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【5時半】
ホテルに宿泊する際に輪行袋に収納した状態を有効活用するため、会津若松駅より、5時53分初の始発に乗って28キロ先の猪苗代駅へと移動します。

輪行するほどの距離でもないか?
とも少し思いましたが、たとえ1時間程度でも短縮出来て、その分宿での時間や観光に回せるかもしれないと、今回は実験的に輪行を加えることにこだわりました。

ですが、おかげで始発まで寝ていられたのですから、まあ良い選択だったのかもしれません。


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【6時45分】
猪苗代駅に6時22分に到着したのち、出発の準備を整えてます。
この日も木曜日なだけあって、通勤に使う会社員や、高校生が多く電車を使用していました。

・・・自分はなんて暇なオッサンなんだと思われたかな・・・?


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しかし!今日の早朝は見事な快晴!

路面は朝方の雨で濡れていますが、とりあえずもスタートは爽やかな天候の下で走り出すことが出来たのでした。


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国道115号に合流。
正面には『安達太良山』方面がまぶしく輝いています。

この晴天が、どこまで持ってくれるかな。。。


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【7時】
ちょっと寄り道。
せっかくここまで来たのですから、1キロ程度の距離にある、猪苗代湖の畔まで移動しました。

しかし草が茂っていてあまり展望がよくないですね。


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う~んいまいちの展望です。
少しサイクリングロードを走ればどこかに展望スポットでもあるのかもしれませんが、時間もないので猪苗代湖を離れることにします。

残念だなぁ・・・


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コンビニで朝食を取ったのち再び115号に合流して、磐梯会津スカイラインを目指します。

道の駅『猪苗代』の背後には、見頃な『会津磐梯山』の姿とスキー場が緑の中に見ることができました。
ああ・・・
やっぱりアウトドアは晴天にかぎるな~。


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快晴の下、猪苗代市街地を離れて国道115号を福島方面へと走ります。

しかし、自分は磐梯会津スカイラインへ向かっているので仕方ないと思ってはいますが、福島県民の方々は会津から福島までこんな山越えをするのが普通の感覚なんですかね?


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次第に標高を上げ、磐梯朝日国立公園内へと入り込みました。

それでも115号は幹線道路として自家用車からトラックまでもが国立公園内を走り抜けるのですから凄いものです。


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【8時50分】
ここまでは雨も降らず汗だくになりながら、国道115号と、スカイラインとの分岐に到着。

この時点で標高は900メートル以上まで上がっており、後の道のりもせいぜい700メートといったところで、自転車で上る分にはそこそこのヒルクライムが楽しめる良いところのように思われます。


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スカイラインに入れば一気に風景は変わり、トラックはもちろん自家用屋の数もぐんと減っっていきます。


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走って直ぐに現れる温泉ホテル。

やはり観光地なのですね。
バラエティに富んだナンバーの自家用車がたくさん停まっていました。


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その後は完全に、人気のない林道を走る道のりへと変わります。

上った道の先から先ほどの温泉が、眼下の景色の中に垣間見えました。
綺麗だな~。
晴天ならば背後にはきっと名のある山々が開けているんだろうな・・・


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【9時20分】
福島市側からの道と合流して、スカイラインの本道へと入る地点で立派なゲートがありました。

日本の道100選か・・・暗峠と親不知コミュニティロード以来かな?

ここで優に標高は1,200mを越えており、小雨がぱらつき肌寒くなってきたためアームウォーマーをしてこの先に備えます。


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高度感あふれる道のり。

これは気持いい道のりです。


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また、随所に展望台や、案内看板が設置されているのですが、あいにくの曇天で完全に雲の中。

な~んにも見えません(笑)
ああもったいない・・・


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そして相変わらずの土砂降り。

標高は1,500mに達しました。100m毎に路面に標高が塗装されています。

さすがにこの標高での雨は冷たい・・・
けど浄土平まであと少しのはず。このまま行ってしまいましょう。


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【10時半】
スカイライン最高点、1,622mにたどり着きます。

やった~。ここが最高点。
これであとは下り基調の道のりとなるはずです。

まあ今回は、坂よりも雨のほうがよほどつらい道のりでしたが・・・


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そして森林のなかをしばらく走れば次第に視界が開けていきます。

正面に吾妻小富士の稜線が見えてきました。


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そして奇跡。
先ほどまで降り続けた雨と、立ちこめた雲が消えて間もなく。
そして一気に視界が開け目の前には磐梯朝日国立公園の山々が目に飛び込んできました。

すご~い。
1,600mそこそこの大地にこんな世界が広がっているのか・・・

進行方向左手に見える見事な山は、東吾妻山でしょうか?
ほんの一瞬ですが日差しも差して、富山からの来訪者を歓迎してくれたようにも感じられました。


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【10時45分】
感動もつかの間。

再び天候は悪化の一途をたどり、今度は雨だけでなく風も出てきて、吹きっさらしの浄土平は悲惨な暴風雨となってきたのでした。
これはかなわん・・・


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しかし、さすがに腹が減ったので浄土平ビジターセンターで昼食をとっていくことにします。

なかなか立派な施設で、フードコートに売店、レストランも備えられており、気軽にこの浄土平の景色が楽しめるようです。

食事もなかなかうまい。
福島定番のソースかつ丼と豚汁のセット。

豚汁の具がキノコなど山の幸たっぷりで実にうまい。
冷え切った体が温まっていきます。


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【11時半】
昼食後、一周雨が弱まった隙をついて、標高1,707mの吾妻小富士の山頂を目指します。

立派な噴火口のお鉢があるとのことで、ぜひとも登ってみたかったんですよね。


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しかし風雨が弱まったのも本の束の間。再びの嵐に襲われます。

雨具を着込み、足元はオフロードシューズのGIRO-TERRADURO
標高差100m足らずの道のりを難なく登山することができました。


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【11時35分】
山頂~。
しっかり整備された道は、ものの5分で上り詰めることができます。


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そしてお鉢。

すごいすり鉢状の火口跡です。
いやあすごいなぁ・・・


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右側

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左側

うん見事。
本当はお鉢回りもしたかったのですが、この風では流石にやっていられません。


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物の数十秒で山頂を撤収します(笑)

うわ~風強い~。
雨もバシバシ顔を殴りつけてきます。

なんなんだよ~
俺が一体何をしたというんだ(泣)


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その後、無事に下山したのち福島側へのダウンヒルの開始です。

しかし見事な高山帯の光景です。
まるで、乗鞍スカイラインをも彷彿とさせられます。


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そしてガス注意の看板と、止まるなの注意書きがいくつも現れるようになります。

なるほど、木々が全くないのはこのせいだったのか~。
雨風のおかげか、強くは有りませんでしたがあたり一帯に硫黄の匂いが立ち込めています。

下りならともかく、福島側から上ってくるときは要注意ですね。


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そして見事な暗灰色の山肌を眺めつつ下ります。


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浄土平を振り返ります。
もうあんなに遠くなってしまった。

次に来ることが有るかわからないけれど、素晴らしい光景をありがとう。
今度は快晴で頼みます(笑)


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また、溶岩の流れによってできたと思われる大地が谷側に広がっており、現在も火山性ガスに注意が必要なほど活動中の火山であり、かつての大きな噴火を想像させられます。


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う~ん見事な光景です。
標高を下げたことにより、雨も小雨になって先ほどまでの辛さをかき消すような楽しいダウンヒルです。


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次第に木々も増えていき、木々が生い茂るようになった先には福島の街並みが霞の先に垣間見えるようになってきました。
感動的だ・・・

辛かったけれど、やはり磐梯吾妻スカイラインを抜けて正解だったな。


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【13時】
長いダウンヒルは濡れた路面とタイヤには恐ろしく、スピードを抑えに抑えてついに山を抜けて、市街地へ向かうコースにたどり着きました。

なんだかずいぶん長く山の中を彷徨っていたような錯覚に襲われますね。
あの景色は夢だったのではないか・・・

しかし、標高を下げたことによる暑さは現実であり、最寄りのコンビニで雨具を脱ぎ、再び軽装となって今日の最終目的地。仙台へ進路を取ったのでした。


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そして、今日のハイライトは終了
もう後は淡々と走るのみ。

当初は阿武隈川沿いに走って海岸線に出てから仙台へ向かおうと考えていましたが、疲労と天候の悪さに完全にその気がなくなりました。

国道13号から県道387号を経由して国道4号へ移動し、最短距離で仙台へと向かうことにします。


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【14時15分】
国道4号に合流。

4号は全般的に路肩も広く、路面状態も良好で走りやすい道です。

さあ、あとは仙台に向けて一直線です。


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【15時】
県境の地味につらい峠を越えて、ついに宮城県に入りました。

昨日より始まった、長い道のりも、もうゴールが見え始めています。
さあ仙台まであとは50キロ。待ってろよ!!


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走り続けて蔵王エコーラインの標識。
当然今日は雲まみれで蔵王の姿は影すら見えません。

しかし当初は新潟から、この蔵王エコーラインを越えて仙台入りしようか、それとも磐梯吾妻スカイラインから行こうかかなり悩んでいました。

僅差で会津若松に行きたいために蔵王は却下となりましたが、こちらも素晴らしい展望の道のようですので、いつか機会があったら行ってみたいものです。


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【17時半】
ようやく仙台に入りました。
流石に仙台市街まで来ると、路肩も狭くなって交通量も多くなり、バイパスとまではいきませんが車に混じってロードバイクで走るのが厳しい路面状況となってきました。

名取川にかかる橋の袂で少し心を落ち着けます。


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続いて、広瀬川を渡る、千代大橋を越えていきます。

日が暮れ始める中、次第に今日の目的地、仙台の中心地が近づいてきます。
あと少しだ・・・


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ますます交通量の増える4号を進み続けて、ついに仙台駅方面への案内表示が現れました。

スマホのバッテリーがかなり減っていて、地図の閲覧も制限していましたが、これでもう大丈夫そうです。
近くのココイチで晩御飯を食べて、最後の道のりに備えました。


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日が暮れ始めた道を走り、次第に仙台が夜の顔に包まれつつある光景が覗えます。

ビルが輝きだして、幻想的でとても綺麗です。


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すっかり日も暮れたのち、仙台中心部へとたどり着きました。
平日ですが通りは多くの人でにぎわっています。


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【19時】
着いた~!!

会津若松を発っておよそ13時間。
悪天候の中、メーター読みで165キロの道のりを走り切ってついに仙台へとたどり着きました。

今回の、新潟から福島、そして宮城へと移動する本州でも有数の豪雪地帯を巡る道のりは厳しいながらも風光明媚な自然と、人々の営みを感じながら走ることのできる実によい道のりだったと思います。

天気が良ければ文句の付けようもない素晴らしい思い出となったことでしょう(笑)
交通費が貰えるため飛びついてしまいましたが、日程を自由に変更できない旅は悪天候でも行くしかないので、その辺が不便ですね。

それでも、輪行を間に挟んだことで疲労を抑えつつ、時間の余裕を得ながら、要所要所を楽しめる結果につながったかな?と思います。

さて。
あとは宿へと移動して旅の疲れを癒して明日からの会議に備えるだけ。
これで富山から仙台までの旅の記録は終了です。
が、26日(日)に、ちょっとだけ仙台市街地もサイクリングを楽しみましたので、おまけとして記録を書き起こしたいと思います。


それでは今回はこのへんで。
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富山から仙台サイクリング&輪行の旅!!【1日目:富山~会津若松】

富山-仙台
08 /30 2017
8月最後の週末であった先週末。
今回の目的地は東北最大の都【仙台】へのサイクリングに行ってきました。

一応本来の仙台行きの目的はサイクリングではなく、仙台で開かれていた、とある会議への参加でした。
それに、参加すれば旅費が貰えるという不純な動機が、せっかくならと自転車で人生初の仙台への旅路へと後押ししたのでした(笑)

そのため、心の底から湧き上るような走りたい情熱も無いため、一度完全自走にこだわるのをやめてみようと、単純に走れば優に500キロを超える仙台までの道のりを、今回は輪行を交えた、美味しいとこ取りをするような旅をしたいと計画しました。

そんな旅の一日目。
富山から福島県の会津若松まで自走210キロ、輪行125キロの旅路です。



まずはいつもの定番。
富山から県境を越えて、いつもなら天下の険、国道8号親不知の危険区間を抜けていくところですが、今回はカット。

スタートから40キロちょっとの、新潟県に入った最初の駅『市振』より輪行を行います。



『市振』より『直江津』まで日本海ひすいラインで移動。

その後は、本来仙台へ行くならば、新潟下越方面から山形を抜けていくのが最短なのですが、国道252号の六十里越雪わり街道を走りたかったことや、会津若松に行ってみたかったこともあり、北越急行で越後湯沢方面『六日町』までの125キロをワープします。

直江津へは何度も自走したこともありますし、また直江津から越後湯沢方面へ自走すると山越えが加わりかなりの時間が必要となるため輪行でカットします。



六日町で下車後は、本格的なおよそ170キロのサイクリング。

風光明媚で有名な、国道252号を走って福島県入りし、会津若松で一泊します。

希望を持って計画したこの旅路でしたが、ご存じのとおりこの週末は全国的に大荒れ模様。。。
私も多分に漏れずその洗礼を受け続けたのでした(笑)

前置きが長くなりましたが、今年最後のビックサイクリング
それではスタートです。


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【8月23日(水) 3時半】
いつもの道の駅ウェーブパーク滑川よりスタートします。

平日の深夜ですが駐車場には車中泊をする車が何台か見られました。
気温は高くもなく、走りやすい気温でしたが、この後30分もしないうちに雨が降り出します。

それは次第に強まり、早くもこの旅を象徴する、泣けてくるほどの雨の洗礼を受けたのでした(笑)

この旅は仙台までの二日間、7割がた雨に打たれた思い出しかない悲惨な旅路でもあったのです・・・


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【5時】
出発後、県境まで1時間半。

降ったり止んだりの雨に打たれてすっかりずぶ濡れになりつつも、雨具を着ると暑くて動けなくなるため打たれるに任せて走り続けて新潟県に入りました。

平日の早朝のためか、国道8号は大型トラックが結構な頻度でやってきます。
やはり、平日の夜などは極力親不知など通るべきではないな。


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その後、5分もしないうちに市振駅へ到着したのち、濡れた車体を拭きつつ輪行の準備を整えます。

始発は5時59分。
ちょっと早く着きすぎたかな。でもまあ余裕があるのはいいことです。


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【8時50分】
市振から直江津で乗り換えたのち、8時11分に南魚沼市の六日町駅に降り立ちます。
平日の朝のためか、出勤や通学のお客さんが結構乗っており、レーパン半袖ジャージの自分の姿は一際浮いていたように思います(笑)

しかし、準備やトイレをしていたらあっという間に時間が過ぎるな~。
輪行ももっともっと手軽にできればいいんですけどね。


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六日町駅を出発して、ここから本格的なサイクリングの始まりです。
まずは、国道17号を小出方面へと進み、以後国道252号六十里越雪わり街道へ向かうことにします。


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国道17号は全体的に道もきれいで路肩も広く、走りやすい道でした。
やはり新潟県は道がいいな~。
親不知区間もきれいに整備してほしいものです。


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そして広がる田園地帯と天気が良ければさぞかし眺めがいいのだろうなぁと思わせる背後の山々。


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そしてこの先の新潟県から福島、宮城に至るまではいくつものスキー場が道沿いに作られており、東北に差し掛かった本州中央部の冬の豪雪と賑わいがが想像できました。


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【9時45分】
店なども多く、結構にぎやかだった国道17号を離れて、国道252号へと入っていきます。

17号から離れてしばらくもすれば、この先はコンビニはもちろんのこと、商店等もほとんどないため、早めに補給をしておきます。
実際のところは、心配するほどの道のりでもありませんでしたが。

山に入ってからは雨に打たれまくって、水分も不足しませんでしたしね(笑)


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只見線を奥深く走るに従い、次第に集落が点在するような風景へと変わっていきます。

屋根の形が特徴的で、鋭くとがった形状をしていたり、楕円形をしていたり。
また玄関が1.5階ほどの高さまで有ったりする家もあり、冬の豪雪が想像できる光景でした。


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しかし、人口密度も交通量も少ない252号は走っていてとても気持ちのよい道のりであることは間違いありません。
緑も多く、道の両サイドには山が広がって景色もすこぶるよさそうです。

これで晴天で展望が開けていたら最高の一日でした(笑)


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【10時50分】
案内標識にようやく会津若松の文字。
あと127キロか・・・

結構あるな。
この先は標高700メートルを越える上り基調の峠越えですので、到着は暗くなってからだな~
などと考えつつ先へと進みます。


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そして始まる峠越え。

この先はいくつものスノーシェードやトンネルを超えていくこととなります。

普通なら嫌なところですが、平日のためか、それともいつもの事なのか、交通量も少なく、大型トラックが背後から迫ってくることもなく、リラックスして通り抜けることができました。

これはいい道だ(笑)


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【11時】
新潟県側最後の道の駅『入広瀬』で休憩を取ります。

まだ腹も減ってないしな~。
コーラーを一気飲みしてさっさと進むことにします。


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道の駅のそばにある『鏡ケ池』
なんと湧水がたまったものらしく、雨が降っても濁らないとのこと。

確かに長雨で、河川はどこへ行っても茶色に染まっていましたが、この湖はきれいな色をしています。


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そして鮮やかな朱色が美しい、長いスノーシェードをいくつもくぐり抜け。


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次第に荒々しい山肌も見えたりする、深い深い山の中へと標高を上げていきます。


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そんな深い道のりの中に、川と国道と併走して延びる鉄道只見線の姿があり、それがまた一段と趣深く感じられる道のりです。


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【11時半】
国道346号、大白川方面への分岐で何だかユニークな蕎麦屋を発見・・・
食事しようか?いや、もう少し頑張れるかな。


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只見線の高架。
すごい渓谷の上を通っているものです。

現在、只見町以降の福島側は平成23年の豪雨のため不通となっていますが、これは確かに簡単には直せないでしょうね。
どうやら、上下分離式での再開が決定したようですが、大糸線の様な乗り換えなるのかな?


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そして、標高を上げ続けているうちに、これまで軽く降ったりやんだりだった雨はいよいよ牙をむき、本格的な雨模様へ・・・

うわぁ・・・
これはちょっと走る気にならないな。
スノーシェード内で雨が少し弱まるのを待ちます。


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深い渓谷の道は、岩肌の見える山々が多くみられたり、登山道もいくつかあったりと晴天時の展望の美しさが想像されます。


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【12時40分】
六日町からおよそ4時間で、ようやく60キロ。
標高は750メートルを越えてようやく福島県に入りました。

時間以上に長く感じた・・・
やはり上り基調の上に、雨まで降られたらペースも気持ちも上がらないな。

未だ今日の目的地の会津若松まで100キロからの道のりを残しますが、これであとは下り基調の道のりとなるはずです。
濡れてべたつく体も軽やかに、峠のトンネルへと走り始めます。


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トンネルを抜ければ続いて巨大なスノーシェードが始まります。
本当によくこんな道を造って、維持しているものです。


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そしてここから先の展望は素晴らしい。
国道252号、六十里越雪わり街道の名にふさわしい展望が開けていました。

曇天であってこれなら、晴天の美しさはいかほどか。
せっかく来たのに本当にもったいないなぁ・・・


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振り返れば山の中に走る白いスノーシェード。
すごい道のりを走ってきたものです。

ちなみに福島県からはスノーシェードの塗装は普通の白になりました。


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う~ん絶景。

ちょうど雨も上がって、いい気分で景色を眺めながら下ることができます。


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【13時】
そしてすぐ雨(怒)
はいはいもう好きなだけ降ればいーじゃん。

ようやく会津若松まで100キロとなりました。


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【13時半】
大分下って只見町も目前となったところで、田子倉湖ダムのそば、田子倉レークビューで休憩&昼食とします。
さすがにお腹が空きましたね。


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ローストビーフ丼と、田子倉湖醤油ラーメン。

いやいや。
所詮観光地の食堂と侮っていましたが、どちらもかなりうまい。


今日は水曜日だから人気がないだけで、週末は込み合うのかもしれませんね。


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田子倉ダムからの只見町方面を眺めます。
なかなかの光景です。


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【14時半】
ずっと標識に名前が出ていた只見町に、ようやく入りました。
いやぁ~久しぶりの人里です。

ヤマザキデイリーですが、コンビニとも再会できます。


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見事ないでたちの蒲生山

地域の有名な低山なのでしょうね。登山道や駐車場など周辺も整備されているようです。


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只見町を過ぎれば、新潟方面同様に集落が点在する静かな道のりへと変わっていきます。

使われていない鉄道只見線の高架の上には草が生い茂っていました。
災害の復旧に加えて、この雑草をも片付けないとならないとは大変なことです。


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しばらく走れば、【滝沢天然炭酸水】という案内標識。
なんだろう?


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標識に誘われて少し歩けば、なんと天然の炭酸水が湧き出していました。

飲んでみれば、ちょっと気の抜けた感じではありますが、なるほど確かに炭酸水。
すごい!!


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感心して少し走れば、またまた炭酸水。

今度は【大塩炭酸水】というようで、つくりも立派できれいなトイレもあったりとなかなかの観光名所のようです。

現在もすぐそばに炭酸水を加工販売する工場が建っていましたが、どうやら江戸時代から会津藩により太陽水として売られていたとのことです。

ずっと昔から人は炭酸水を飲んでいたんだなぁ~。


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そしてこちらの湧水量は先ほどの滝沢炭酸水を大きく上回るようで、ボコボコと大量に湧き出していました。

味は・・・まあ似たようなものかな・・・(笑)
こっちのほうがちょっと炭酸が強い?気がするだけかも(笑)

とりあえず、いい体験をしました。


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そして先へと進めば、只見川には霧が漂う幻想的な光景がどこまでも続き始めます。

天気が悪いからかな?


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川にかかった霧が、時には道路まで湧き出してくるような幻想的な世界の。

時に小雨がぱらつく中、疲れ始めた体を叱咤しつつ先を急ぎます。


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そして容赦のないどしゃ降り。

会津若松まで51キロか・・・
もう好きにしてください・・・
抵抗する気力もなくなるな・・・・


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【17時】
さんざん雨に打たれたのち、ようやく小康状態となったところで道の駅。

補給はどうしようかな・・・
と思いつつ、食欲もなく濡れた手袋を絞って先へと進みます。
もう少しで山を、国道252号を抜けるはず・・・


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そういえば、この辺りは『赤べこ』発祥の地なのだそうな。

どこかで見た小坊主さんとともに、あちこちに赤べこのモニュメントが備えられていました。


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【18時半】
ようやく252号沼田海道を抜け、会津若松方面へと49号越後街道に入りました。

長かった・・・
もうすっかり日も暮れてきました。
ですがここまでくればあともう少しです。


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夜の帳が降りはじめる中、ついに会津若松市へ。
やった~!!


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市街地を走ります。

平日ですが多くの観光客が歩く、古風に整えられた街並みを走り抜けます。


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そして鶴ヶ城!!

せめてここくらいは来ておきたかった!!
ライトアップされた鶴ヶ城は幻想的に白く輝き、疲労も忘れて見入ってしまいます。

今日のゴールはもう間近です。


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【19時半】
ついた~!!
ようやく会津若松駅に到着です。

レトロな江戸風に作りこまれた、中々味のある駅舎です。

富山を発って17時間。

自転車210キロ
電車125キロ
の長い旅路がようやく一区切りです。


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そしてとりあえずはこれしかありません!!

福島県に乾杯!!
暑い中登りで汗をかき、雨に打たれたドロドロの一日の疲れが吹き飛んで行くようです(笑)


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そして晩御飯。
喜多方ラーメンと、ソースかつ丼。

福島は、昼にも食べたローストビーフ丼もさることながら、ソースかつ丼も有名なようです。
今日の旅路の補給と、そして目的地【仙台】へ向けての補給にがっつりと掻き込んで、エネルギーを蓄えることにします。

それでは後半、会津若松から仙台までの道のりへ続きます。


それでは今回はこのへんで。

北アルプス黒部源流を巡る【最終日:黒部五郎小屋~折立へ】

雲ノ平
08 /10 2017
さて、今回も前回からの続きです。

前日に、雲ノ平から、黒部源流を巡って、富山と岐阜・長野の3県に跨る県境を通り抜けた後
最終日である6日(日)は、黒部五郎小屋キャンプ場から黒部五郎岳、北ノ俣岳を越えて再び太郎平に舞い戻り、一気に折立へと下山するといった、標準コースタイムで10時間を超える初日に匹敵する長丁場が待ち構えていました。


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【早朝、黒部五郎岳へ向かう道程から見上げるカールは異世界の光景】

しかし、
ここまでの4日(金)・5日(土)の二日間でしっかりテントで休んでいるため体調はまずまずでしたが、使い切った足の回復が追い付いておらず、平地や下りはともかく登りに不安を掲げながらの最終日となりました。

それではスタートです。


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【4時】
昨晩19時ごろから深夜2時ごろまで結構な雨が降り続けたため、テントの中で不安な一夜を過ごしましたが、何とか雨も上がったようで、最終日の行程に備えてテントの中で朝食を摂り始めました。

いやあ一時はどうなる事かと思いました。
テントに浸水してこないか心配になりましたが、Xアドベンチャーの、トレックドーム1は、フライからはもちろん、床からの浸水も無く、見事耐えきってくれました。


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【5時半】
テントもたたみ、出発の準備も整え一晩世話になったキャンプ場を後にします。

しかし、ほとんど撤収済ですね。みんな片付けが早いなぁ・・・


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薄曇り空の下、まずは黒部五郎岳へと、カール方面コースの登山道へと進路を取ります。


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さよなら黒部五郎小屋。
こじんまりとしていながらも、中々居心地の良い場所でした。
生ビールが美味かった・・・


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曇りがちだった空は、歩くにしたがって日が射しはじめ、次第に黒部五郎のカールが垣間見える様になってきました。
おお・・・何だかこれは美しい物が拝める予感をさせられます。


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しかし、意外にバラエティに富んだ道程でもあり、昨晩の雨で濡れた上に、苔むした岩場の中を木々にザックをひっかけながら進んだりする道もある中、苦労して先へと進みます。


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そして次第に視界は開けていき、黒部五郎のカール内へと足を踏み入れます。


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カール内は雪解け水が豊富で、小川の流れる登山道を岩に描かれた白いペイントを見失わないように歩いていきます。


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カール内に雲がかかった幻想的な光景。

なるほど、確かに霧がかかったらこの広いカール内では道を見失いますね。


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その後も、岩の中を飛び跳ねる様に歩くに登山道を進めば、美しいカールが次第に大きく眼前に広がって行きます。

その迫力と、美しさにたびたび足を止めては見惚れてしまうような景色でした。


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カールの中心部を勢いよく流れる雪解け水の小川が作り出す幻想的な光景。

朝方でありますが、相変わらず暑い日差しの中、源流の水をたっぷりと堪能しました。
やっぱり雪解け水は冷たくて美味いぜ!!


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【6時40分】
カールも最深部にたどり着き、いよいよ黒部五郎岳登頂に向けて、美しいと感嘆していたカールを登らなくてはならなくなりました。

これがまた、見上げる壁のような急登で、岩場の登山道をジグザグに縫うようにして登らなければならない、終わった足に堪える道のりの始まりでした。


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【7時】
ようやく、黒部五郎岳の肩にたどり着きました。

眼下にはこの先の道程が、緑の1本の線となって山の中刻まれています。
幻想的だなぁ・・・


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大きな岩の上を伝うように歩く黒部五郎の肩を抜けて、太郎方面への分岐は一先ず、黒部五郎岳山頂に寄り道することとします。

分岐点から、コースタイムで10分程度の道程であり、流石に折角来たのだから寄って行かないのは勿体ないですね。


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【7時半】
黒部五郎岳山頂に到着。

小屋からおよそ2時間でたどり着くことが出来ました。
良くここまで終わった脚で来れたものです。


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そして山頂は大展望。
キャンプ場からも見ることが出来た笠ヶ岳

なお、この後どんどん雲が上がってきて視界は無くなってしまったため、この時間がこの日最後の絶景を堪能できた時間でした。


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そして、槍ヶ岳。
きっとこの日は山頂は人でいっぱいだったことでしょうね。


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先ほど死にそうになりながら登ってきたカールと、背後には早朝に別れを告げた、赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳が、遥か遠くにかすんで見えていました。


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最後に薬師岳と、背後に小さく立山の頭が見えていました。

いや~実にすばらしい展望です。

ずっと雲の流れるままに任せて眺めていたいところですが、まだ今日の序盤も序盤であり、速やかに先を急ぐこととします。


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【8時】
黒部五郎岳の山頂をさった後、肩からの急降を降りて稜線に降り立ったころには、どんどん雲が湧き上がってきて、この後は基本雲の中を歩くこととなりました。

まあ、展望が無いのは残念ですが、日差しがキツく無くなるのはありがたい事ですね。


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【9時40分】
人通りの少ない登山道で、時に追い越し追い抜かれつつも気の遠くなるような長い、何度も同じようなアップダウンが続く道のりを歩いて赤木岳へ。

記事にするとあっという間ですが、似たような道と永遠に続くかのような登り降りがずっと続くため、本当に長く感じます。
いつまでたっても赤木岳にたどり着かないような気持にさせられました。


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そして、この旅最後のピークに向けて。
雲の中、北ノ俣岳山頂へと終わった脚に喝を入れながら最後の大きな登りを踏みしめます。


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【10時30分】
これまた4年ぶりに、北ノ俣岳山頂にたどり着きました。
生憎の雲で視界は全くありませんが、私の他にだ~れも居ないんだね・・・

雲の中、ちょっと孤独で寂しさを感じます。


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【11時45分】
北ノ俣から、意外に長い道のりを歩いて、ようやく太郎小屋に到着です。
細かい雨が時折降り始める様になってきましたが、昼時のためか多くの登山者が休憩しています。


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私も流石に腹が減っており、久しぶりの太郎ラーメンを注文します。
行者ニンニク入りのラーメンが美味い。

暑さと疲労で、カロリー・塩分・水分いずれも不足気味でしたので、このラーメンは生き返りますね。


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【12時15分】
昼食の後、これ以上雨が強くなる前に下山したいため、速やかに太郎小屋を後にし再び雲の中の登山道へと先を急ぎます。

さよなら太郎小屋。
またそのうちやってくるよ。


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【14時15分】
長い長い登山道を降って、無事に折立登山口まで下山しました。

下りで2時間。
久し振りのテント泊の荷物持ちですが、まずまずのタイムですね。
しかし、朝の5時半から8時間近く歩きづめで、疲れましたね。

駐車場には、団体を迎えにきたバスや未だ多くの自家用車が残っており、この週末の盛況さが実感できます。

でも、あんまり人に会った気持ちもしないんだけれど、他の人は一体どこの山に行っているのでしょう?
私ももう一日くらい宿泊できればもっと色々寄り道が出来たかな?

しかし、久し振りのテント泊に加えて、もう忘れかけていた4年ぶりの目標である黒部川源流を巡る道程は、北アルプスの最深部を堪能し、見どころも盛り沢山の素晴らしい道のりでした。

まだ色々と行き残した場所もあり、いつかまた再訪したいものです。
でも、雲ノ平又は、黒部五郎方面のどちらのルートから行っても、北アルプスの最深部へたどり着くのは大変なのは一緒みたいだな(笑)


それでは今回はこのへんで。

北アルプス黒部源流を巡る【2日目:雲ノ平~黒部五郎小屋へ】

雲ノ平
08 /09 2017
さて今回は前回の続き。

北アルプスの奥深く、黒部川の源流を求めて、雲ノ平にてテント泊を行った、翌日5日(土)からのお話となります。

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【祖父岳山頂より、鷲羽岳の麓の三俣山荘を見下ろし、背後に槍ヶ岳を望む】

前日、時間短縮のためにと飛ばし気味で進んだ結果、想定以上に足の疲労が濃く有りましたが、午前中は快晴の下、すばらしい光景を堪能しつつ、北アルプスの最深部を歩き続けたのでした。

それではスタートです。


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【0時】
昨晩は、日が沈むか沈まないの内に床に付いたため自然に深夜に目が覚め、ふと思い立ってテントの外を眺めてみます。

わぁ・・・
この週末は満月の明るい夜であり、山々のシルエットがくっきりと映し出されていました。

しかし、この旅の隠れた目的の一つ、春に買った1インチセンサー搭載の、キヤノンG9X Mark IIを用いて星空を撮影することでしたが、こりゃ明るすぎだなぁ。


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それでも空に向けて何度かシャッターを切れば、肉眼ではとても見えないほどの星々が映し出されました。

おお!凄い。
天の川が見えるような空の下で撮ってみたかったなぁ~。
まあまた次のテント泊のときの楽しみにとっておくかな。

満足して再び朝までシュラフに潜り込んだのでした。


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【6時半】
明けて翌朝、テントをたたみ再び雲ノ平の大地を、正面に見える祖父岳を目指して歩き出します。

夜露でテントがぐっしょりで重い・・・
そして快晴の朝ですが、既に日差しは暑い・・・


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しかし景色は最高です。
雲ノ平山荘に別れを告げ、今日の道程を歩き出します。

本当は昨日のビールの缶を捨てていきたかったけれど、あそこまで行くのがめんどくさいや(笑)


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美しい緑がひろがる雲ノ平の景色を満喫しながら、祖父岳への進路を取ります。

薬師岳と赤牛岳の間からは、遥か立山の姿も見て取れます。


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そして黒部源流の谷を挟んだ対岸には、今日の最終目的地、黒部五郎小屋を有する黒部五郎岳の姿も。

朝の澄んだ空気の中、景色を満喫しながら歩き出します。


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そして、マップでは山荘の分岐から30分程度となっている祖父岳までの道程は、こうしてみるとなだらかに見えますが意外にアップダウンや、雪渓越えに加えてゴーロ帯も抜けて行ったりとバラエティに富んでいます。


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【7時20分】
広々とした、祖父岳山頂に到着です。

山頂には私以外には2名のみ。
殆どの登山者は、雲ノ平日本庭園方面から、三俣山荘方面へと抜けて行ったようです。

この旅全般で、私はうまく人の流れから外れていたようで、どこも混み合うことも無く、悠々と山を満喫することが出来ていました。

そして祖父岳は展望も素晴らしい。
冒頭に紹介した、鷲羽岳や、槍ヶ岳方面の展望もさることながら


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この後登らなければならない、富山・岐阜・長野の県境でもある三俣蓮華岳


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そして雲ノ平を振り返れば、先ほどの薬師岳の奥には立山のみならず、剱岳の山頂も顔を覗かせています。


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そして、間近に迫る迫力の水晶岳。

もう谷を挟んで目と鼻の先です。

いやあどこを眺めても素晴らしい。


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【8時】
黒部源流と、水晶岳、鷲羽岳面への分岐である岩苔乗越に到着しました。

・・・いやしかし、真正面に見るワリモ岳と、鷲羽岳の迫力が凄い。
行ってみたい・・・

源流をちょっと眺めてから、コースに戻れば、プラス1時間ちょっとで、両山も通過していけそうな気もしてきます。

しかし、今日耐えきっても、明日も初日に匹敵する道程を歩く必要がある上、昨日からの行軍で、想像していた以上に登りに使う足が終わっていることを自覚していたのでした。


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登って行きたい気持ちを抑えつつ、本来の目標である黒部源流方面へと進路を取ります。

また次の楽しみというものが有りますしね。

しかし、今年は雪が多かったためか、黒部川最初の一滴は、雪渓に覆われておりなかなか出会うことが出来ません。


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水場の看板があるも、水は未だ雪の中。


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少し下って、ようやく手に触れられる状態の流れが現れ出しました。

いやあ感慨深い。
ここからの流れが巡り巡って、あの黒部川へと繋がって行くのか・・・


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源流の更に最初の水はまさに溶けたばかりの雪解け水で、ものすごく冷たい。

朝だと言うのに日差しの暑さに耐えかねていた私は、がぶ飲みしつつ、手や顔も洗って、黒部川最初の水を堪能させてもらいました(笑)
冷たくて本当に気持ちいい~。生き返ります。


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その後、しばらく進めば、あちこちから雪解け水が合流して、次第に小川から、最終的には荒々しい源流の流れに至るまでを観察しながら水と共に高度を下げていくこととなります。


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【9時】
雲ノ平からの合流地点に到着です。
昨日キャンプした雲ノ平が遥か頭上になってしまいました。


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その後、三俣山荘方面へと進んですぐに、黒部川源流碑として紹介されている、黒部川水源地標の文字が刻まれた、石碑を通過していきます。

良かった・・・
4年前、駆け出しの登山者であった頃に知った雲ノ平とその先にあるという黒部川の最初の一滴を巡る旅。
これでこの旅の最大の目的であった、道程をこの目で確認することが出来ました。

あとは、残りの山旅を楽しみつつ、明日に備えて早めに黒部五郎小屋キャンプ場へと進むだけです。


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【10時】
三俣山荘に到着です。
天気も良い為か、布団が干してあります。
思ったよりこじんまりとした山荘なんだなぁ。
有名な所なので、もっと大きくて立派な山荘なのかと思っていました。

そして、この辺りは登山者も多く集まっており随分と賑やかです。

三俣山荘のレストランで、少し早目の昼食をとったりして休憩しました。


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そして、コーラが売ってなかったので、とりあえずサイダーで乾杯。

ビールは売っていましたが、この先三俣蓮華岳を越えて、黒部五郎キャンプ場までの道程を考えると、流石にまだ飲むわけにはいきません(笑)


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山荘からは、真正面に槍ヶ岳の姿も見ることが出来て、多くの人が記念撮影に興じていました。


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【10時45分】
休憩を終えて、再び今日の後半戦の道程を歩き出します。

まずは今日の最後の山越えとなる三俣蓮華岳まで。


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しばらく上って振り返ると、写真で見たことの有るような見事な鷲羽岳の姿が広がっていました。

素晴らしいね。
またいつか、あの山にも登るためにやってこようという気になります。


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意外に苦しい三俣蓮華岳への道程を進みますが、やはり思った以上に登りの足は終わっており、中々先へと進めません。

鷲羽岳に登らないで良かった・・・


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【11時45分】
三俣蓮華岳山頂へ。

この頃になるとお昼近くになったせいか大分雲が沸いてくるようになりました。
やはり夏山は午前中がメインですね。


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その後、歩いて五分もしないうちに、富山・岐阜・長野の境界である、三国境の分岐点にたどり着きました。

ここで多くの登山者が長野県側の双六岳方面へと進み、なんと黒部五郎へと向かうは私一人となってしまいました。。。

ええ~・・・
なんか寂しいな・・・


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多くの登山者と別れた後、黒部五郎方面へと進みますが、本当にポツリポツリと他の登山者とすれ違うのみの道程でした。

このアルプスの高山帯でもやはり富山方面に進むのは田舎者なのか(哀)


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次第に雲が多くなる道程。

殆ど周囲の山の展望は無くなってしまいました。


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黙々と孤独な道のりをと歩き続けて、遥か眼下にようやく今日の目的地、黒部五郎小屋が見て取れました。


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【13時半】
黒部五郎小屋に到着。

小屋前の広場ではちょうど昼食を摂る宿泊者で賑わっています。

ちょっと歩みを停めるには時間が早い気もしますが、この先は太郎小屋まで山荘もキャンプ場も無く、おまけに自分の足は早く休みたいと訴えている状態でした。

あくせくと動きたがるのが私の悪い癖ですね。
早めに休んで、今日の疲れを取って明日に備える事にします。


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テント場の受付を済ませた後、早々に生ビールで乾杯します!!

よく冷えてて美味いわ~
明るいうちからの生ビール最高ですね。

次第に雲が広がりはじめ、天気も下り坂になる中、夕方には雨となり始めました。

明日は一気に折立まで下らないといけないのになぁ・・・
大丈夫かな?

早めにテントを設置したのが功を奏したか、雨に打たれることなくテントに潜り込めましたが、夜が更けるに従い激しさを増す雨音に、テント内での不安な夜を過ごしたのでした。


それでは今回はこのへんで。

北アルプス黒部源流を巡る【1日目:折立~雲ノ平へ】

雲ノ平
08 /08 2017
さて、今回は久し振りにテントを背負っての山行に行ってきました。

今回の目的地は4年前に訪れた後、日程の都合がつかず周遊を断念した後、ずっとおざなりになっていた日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平から、黒部川の源流域を巡り、黒部川の大河の最初の一滴を探し求める、2泊3日の行程を実行することとしました。


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【薬師沢小屋からの急登を登りつめた先に広がる雲ノ平】

しかし、テント泊有りの山行は、3年前の栂海新道踏破以来であり、久しぶりとなりますね。

いきなりこんな勢いが出たのは、やはり前回の、立山登山の余りの酷さを早く美しい山の思い出で塗りつぶしたい一心だったのかもしれません(笑)

それではスタートです。


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【8月4日(金) 6時50分】
金曜日の早朝だと言うのに駐車場は既に満車の状態で、止む無く路肩に止めて登山口へと向かいます。
やはり山のハイシーズンは恐ろしいな・・・

この週末は天候が良かったことも有り、平日からかなりの人が山に入っているようです。

ここに来るまでにも、林道小見線のゲートが開く前から10台以上の車や登山用バスが並んでいましたので、この時期に山に入る人がいかに多いのか思い知らされます。


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【7時】
さて、共にゲートに並んでいた登山バスの団体が登山口に入る前にと、素早く準備を済ませ実に4年ぶりの太郎平への登山道に突入します。

久し振りだなぁ~
4年前はまだ30代で、雲ノ平まで7時間以上かかってたどり着きましたが、すっかり40代になった今、果たしてどのくらいかかるものやら?
最近運動不足気味だしな・・・ちょっと不安だ。

まずは勢いよく、登山道に足を踏み入れました。


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樹林帯の中の登山道を先行する少数の登山者を交わしながら進んで小一時間。

まずまずの天気の中、視界が開け、ゴロ着いた石が転がる長い長い太郎平へと続く登りを懐かしく歩きます。

駐車場に車は多かったけれど、思ったより歩いている人は少なかったため、狭い樹林帯も素早く抜けて、快適な登山の序盤です。


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【9時50分】
スタートから約3時間。

最初のチェックポイントである太郎小屋に到着です。
そこそこ多くの人が休憩していました。

私もここで補給のため小休止を行うこととします。


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さて、40代になって初めての太郎までの道程でしたが、足取りはまずまずなのですが、とかく非常に暑い!!
汗がとめどなく流れ落ちてきます。

そういえば最後に登ったのは9月末だったっけ・・・
この暑さを計算に入れてなかったな・・・

暑くてたまらず、400円のコーラを一気飲みします。
1.5リットルのペットボトルでほしいぜ・・・


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【10時15分】
太郎小屋を出発し、雲ノ平方面へと、薬師沢へと下る方向に進みます。
ひさしぶりだな~


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視界の先にはちょうど雲の陰になってくっきりと浮かび上がる雲ノ平の台地が。
あそこが今日の目的地。

ここから沢まで300m一気に下って、そして再び300m登る。
考えると嫌になるので黙々と歩くことにします(笑)


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長い下りの先にはいくつかの沢を越えていきます。
揺れる橋がスリリングです。

しかし思った以上に登山者に会わないな。
あの大量の車の持ち主達はいったいどこの山に行っているのだろう?


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【11時50分】
カベッカ原に到着。
ここまでくれば薬師沢小屋はもうすぐです。

しかし、見上げる雲ノ平への斜面に心が折れそうになります。
このクソ暑いのに、65リットルのザックを背負って今からあれを登るのか・・・冗談でしょ(笑)


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【12時】
薬師沢小屋に到着です。
テラスでは数人の登山者が休憩しています。


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ここで私も再び小休止。
再びコーラを飲みながら持ってきた菓子パンと行動食で昼食とします。

暑い~。
そしてブヨが多い・・・

鬱陶しくまとわりつく虫も夏ならではのものでしょうね。
この旅の間は休憩の度に、ブヨやアブに悩まされました。


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【12時20分】
休憩を終えて、黒部川にかかる吊り橋を渡り、今日最後の試練である雲ノ平への急登へと向かうこととします。


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青く澄んだ黒部川の清流・・・
冷たくて気持ちいい・・・

全身浸かって行きたい。
そして今回の旅は、この源流の最初の一滴を追い求める旅でもあります。


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高天原との分岐を、雲ノ平へ。
急登頑張れか・・・


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垂直のような鉄梯子から始まる、苔むした大きな岩だらけの急登。

覚悟はしていましたが、思っていた以上にキツイ!

大きな岩は一歩一歩が大きく脚と心肺に負荷を与え、加えて暑さと、久しぶりのテント泊の荷物の重量で完全に足が終わった!!
やばい、全くスピードが出せない。


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【14時20分】
・・・
やっと終わった・・・

標準タイム通りにたっぷり2時間かけて、岩の急登を登りきりました。
きつかった・・・

このきつさは加齢のせいかとも悩みましたが、4年前も1時間半かかってるのか。。。
なんだ暑さのせいだな(笑)

俺はまだまだやれる。涼しければ(笑)



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【14時50分】
さて、そんなこんなでヘロヘロになりながら急登を終えた後も、木道や細かいアップダウンを繰り返しつつ、ようや雲ノ平アルプス庭園へと辿り着きます。

視界が開け、冒頭の写真のような美しい大地がここからはひたすらに続きます。
やっぱり素晴らしいな・・・


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雲ノ平を一路山荘に向かって木道を歩きます。
荷卸しのヘリが頻繁にやってきて、賑やかな状態でした。


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【15時半】
雲ノ平山荘に到着。
折立登山口をスタートして、たっぷり8時間半もかかってしまったのか・・・

山荘は団体の宿泊客の受付でごった返している中、テント泊の受付を済ませてキャンプ場へと向かいます。
もう疲れたから早くテントを張って休みたいです。


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といいつつ、道行く人を捕まえては写真を撮ってもらいます。
今回は色んな所で人を捕まえて写真を撮ってもらいました。

何と無く歳を取ったからか、折角の美しい景色の中で、記念に残したくなってきたんですよね(笑)


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その後も、キャンプ場へと続く木道を歩きます。
雲ノ平は山荘とキャンプ場が結構遠いのが不便ですよね。

しかし、雲ノ平からの水晶岳の真正面からの展望は相変らず実に見事です。


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祖父岳のふもとに広がるキャンプ場が視界に入りました。
思ったよりもテントの数も少なく、快適なテント泊が出来そうです。


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【16時半】
良い場所を探したりしてモタモタしていたらあっという間に時間が過ぎていきます。
なんとか今日の寝床も確保しました。


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そしてなにはともあれ、ここまでの旅路に、山荘で買ったビールで乾杯です。

雲ノ平山荘のビールは常温なのでぬるいけど、テント場で飲めば実に美味い!!

五臓六腑にしみわたる(笑)

そんなこんなで晩御飯の調理をし、ビールやポケットウイスキーを煽りながら、一日の疲れもあって早めの床に就くことにしたのでした。

明日5日(土)は、雲ノ平から、いよいよ長年ずっと行ってみたかった黒部源流を巡る道のりです。
楽しみだな~


それでは今回はこのへんで。

OKI

大人になった全ての人へ
輝く冒険の日々は誰にでも
そんな思い出日記の徒然書