紅葉の有峰林道サイクリング『前編』 【有峰林道小見線~有峰ダムへ】

通常サイクリング
10 /21 2012
 10月21日(日)
 素晴らしい秋晴れの一日となったこの日は、紅葉を求めて、富山県と岐阜県の山中を貫く、有峰林道サイクリングへ行ってきました。


 今回のルート。
 海岸線から一気に標高を上げて、林道に入りまずは【小見線12.7キロ】を走って、一路【有峰ダム】を目指し、以後はダム湖周辺を数キロ走った後に再び、林道【折立線3.4キロ】に入って、さらに奥地にある薬師岳登山口を有する、【折立登山口】へと走る道程です。

 実は、有峰林道を自転車で走るのは初めてなのですが、自家用車では有料1,800円もかかる林道ですが、自転車は無料で通行可能であるのもうれしい所です。

 また、富山県側からは、この日に走った小見線に加えて、小口川線も存在していますが、後者の方が道のりが24.9キロと倍近く長く、まったりと走りたかったこともあり、今回は小見線を往復することとしました。


 さて・・・
 道のりにしておよそ51.5キロ、標高1,356メートル。
 林道の開始地点から言えば、全長21.5キロ、標高差900メートル以上の富山県でも有数のヒルクライムコースを堪能することができました。

 そして、あまりにも素晴らしい、晩秋の大自然の光景を数々目の当たりにし、大量に写真を撮りましたが、さずがにその一部しか乗せることは出来ませんが、やはり山の奥地の景色は下界とは別世界なのだと改めて実感させられたサイクリングとなりました。

 さらには、今年走った道程の中でも最大かつ最長のヒルクライムコースであり、冬も近づき山々が紅葉で色づく季節に併せて、今年一年の集大成?のサイクリングとしてふさわしい道程となりました。
 
 それではスタートです。


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【7時30分】
 いつものウェーブパーク滑川付近の海岸からスタートです。
 
10月後半の海岸線の気温は15℃と、自転車での移動にはやや肌寒いくらいで、けっこう厚着をしてきました。
 この先も標高が上がるにつれて、気温も下がっていくことでしょう。


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【8時30分】
 北アルプスへ向かう道の駅。アルペン村で小休止を行います。
 もうアルペンルートも冬支度が間近のため、ラストスパートの客入りで大賑わいなようです。
 
 多くの観光バスが駐車場に停まり、間をおかずに発車していきます。
 きっと今頃はアルペンルートの紅葉もすばらしいものとなっているんでしょうね。


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 称名滝や、アルペンルートの玄関口である立山駅へと向かう、この県道6号線を、千垣駅を越えたところにある標識に従い右折して、『芳見橋』を渡れば、有峰林道への分岐に差し掛かります。

 ここからは交通量もかなり少なくなり、少し落ち着いた雰囲気となります。 


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 芳見橋から、立山方面を望みます。
 砂防堰堤がいくつも連なって見えるのがとても綺麗です。
 標高300メートル程度のこの近辺では、まだ紅葉の気配は感じ取れません。


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 そしてその先の、電光掲示板には、『有峰周辺紅葉見ごろ』の文字が。
 ええ、今から向かうんですよ。楽しみ~
 
 この先の交差点を左折して、亀谷方面へ向かうといよいよ登坂開始となります。


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 先ほどの交差点から林道入り口に向かうにつれて、道路の傾斜は急激に厳しくなり始め、亀谷温泉を越えた後に、有峰林道小見線入り口、亀谷料金所へと向かいます。 


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【9時20分】
 『亀谷料金所』及び、最初のトンネル『亀谷トンネル』を抜けて、すでに標高は500メートル近くに達しました。
 この時点では、いまだ紅葉はうっすらとしか見られませんが、そこはアルペンルートにも勝るとも劣ぬ大自然の広がる異世界へと変貌します。


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 なんて広くて深い山々の連なりなんだろう・・・

 片側1車線の綺麗に整備された林道ですが、道を一歩踏み外せば、その下は数100メートルは有ろうかと言う崖っぷちであり、まだ早朝の為か車通りもほとんどなく、布きれ一枚の下はむき身の自転車姿で走っていると、ちょっと心細くなってくる程です。


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 走り初めてすぐに、ニホンサルの群れに遭遇。
 道いっぱいに10匹程度居座っており、数が多くてちょっとビビりましたが、ダンシングで自転車を振り意図的に熊よけベルを慣らしまくったら散り散りに逃げて行ってくれました。
 

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 その後も美しい景色に幾度も出会いますがきりがないので省略しつつ。

 有峰林道は、基本片側一車線の綺麗に舗装された林道であり、現在も整備が進められているようですが、ところどころこのように道路の補修や、改良が行われている区間が存在します。

 また、一部旧来の古い林道のままでセンターラインも無い区間も存在するため、走行には注意が必要です。
 
 
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 標高が上がるに従い、山々も次第に色づいてきました。

 なお、ここまでの時間経過としては

【9時15分】
 まずは亀谷料金所より有峰林道に入った後、すぐに『亀谷トンネル』に始まり、いくつものトンネルを抜けて有峰ダムへと向かうことになります。


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 ちなみにこれは有名な『新ニンニクトンネル』
 なんで、ニンニクなのでしょう?

 基本的に、どのトンネルも片側1車線の路面も綺麗なトンネルなのですが・・・
 
【9時30分】半四郎トンネル

【9時35分】新真谷トンネル

【9時40分】新鬼ケ城トンネル

【9時55分】新ニンニクトンネル

 と、トンネルが続いた後に、

【10時5分】東坂森トンネル

【10時15分】新坂森トンネル

 の、終盤の二つは、トンネル内に電灯がついておらず自転車で走行する際は日中であってもライト必携の、中々に怖いトンネルでした。
 
 また当然トンネル内も、ひたすらのヒルクライムであり、緩くですがカーブもしており見通しは悪く、トンネル内で後方から車が迫ってくると轢かれるのではないかと中々に恐ろしく、テールランプも必ず装着して走る必要があります。 
 

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 また、最後から2番目の東坂森トンネルを抜けてしばらく走れば、山々の隙間から有峰ダムの姿を垣間見ることが出来ました。

 この深い深い山の奥地に、巨大な堰堤の姿。感動的です!!
 もう目と鼻の先だと思うと俄然走る足にも力が湧いてきます。

 また、この時間帯になると、後方から何台もの車が私を追い越していき、そこそこ交通量が出てきたため、危険生物との遭遇の可能性はかなり低くなり、リラックスして走ることが出来ました。


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【10時25分】
 有峰林道小見線の終点にたどり着きました。

 右は有峰ダムへと向かい、かつ岐阜県側へと続く西岸線ルート。

 左へ行けば、食事や、宿泊もできる有峰森林文化村や、折立登山口方面へと進む分岐点へと到着します。

 まずは、当然有峰ダムを間近で見に行くことにします。


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 迫りくる巨大な構造物。全高140メートルの巨大な壁が、山深い山中に突如現れる光景はかなり壮観です。


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 有峰湖の姿。
 なんて大きなダム湖なんだ・・・

 その総貯水容量は2億2,200万立方メートルと想像もつかない大きさなのですが、有名な黒四ダムのある黒部湖(黒部ダム)よりも10パーセントほど大きいとのことです。

 そして大きさに比例するかのように、なんて美しい・・・
 生まれてこの方見てきた湖の中で一番美しい。
 
 青い水面に映る白い雲・・・紅葉に色づき始める山々・・・

 そして最高の青空。
 まさに絶好のサイクリング日和に訪問することが出来ました。


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 ここまでの道のりを振り返れば、どこまでもどこまでも連なる山の姿。
 
 なんて山深いところまで走ってきたのだろう。

 林道入り口付近の青みがかった山々の景色とは打って変わって、美しく色づいた姿を見せてくれています。


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 下をのぞいてみれば、目もくらむような高さ・・・恐ろしい。
 どうやってこんな巨大な物を建築したのでしょう?


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 時期的に、やや水量が少なく、黄土色の岸壁が見えていたり、通常はダムの中の島であるはずの『宝来島』も地続きになっているようですが、それらを差し引いても余りにも美しく感動的な光景です。


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 どこを見ても素晴らしいダム湖の景色。


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 巨大なダムの上自体が林道の続きとなっております。
 一車線の片側交互通行で、入り口には自動車専用の信号が有ります。
 
 歩行者や自転車は、歩道部分を通行することが可能でした。
 

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 そして、素晴らしい青空の下で、わずかに頂上付近が垣間見える薬師岳と、紅葉に色づく山々。
 さらに、静かにそれらを映す青々として有峰湖のコラボレーション。

 素晴らしいともいうこともできずただ眺めていました。
 

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 薬師岳山頂をズームアップ。
 今日は雲もほとんど無くて、本当に素晴らしい展望です・・・
 
 と、かれこれ30分以上ダム湖の周りをウロウロし、まだ先の目的地もある為いいかげんにしなくてはと、先へ進んだのでした。


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 先ほどの分岐点を、少し折立方面に登ると、少し高くなった展望台がありました。

 ここからの景色もかなり良い!!
 しばし見とれます。
 
 さっきから立ち止まってばかりで、全然先に進んでいません(笑)


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【11時】
 ようやく、有峰森林文化村に到着しました。
 駐車場には多くの車やバイクが停まり、いくつかある施設には人が集まり、芝生広場には多くの人が散策している姿を見ることが出来ます。

 有峰ハウスと言った宿泊施設もあるようですが、本日満室の札が出ていました。
 やはり紅葉シーズンに加えてさらに絶好の晴れ間ですから、多くの人が訪れているようです。

 そういえば、意外なことにサイクリストは私以外には誰も登ってきていない様です。
 こんないい天気なのに、一台も見かけない。もったいないことです。


 さて、この後はさらに林道を6キロほど山深く進み、北アルプス最大級の山体を誇る、標高2,926メートル薬師岳への登山口を有する『折立』を目指したのでした。

 話はまだまだ長くなりそうなので、後半へと続きます。


 それでは今回はこのへんで
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コメント

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有峰林道サイクリング

綺麗ですね、ダム湖と空と悠に望む山々。
紅葉の季節がやってきました、僕にとってはサイクリストとしては初めての「秋」なのかもしれません。
昨年は、乗るだけでいっぱいいっぱいだったので(笑)
こちらの方では、少し早いかもしれませんが紅葉サイクリングに出掛けてみたくなりました。
しかし、ひたすら上りですね~スゴイ!

Re: 有峰林道サイクリング

雲助様
ありがとうございます。
 ブログの写真では、全く綺麗さが伝わらないような代物であり、なんだか文章だけがやたらとテンション高めで、自分で読んでいても恥ずかしい限りです。
 道のりも、ひたすらの登りで、ダラダラと一桁後半の斜度が続くようなじわりじわりと足に来るうえ、時折10%を超えるような区間もあり、これまた実によいトレーニングコースでもあります。
 ですが、本当にきれいな道のりでした。色づいた山々って実に綺麗なんだ!!と実感したサイクリングでした。太平洋側の山々が色づき始めるのはもう少し先でしょうか?ぜひ紅葉した木々に包まれて走られてみてください。

OKI

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