六甲全山縦走チャレンジ! 【完結編 六甲山~宝塚】

六甲全山縦走
05 /09 2014
 いよいよ過去3回にわたって書き連ねてきました、六甲全山縦走チャレンジもようやく完結編となりました。

 前回:【その3 麻耶山掬星台~六甲山】

 本当に長い長い道のりと記事でしたが、ようやくどちらも終わりが見えてきて色々な意味でホッとしています(笑)

 さて今回は、六甲最高峰にたどり着いた後、六甲全山縦走路のゴール地点『宝塚』まで最後の力を振り絞って走りきった記録について記述していきます。

 それではスタートです。


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【17時】
 午前5時40分に塩屋を出発してからおよそ11時間半。

 標高931.3メートルの山頂にて暫く感慨にふけります。

 なお、この時間にも幾人かのハイカーの方や、車ですぐ傍まで上がってきたような方が休憩をしていたり、はたまたテントを背負って登ってきた人もいたりしており賑やかで、お互いに写真撮影などして喜びを分かち合います。

 いやあ長い道のりでしたが何だかようやく終わりが見えたような気がします。あとはもう宝塚まで下るだけか。。。なんだか寂しい気がしますね。

 ・・・なんて感想は、すぐに大間違いだと気が付かされるのでしたが、この時はのんきに登頂の喜びに浸っていたのでした(笑)
 

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 さて、山頂からの展望は草木が多く今一つで残念なところです。

 そして夕方になって、日も本格的に傾き始めてきた上、山頂の風も次第に冷たさを感じる様になってきました。

 あまり長居もしていられないな・・・まだ私は徒歩で進まなくてはいけないのだから。


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【17時15分】
 六甲山からの下山を開始します。
 
 さらば六甲最高峰よ。
 

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 なお、下山を始めてすぐのところから見る景色の方が山頂よりもよほど開けており、美しい光景が広がっていました。

 ああ・・・綺麗だなぁ。

 今日は一日で一体何種類の神戸の姿を見てきたのだろうか?
 兵庫に住んでいる人だって、今日の私ほど眺めた人はそうはいないはず。素晴らしい体験が出来た一日でした。
 (まだ終わってない。)
 
 そして、こんなに良い天気に恵まれた今日の一日に感謝です。

 そして、こんなに良い天気なのに、明日からは大雨なのか・・・まだこの兵庫満喫アドベンチャーには、明日も続きがあるのでした(笑)


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【17時20分】
 六甲山上道路に出て、一見茶屋を過ぎます。

 そして標識を見てビックリ。

 『宝塚まで14キロ』って書いてあります。

 14キロ・・・!?

 まだ全体の4分の1くらい有るではないか!!

 となると、トレイルを進まなくてはならないから贔屓目に見てもまだ2時間以上はかかるってことですね。

 ・・・夜のトレイルでヘッドライトの使用はどうやら確定のようです。


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 そうと分かればのんびりとはしていられません。

 速やかに先を急ぐことにし、アスファルトの道路を駆け出します。


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 そしてトレイルへ。
 
 もう六甲山上道路と交差する道のりもあとわずかです。


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 再び道路合流。

 道を挟んで向かいに後鉢巻山方面へ向かう縦走路があるが、現在は奥に見えるトンネルを抜けていく人がほとんどらしい。

 まあ、せっかくですから縦走路の通りに進んでみます。


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 なるほど、今までの縦走路とは明らかに、手入れの行き届きが異なるというか、人があまり使っていないというのがよくわかる状態です。
 
 笹薮が茂っていたり、倒木がそのままになっていたりとメインルートから外れつつある道程の様です。


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 ヤブっぽいトレイルを抜けて、再び六甲山上道路へ出て、石宝殿入り口脇を通過します。


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【17時35分】
 カーブ№113の、東六甲分岐点に到着。

 これで六甲山上道路ともお別れですね。

 後は太平山方面へ駆け下って行くことになります。


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 東六甲分岐点に入りました。

 宝塚まであと12キロ・・・

 これは喜んでいい標識なのやらどうなのやら・・・・  


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 夕日の中、白い登山道をひたすらに駆け下って行きます。

 もはや基本的に下り基調。

 終わりが見えて疲労感も吹き飛んでしまっているため、出来るだけ早くゴールするためにも走れるところは走って行きます。


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 途中、縄場や岩や砂地のむき出しになっているような滑りやすい場所も有ったりしますが、基本的に進みやすい道のりが続きます。

 なお、この辺りで追い抜いたハイカーの方が、この後の縦走路で私が出会った最後の方となりました・・・

 これ以後は、次第に夜の闇が迫る中、孤独な単独行となります(泣)



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【18時20分】
 かなり進みましたが、未だ同じような光景が続き、このような樹林帯まで来てようやく太平山まで半分程度とのこと。
 
 まだ樹林帯でも明るいと言っていい状態ですが、大分気は焦ってきています。


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【18時半】
 ようやく太平山へ通じる、無線タワーの取り付け道路に出ました。

 しかし、どうやら太平山山頂へ行くには余計な寄り道する行程となるようです。

 縦走できないのであれば、ここはさっさと宝塚へ向かうべきですね。


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 暫く舗装路を進んで分岐点。
 
 再び登山道へと入ります。


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【18時40分】
 ついに樹林帯ではヘッドライトなしでは歩きにくい状態へとなってきました。
 
 装着し、先へ進みます。

 いやぁ・・・ヘッドライトを付けてのトレイルなんて、昨年の薬師峠からの薬師岳山頂以来ですね。


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 急な坂に、岩をならべて造ったような階段を降りれば最期の道路との接点。

 棚越新道との交差地点です。

 しかし、ライトの明かりだけで進むというのは、なだらかなトレイルならばさほど苦でもありませんが、足場の悪い所に来ると途端に歩きにくさが倍増しますね。


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【18時50分】
 棚越新道を横断します。

 まだこの時間はポツポツと車が通ます。

 たとえ車でも、人の気配を感じることが出来るだけありがたいですね。


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 道を渡り、再びトレイルへ。

 いやあ、空はまだ青みがかっていますが、樹林帯の中はもう真っ暗です。


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 その後も先へ進むにつれ闇の濃さ増していき、遂には空自体も暗闇に閉ざされて、ライトの明かりだけを頼りに縦走路を駆けていきます。

 流石に真っ暗闇の中を一人で進むのは不気味です。

 熊は六甲には居ないのでそれだけは安心ですが、あまり気持ちの良いものではありません。

 とにかくひたすら走って先を急ぎます。


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 暗闇の中、何本もの標識や、看板を通り過ぎますがやはり先は長い。

 もはやどこを走っているのかは全く見当もつきません。標識だけが、今自分が六甲全山縦走をやり遂げようとしている途中であるまさしく道標です。

 そんな必死で先を急ぎ、ただひたすらに暗闇の中を走っていた中、ふと木々が途切れて右折する短い道の先に、展望が開けた場所があるのが判りました。

 先を急ぐ気持にせかされる中、その脇道へと足を踏み込むと・・・
 

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【19時15分】
 木々が開けたその先には、一面に輝く神戸の夜景が拡がっていました・・・・

 美しい・・・

 焦る気持ちも一瞬忘れて見入ってしまいます。
 
 ヘッドライトを消した周囲には、当然街灯の一つも無く、私自身の体は闇に溶け込んでいます。

 真っ黒な世界の中に自分が浮かんで上空から見下ろしているかのような錯覚に襲われます。


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 しかし、少し視線をずらせばくっきりと山の形。

 自分はいま縦走路の途中から、神戸の街並みを見下ろしているのだと再確認します。
 
 やはり素晴らしい光景です。

 日中に展望台や山頂から見た景色も素晴らしかったのですが、この時間、この場所で見る光景は、まさに自然と、都市とが一体になった美しさの境地と言えるのではないでしょうか。

 暗い夜道を進むのは苦しいことですが、だからこそこの美しい光景を目にすることが出来た・・・

 何だかこのままずっと眺めていたい気持に襲われますね。。。


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 しかし、このままここでじっといているわけにはいきません。

 ひと通り堪能したのち、急いで縦走を再開します。

 その後も真っ暗闇の中をひた走り、自然のトレイルから、次第に階段や、土嚢袋などで手入れがされた道へと整備されていくのがわかり、この山道の終わりが近いことが感じられてきます。


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【19時30分】
 そしてようやく『塩尾寺』に到着しました。
  
 本当に六甲山を出発してから長かった・・・2時間15分もかかったのか・・・

 とても長く感じたのは、これといった目標地点も少ない上に、途中で日が落ちてしまい周囲の状況がまるで判らなかったかった為もあるかもしれませんね。
 
 しかしこれで完全に登山道を通るような縦走は終了しました。

 後は舗装路を進んで行くだけです。

 周囲は街灯の一つもない真っ暗闇の世界ですが、遂にゴールが現実のものとなったのです。

 しばらくは急な傾斜の舗装路を、宝塚駅方面に向けて下って行くのみです。

 もはや急ぐ気力も無く、ダブルストックもたたんで、ポツポツと歩いて行きます。

  
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 塩尾寺から下ってしばらく、塩尾寺の休憩所の公園のようなところからも、美しい宝塚の夜景を見て取ることが出来ました。

 綺麗だ・・・

 ただ先ほどの縦走路の中で見たときよりも、心に余裕があるせいか感動もやや薄れているように思います。


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 しかし、より近くなった輝く市街地の美しさはやはり疲れ切っていた心に突き刺さります。

 早朝に塩屋を駆けだした自分が今、ようやくこうして宝塚にいるんだ・・・

 感動的です。。。


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 その後は甲子園大学の脇を抜け、住宅街に入ります。

 綺麗に整備された舗装路ではありますが、急な坂道です。


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 綺麗な住宅街ではありますが、脇にはひっそりと古めかしい縦走路の看板が設置されていたりします。

 六甲の縦走の歴史の深さを物語っているかのようですね。

 
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 そして、住宅街に面した川を下って・・・


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 道なりに沿って下って行きます。

 途中住民の方々が、幾人も登ってきます。やはり住宅街なのですね。


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 きらびやかな街灯が多くなりました。

 このローソンの角を右折すれば、今日の冒険の最終地点が待ち構えています。
 

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 遂に縦走路ゴール地点に繋がる、『湯本台広場』西入り口が見えました。

 本当にあと少し!!


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 広場に繋がる最後の最後の登り階段です。

 ああ・・・ついにここまでやってきたんだ!!


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【20時10分】
 ・
 ・・
 ・・・
 ・・・・
 ・・・・・やった。。。

 ついにやり遂げた・・・

 早朝5時40分に、塩屋駅を降り立ってから既に14時間半。

 ついに公称56キロメートル、六甲全山縦走ゴール地点である湯本台広場に辿り着きました。

 長かった・・・本当に。
 
 実のところ、始める前は12時間程度で完走できるのではないかと思っていた自信は、見事に打ち砕かれて、実に平凡なタイムとなってしまいましたが。

 しかし、全く土地勘のない六甲山脈にて、初の試みである六甲全山縦走を無事にやり遂げることが出来ました。
 
 タイム的には凡庸な物でしたが、最後まであきらめずにやり遂げることが出来た自分自身に満足しています。


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 さてと。。。真っ暗で、山は全く見えないけれども。

 『六甲全山に乾杯!!』

 先ほどのローソンで買った缶ビールで、一人祝杯を上げます。

 ものすごく美味い!!一気に飲み干してしまいます。

 やり遂げた充実感と、感動と疲労。
 そして一杯のアルコールの効果のせいか、このまま公園のベンチで朝を迎えても良いような安堵感に襲われます。

 そして、これにて長い長い記事となってしまった、30代最後の年記念イベント第一弾。

 兵庫満喫アドベンチャーの前半部分は終了となります。 

 この上なく身体の芯まで浸み込んだ疲労感と、それに勝る充足感が全身を包んでいました。

 苦しくて辛い道のりでしたが、富山に戻って振り返ってみると、このやり遂げた充足感は何度でも味わってみたいと思わせる素晴らしさです。

 さて、以後はエピローグ。


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 流石に公園で朝を迎えるわけにもいかず。

 公園を出て阪急宝塚駅を目指して宝来橋をダラダラと歩き始めます。

 しかしお腹減ったなぁ・・・
 

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 宝来橋の上からは、かの有名な宝塚大歌劇場が見えます。

 明るいときに見たかったけれども、夜景の中見える歌劇場も綺麗なものです。


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【20時半】
 阪急宝塚駅に到着。

 さてと・・・あとは宿へと帰るだけですね。

 その後は電車に乗って、神戸へと帰り着いたのでした。

 こうして、六甲全山縦走を果たした4月27日は、この上ない充実した一日となったのでした。

 が、まだまだ冒険は続きます。

 明日は、兵庫満喫アドベンチャーの後半戦、【淡路島一周サイクリング】が待ち構えています。

 六甲全山縦走によってボロボロになった身体を休める間もない次のサイクリングへの道のり。

 はたしてその結末は?頑張って書き上げないとな・・・

 それでは長くなりましたが、お付き合いいただいた方がいらっしゃいましたならば、どうもありがとうございました。


 それでは今回はこのへんで
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コメント

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お疲れさまでした。

六甲縦走、読み応えがありました。
14時間半歩き続けるのはスゴイ!
30代最後の年の記念イベントに相応しいですね、
後半の、アワイチも期待しています。

Re: お疲れさまでした。

ひまわりパパさ様

ありがとうございます。
あの日は、人生で一番長い道程を両足のみで進んだ記念すべき一日でした。
今でもゴールの余韻が身体に残っています。
きっと脳内麻薬が大量放出していたんでしょうね・・・(笑)
大分日にちが経ってしまいましたが、後半戦も頑張って書きあげます。

OKI

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