『幻の』小豆島一周サイクリング 【後篇】

小豆島
03 /17 2013
 前回の続き、小豆島一周の旅『後編』の始まりです。

 前日は深夜からの運転及び、85キロのサイクリングを終えたため、夜更かしもせず速やかに床に就きました。

 しかしそれも、翌3月10日(日)の当日中に富山県に帰りたいことも有り、さらには大部港の午前11時20分発のフェリーに乗り込みたいがために早起きする必要があったからでもあります。

 
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【7時】
 早起きして、早々に出発の準備を整え終ったころのエンジェルロード。
 干潮から満潮へと移り変わりゆく頃合いで、海の道もほとんど海水に浸かりつつあるのが見て取れます。

 消えかかった道を誰か歩いてる・・・流されるなよ。

 さて、そろそろ出発です。



 後半戦のルート。
 この日は、早朝より土庄東港程近い旅館から出発し、牛の頭とも称される『前島』を一周したのち、いくつかの観光地を巡りつつ、海岸線を走って一路大部港へ戻るおよそ30キロのルートとなります。


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【7時30分】
 土庄を出発し、まずは前島一周へと旅立ちます。
 この日は午後からし少し天気が悪くなるようですが、今のところ天気も良く、黄砂も大分落ちたのか、昨日に比べれば大分視界が晴れてきています。


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 さて、小豆島の道のりの特徴と言えばまるで南国の国の様なこの『ヤシの木』が枝をふるわせている風景。


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 そして、同様に『ソテツ』の存在ですね。

 このように並木の様に植え込まれている所もあれば、大角鼻付近では当初は植樹だったであろうものが、まるで自生してしまったかのように巨大に育って、島に溶け込んでいる風景も数多く見かけました。


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 さて、前島自体は10キロ足らずの小さな島なのですが、ただあっさりと回るだけでも勿体ないので途中ちょっと寄り道。

 宿の親父さんに勧められた、『重岩』に向かって、254号線から案内看板に従い脇道へ進路をとります。

 ネット等の観光名所で調べると、なかなかの良い所の様なのですが、どうやら結構な登り坂を進んで行かなければいけないようです。

 ちょっと脇道に入れば有るんだろう。。。くらいに考えていた我々は、完全に気勢をそがれました。

 アスファルトではなく、コンクリ舗装された、平均10%は軽くある坂道を朝から登る羽目になりました。


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 斜度10%を超えるヒルクライムの中で、小休止します。

 小豆島は全体が花崗岩の島であり、かつては大阪城の石垣のために多くの石を切り出しており、こんなところにもその名残がありました。非常に巨大な岩の塊です。

 なるほどこのような岩があちこちにあるのならば、昨年の五月に訪れた大阪城の『桜門枡形の巨石』のような、巨大な岩が存在したのも頷けます。

 そして島内には、今でもあちこちに石切り場が存在し、またかつてそうであったであろう名残が点在しています。


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【8時5分】
 コンクリのヒルクライムロードを数百メートル登り切った後、『大阪城石垣小瀬原丁跡地』にたどり着きます。

 西浦集落や、小豊島が一望できる展望台や、トイレなどもあり中々景色もよい所ですが、目標とする重岩はもう少し先のようです。
 

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 なお、ここからは自転車は使えません。
 
 最初からなんだか嫌な予感はしていたのですが、どうやらあの石段を登り切った後の山の上まで行かないと、重岩まではたどり着けないようです(笑)


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 数百段の石段を登り切った先には、岩がご神体となった祠がありました。
 
 この狭い岩山の中に、実に色々な人工物が存在しています。
 

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 眼下には愛車たちの姿が。

 結構な高さまで登ってきたものです。


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 そして目的の重岩は、なんとこの先のようです。

 石段どころかいよいよ登山じみてきました・・・
 
 どうやら佐渡島の大野亀に登ったときように、アルボルさんとサイクリング旅行に行くときは常に小登山が付きまとってくるようです(笑)


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 それにしてもいつもの事ですが、やはり自転車旅行はSPDシューズに限ります。
 
 石段から、このちょっとした登山道までそれなりに対応することが出来ます。
 SPD-SLでは石段の手前で、指をくわえて眺めていることしかできなかったでしょうね。


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 山頂に近づくに従い、登山道は岩がむき出しの階段から、写真の様な砂礫が敷き詰められたような状態へと変わっていきます。

 土がむき出しになってくるのではなく、砂利になってくるとは、やはり小豆島は岩の島なんだなぁ・・・ 


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 大分木々が少なくなりました。もう頂上は目と鼻の先のようですが、砂利の急登は滑りやすいので、登山道に張られたロープや鎖に繋がりながら山頂を目指します。


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 見えた!!
 
 山頂を貫く白い砂利の道。

 これはまさに山の上のエンジェルロードですね。美しい・・・

 苦労して辿り着いた分、余計に感動もひとしおです。


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【8時20分】
 ようやく・・・と、いっても歩き始めて15分ほどですが、『重岩』までたどり着きました。

 なんて大きな岩が、山頂に重なるように残されているのでしょう・・・

 しかも誰かがこうしたわけではなくて、自然にこうなっていたのだというのだから一層不思議です。

 
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 そして、展望も抜群です。
 
 小豊島、豊島方面が一望にできます。
 
 黄砂がなく、視界が開けていたならより遠くまではっきりと見通すことが出来ていたでしょうが・・・


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 そして、この後の進行方向方面。

 入り組んだ岬を一気に駆け抜けて、土庄へ戻ることとなります。

 
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 そして、島でありながらも非常に山深い小豆島。
 
 海岸線のすぐそばにまで山裾が広がっています。
 
 砂防ダムの姿も見て取れます。


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 重岩の後方は立ち入り禁止区域でしたが、よく見ると道のようなものが有り、かつては更に奥地まで人が出入りしていたものと思われる痕跡がありました。

 きっと、更に奥地でも採石をしていたのでしょうね。。。

 このような断崖で石を切り出す作業は、まさに命がけの難事業であったことでしょう。

 ですが、後背の山に見られる、岩と木々のバランスのとれた美しさは小豆島ならではの風景ですね。

 今回は時間の関係で行けなかった『寒霞渓』もきっとこのような美しい山が広がっているのだろうなと想像できます。

 さて、いつまで眺めていても飽きないような素晴らしい光景ですが、フェリーの時間もあるので速やかに下山して、先へと急ぐこととします。

 
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【8時55分】
以後は、初日と同様にアップダウンの連続する海岸線をひたすら走りった後、本日およそ10キロ地点となる、小豆島最大の港、『土庄港』へと辿り着きます。


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【9時5分】
 世界一狭い海峡である『土渕海峡』です。

 世界一の海峡なのでしょうが、なんというか・・・大したことはありません。

 海峡と言うよりは淀んだお堀のような感じです。

 ですが、この橋の付近だけは立派に整備されており記念撮影にはもってこいかもしれません。

 なお、ここで土庄町とはお別れとなり、以後は速やかに大部港を目指して走り出すこととなります。


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【9時45分】
 253号から、26号へと路線が切り替わる、『屋方崎』にたどり着きます。
 
 当然のようにここまでも、ひたすら海岸線を登ったり下ったりの繰り返しですが、小さな島のために想像以上にあっという間に行程は進んで行きます。

 海をじっくり眺められるのも、もうしばらくですね。
 
 なお、こちら側の方が人気は少ないのかと思っていましたが、走ってみるとむしろ集落も多く、昨日の大部から福田、坂手と言ったルートよりも賑やかな道程でした。


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【9時55分】
『大阪城残石記念公園』に到着です。ここまでくれば大部港まで目前。

 中々に資料や、施設も充実しており、見応えのある公園でしたが、次第に天気は悪化してきており、先へと急ぐこととします。


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 なお、この公園の正面でようやく昨日ロストした光景に近い、石切り場の風景が見て取れました。
 
 大部から福田の区間の方がはるかに規模も大きく迫力がありますが、消えてしまったものは仕方なし。
 島の岩肌を大々的に削り取るその人工の光景は中々に荘厳なものです。


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【10時15分】33キロ
 思ったよりも大分早くフェリー乗り場までたどり着いたのですが、公園を出発してからしばらくして、いよいよ雨がぱらつき始め、何とか本格的に打たれる前にフェリー乗り場まで辿り着きました。ぎりぎりセーフ!!

 それにしても、晴天を見計らって旅行に出発したはずなのに、雨が降ってくるとは何ともついていない。
 暖かい小豆島とはいえ、3月の雨は冷たいです・・・


 とりあえず、これにて小豆島一周サイクリングはつつがなく終了です。

二日間の走行としては

 1日目 85キロ 大部~土庄 8時間35分
 2日目 33キロ 土庄~大部 2時間45分 
 計118キロ 11時間15分
 
 さらに、獲得標高1,683メートル

 と言った結果からも、走った道程は短いながらも、実にアップダウンの多い道程で有ったことが伺えます。

 しかし、全体的に小粒であり、タップリ観光した時間を含めての所要時間ですので、サイクリングに集中すれば、朝のフェリーに乗って上陸して、夕方のフェリーで帰るというのも充分に可能な、実に手頃なサイクリングコースであるとも言えますね。

 今年一番のサイクリング旅行でしたが、名所の塊のような小豆島の多くの風景を目の当たりにすることが出来、実に満足する結果となりました。

 この後は、フェリーの時間までダラダラと売店をウロウロしたり、オリーブサイダー、醤油サイダー、はたまたオリーブラムネといった、小豆島名産品を片っ端から飲みなおして時間を潰したのでした。
  
 以後は小豆島一周サイクリングのエピローグとなります。


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【11時20分】
 定刻通りの日生港行のフェリーに乗り込みます。

 寒い・・・早く客室内へ入りたい。
 

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 そして出航。
 雨で黄砂が落ちたせいか。島の姿は昨日よりもずっとはっきり見て取れます。

 やはり大きな島です。って、いうかこんなに大きな島だったのか!!
 きっと、色々な物を見逃したのだろうな・・・昨日の視界の悪さのせいで大分損したような気がしますね。

 さよなら小豆島!!またいつの日かやってくるよ~

 以後は疲れもあって、日生港までの小一時間を客室内で昼寝をしつつ過ごしたのでした。

 
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【12時30分】
 日生港に再び帰り着きました。

 降り立つ人々。そして再びフェリーに乗り込む人々。
 日曜の午後だというのに実に多くの人々が小豆島へと海を渡っていきます。
 
 やはり、一大観光地なのだと改めて実感します。


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 さて、日生と言えば有名なB級グルメである『カキおこ』を食べずに帰らないわけにはいきません。

 フェリーからでも、多くのカキの養殖場が海上に浮かんでいるのが見て取れていました。 

 寒く冷え切った体に鞭打って、日生港直ぐ傍の『オレンジハウス』まで進みます。


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 人気店なのですが、上手い具合に並ばず席に座ることが出来ました。

 まずは『カキ焼きそば』

 大粒の『カキ』が贅沢にもふんだんに混ぜ込まれている素晴らしいものです。
 これはやばい。美味過ぎる。 


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 続いて本命の『カキおこ』を食べることとします。
  
 様はカキ入りお好み焼きなのですが、これがまた美味い!!

 とろとろのお好み焼きの生地の中に、更にトロみのある新鮮な大粒のカキの味わい。

 来てよかった。なんというか、小豆島の思い出を上回る位美味い(笑)

 余りの美味しさに、もう一枚お替りしてしまいました。

 いや~やっぱり地域の名物って食べて見るものですね。

 
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【13時30分】
 すっかり身も心も満足しきって日生港に帰り着きました。

 この後は、赤穂市で温泉に入り汗を流した後15時頃、再び富山県へ向かって高速道路上の人となったのでした。

 結局500キロ先の富山に帰ることが出来たのは、夜の22時を過ぎるという、サイクリングの道程以上に過酷な自家用車の時間でしたが、滅多に訪れることのできない小豆島を、そして日生港周辺を満喫できた非常に楽しい二日間でした。

 しかし、今シーズンは始まったばかり!!今年もまだまだ楽しく活動したいと思います!!


それでは今回はこのへんで
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コメント

非公開コメント

お疲れ様でした。
約100kmで1600mならば、かなり走り応えのある『島』なのですね。
そーいえば『淡路島』なんかも、意外やupdownがあるとは聞きました。
森林限界を超え『峰』迄あるとは(笑)
この様な『旅の風景』を観させて頂くと~ますます『夢』が膨らみます。
今夜は地図を頭の中で描いて走りに行きます(笑)

Re: タイトルなし

chief/MMR様
小豆島は小さな島なのですが、本当にひたすらアップダウンを繰り返させられる苦行の島でしたね。
重岩は書き方がまずかったですが、様は単なる岩山で、頂上付近は砂岩状態で大きな木が生えれないといった具合です。そんなに大した登りをしていたわけでは無いのです。
でも寒霞渓など日本有数の渓谷美を堪能出来る場所のようですので、いつか寒霞渓ヒルクライムにも行ってみたいものです。
久しぶりにサイクリング旅行に行ったら、また長距離を走りたくなってきましたね。
今だ未知の土地をもとめて、自転車一つでどこに行こうかな?って気分です。私も夢が広がります。

OKI

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