甦れ!!CLX 【カーボンフレーム補修編】

メンテナンスに関する童心
04 /07 2013
 4月に入り新たな生活が始まった方も多いのではないでしょうか?
 私の方も新しい年度も始まったことにより、毎日が慌ただしく過ぎていきます。少し疲れたぞ・・・

 おかげで先月損傷した、カーボンフレームの修復作業も遅々として進みませんが、毎日ちょっとずつ作業を進めて、ようやくどうにか目途がついてきました。


 今回は、これまで行ってきた作業について、簡単に振り替えってみようと思います。
 
 まずは、塗装をはがして傷付いた部分を補強しないといけません。

 補強については前回購入した『エポキシ樹脂』と『カーボンクロス』で行うつもりですが、両者を使用する際に解決しないといけない重要な問題がいくつか存在していました。

 まずは余計な部分にまでエポキシ樹脂を付けない方法。
 そして、樹脂から気泡をいかにして抜き取るかです。

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 そのために用意したものがとりあえずこの2つ。

 100均で買ってきたどちらも『ポリプロピレン』製の『クリアファイル』と『梱包テープ』です。

 エポキシ樹脂はポリプロピレンには接着しないため、まずは梱包テープで補強部分以外のマスキングを行い、更にはクリアファイルで上から抑えつけて気泡を抜こうという算段です。

 上手くいくかは心配でしたが、接着範囲も狭かったためにか思ったよりも上手く仕上げることが出来ました。


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 まずは第一段階。
 
 損傷部分をエポキシ樹脂で再度補強します。

 実はフレームの損傷は思ったよりも範囲が広く、改めて傷口を見てみると薄っすらと白い線が入っている部分があり、フレーム自体もノーダメージでは無かったことが伺えました。。。

 ですがここまで来たらジタバタしても始まりません。
 触っても表面には凹凸もないし、ルーペで見ても繊維の断裂は無い様に見受けられます。
 補強で何とかなると信じて先へと進むだけです。

 よって、なるべく広めに塗装を削り落としてエポキシ樹脂を塗り補強を行います。
 
 塗った上から適当な大きさに切ったフラットファイルで抑えて梱包テープで締め付ける様に巻いて接着します。


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 更にエポキシ樹脂は50℃~60℃が硬化に適した温度とのことであり、いかにして高温を保とうかと考えた結果、『使い捨てカイロ』を補強部分に張り付けて、さらに新聞紙でグルグル巻きにして放置することとしました。

 最初はドライヤーと段ボールで簡易オーブンの作成や、遠赤外線ヒーターなどの使用も考えたのですが、この小範囲についてなら、この方法が手軽でコストパフォーマンスもいいかもしれません。

 まずは第1層の完成です。
 
 思ったよりうまくいきましたが、最大の難点は梱包テープから糊がものすごくフレームに貼りついて残ることですね。
 いちいちベタベタになり、残った糊をテープでチマチマと剥がさないといけません。 


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 翌日、24時間以上が経過したことを見計らって次はカーボンシートを張り付けてのエポキシ樹脂の使用となりましたが、これが難しい。

 カーボンシートは繊維のより集めなので、細かく切ろうとすればするほどほつれていきます。

 結局私が編み出した方法は、クリアファイルにシートを挟み込んだ状態で鋏で切ってやるという方法でした。
 
 多分静電気の影響でもあるのでしょう。
 うまい具合にシートが形を保った状態で切ることが出来、後は貼る直前にクリアファイルから滑らすように剥がすといった方法で補強箇所への積層を開始しました。

 その後樹脂の硬化後に、形を整えるためにカッターでシートの余分な部分を切り落としてやります。
  

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 余計なほつれの部分を切り落として・・・
 
 これで第2層の完成です。


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 続いてカーボンの上から再度エポキシ樹脂をカーボン部分を覆い尽くすように塗りつけました。
 思ったよりも綺麗にできた気がします。

 
IMG_4855.jpg
 もう一か所の損傷部分は、更に範囲が小さかったせいかカーボンの繊維が大分ばらけましたが、それでも何とかかぶせて補強することが出来ました。

 これで第3層の完成です。

 とりあえず、補強はこの程度で終了として、次はこの傷跡を隠す作業へと入ります。


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 まずは『パテ盛り』を行います。

 カーボンの貼り付けが、ものすごく上手に出来たら塗装しないで済むかとも思いましたが、やはりあちこちヤスリの跡や、エポキシ樹脂の段差だらけになっており、フラットにして塗装しないわけにはいかないようです。


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 パテの硬化後、400番手の紙やすりで余計な部分を削り落とした後、1,000番手の紙やすりで次の塗装用の下地を作っておきます。

 エポキシ樹脂の上からクリアファイルで抑えて気泡を無くしたつもりでしたが、改めてパテで確認すると、細かい気泡が有ったことが伺えます。

 パテ盛りを行ったおかげで実に段差のないツルツルの状態へとなりました。


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 もう一か所の部分も同様ですね。
 
 こちらは曲面が複雑なためもう一か所よりも作業が難しかったために、樹脂自身の厚みによる段差も見受けられて、やはりパテ盛りした後でないと『塗装によるごまかし』もかなり出来の悪い状態になったことでしょう。

 やはりやるならとことんまでやらないとだな・・・


IMG_4868.jpg
 さて、以上で補強の段は終了です。

 次は総仕上げ、塗装の段へと移ります。

 単純な黒とか白とか、原色系ならばごまかしも容易いのですが、残念なことに私のCLXは複雑なカラーリングが施されています。

 とても、タッチペンや車用の補修スプレーでは対応出来ない為に自分で色を作るしかなさそうです。

 用意したのはプラモデルなど使われるMrカラーの原色『色の源』です。
 この色の原色を混ぜ合わせることによって、自由な色彩を作り出すことが出来ます。


 さて、私の色覚が確かなら、CLXの今回の損傷部分の大部分の色は『ターコイズブルー』だと思われます。

 なるべく色の合うように調合して補修の仕上げを行いたいと思います。
 
 ここから上手く出来るかがその後の満足感に大きく関わってきますね・・・頑張るぞ~


 それでは今回はこのへんで
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コメント

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お疲れ様です。
繊維を編み込んだファイバークロスは切断すると、解放されたかのように広がりますよね。

次は色合わせ... 根気のいる作業です。
頑張ってください。

すごい…本当に器用ですね。仕上がりがきれいなのでびっくりしました。色あわせが面倒でしょうが頑張って下さい。

Re: タイトルなし

chief/MMR様
ありがとうございます。頑張ります。
カーボンクロスは本当に細かくして形を保ったまま貼りつけるのが難しく、テープ等で固定しても剥がしたときに崩れ散ったり試行錯誤の結果クリアファイルに鋏んだ状態でカットする方法に行きつきました。
まあ、もともと私の様に細かくカットして使うものではないのでしょうけれどね。
早く治して大丈夫そうかテストしたいです。。。

Re: タイトルなし

おうちえんそく様
ありがとうございます。
チマチマした作業は好きなのですが、ボロボロ崩れるカーボンシートを纏めて、思ったより綺麗にできたなと言った感じです。
まあ、本来は巻いて積層しないと強度にはならないのではないかという気もしますが、まあ無いよりましだろうくらいの気持ちですね。
色も、近いところまでは簡単なのですが、全く同一色までに・・・頑張ります。

cfrpで質問なんですが

はじめまして!CLX補修の記事、楽しく読ませて頂いてます

自分も今カーボンシートにてフレームを一台補修してるんですが、樹脂が硬化した後のカーボン表面の気泡や繊維間のスキマを埋める方法で良いのがみつからず苦心してます...
こちらのページではパテ盛りとありましたが、よろしかったらどんなパテを使用すればよいかご教授願えないでしょうか?宜しくお願いします

Re: cfrpで質問なんですが

渡辺様。

カーボンフレーム補修中なのですね。ご苦労様です。
私のような素人作業が何かの参考になればよいのですが・・・

さしあたり、私が使用したのは【ホルツ ひっかき傷パテ ホワイト MH135】というものです。
目が細かく、2mm以下の傷に使用するとのことでしたので、細かい気泡や段差に良いのではないかと思い、使用して実に綺麗に補修面を均すことが出来ました。

よろしくお願いします。

OKI

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