栂海新道を踏破する! 【3日目:朝日岳~白馬岳】

栂海新道
09 /20 2014
 前回、栂海山荘から朝日岳に至った後、朝日平でテン泊し一夜を明かしました。

 今回は明けて山籠りも早3日目の、9月15日(月)の内容です。

 この日の日程は、栂海新道からは完全に離れ、一路『朝日岳』から『雪倉岳』へ向かった後、富山、新潟、長野に跨る『三国境』を経て、『白馬岳』山頂へ進むといった、北アルプスの只中を進む行程です。

 そして出だしから高山の真っ只中という初めての経験。

 はたしていかなる道程が待ちかまえているのでしょう。
 それではスタートです。

 
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 美しい星空の夜を終え、朝の4時前から朝食や身支度などの、出発の準備を始めます。

 5時を過ぎて、ようやく周囲が薄明るくなり、テントの撤収も完了して出発の準備が整いました。


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【5時20分】
 テント場の大半の人々が出発した後、少し遅れて私も朝日平のテント場を後にします。

 まず最初の目的地は『朝日岳』山頂。
 昨日のような曇り空でしたら登頂は止めて、水平道を通ってさっさと『雪倉岳』へ向かってしまおうと思っていましたが、早朝は雲一つなく、予定通り稜線を伝って、『白馬岳』へと向かうルートを選択することとします。 


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【5時25分】
 途中、朝焼けに輝く、白馬岳と、雪倉岳。

 もう少しはやく出発していたら、山頂から眺めることが出来たのかな?


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【6時5分】
 再び朝日岳山頂へ。

 白馬方面がよく見えます。

 のんびりせずに先を急ぐことにしましょう。


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 栂海新道方面と、雪倉岳方面の分岐の木道に到着です。



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 ここからは高度を再び下げて、朝日岳の背後に回って行くため、栂海新道とは本当にお別れとなりますね。

 さようなら~二日間ありがとう!


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 朝日岳を下り始めます。

 正面に広がる緑の世界の先には、大きな雪倉岳とその先に白馬岳の姿が。

 
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 そして、左手側を見て見れば、どこまでも広がる山々の世界。

 何だか風格のありそうな姿をしたものが多いな?
 何という名の山達なのでしょう?

 う~んちょっと良くわからないな。


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 なお、朝日岳への登山道3本目のこちらの道は、草花も多く土があり、それでいて人の手もあまり入っていない一番野性味あふれる道のりでした。

 どの道の風景も全く違うんだな・・・


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【6時50分】
 木々の間をすり抜けるような道程を経て、水平道と合流しました。

 思った以上に長い登山道で、ここから登るのは辛いでしょうが、水平道のコースタイムと比較して、あまり時間のロスにはならなかったようです。

 さあ、先を急ぎましょう。


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 分岐には、倒れた標識が。

 ここから白馬まで9.2キロか。

 連日の10キロオーバーの道程ですが、この3日目はまだ始まったばかり。
 気合を入れ直して、出発することにします。


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【7時5分】
 小桜ケ原に到着。
 
 次第に朝日小屋から先行したと思われる、中高年登山者達を追い抜き始めます。 


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 その先の水場。地図には常水と記載されています。
 
 登山道を貫いている姿は、まんま普通の沢ですね。
 とりあえず補給の必要もない時間帯ですので先へ進みます。 


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 ガレガレの、歩くとチャリチャリ言うような岩だけの道も通ります。

 これは新鮮ですね。


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【7時20分】
 『燕岩』の前を通ります。
 
 何というか、黒々とした大きな岩です。
 何だか落ちてきそうで怖い・・・

 ここにも水場マークがあったけれど、どこだったのか、わからなかったですね。


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【7時30分】
 そして、いよいよ雪倉岳への取り付きにたどり着きました。

 見上げる斜面。

 斜面にジグザグに刻まれた、急な道のりを慌てずに登って行きます。


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 そして、大回りして西側の稜線へ。


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 その後も長く、急な稜線を一歩一歩確実に登って行きます。

 しかし、なんて長い道のりなんだ・・・

 遠間から見ていても、雪倉岳にどうやって登るのかわかりませんでしたが、まさかこうなっていたとは・・・


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 キツイ斜面をひたすら我慢して登り続けます。

 風は冷たくなってきましたが、動いていれば暑いのでどうということはありません。


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 想像以上に長い道のりの後、ガレた岩場を乗り越えて

 見えた!山頂だ!!


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【9時10分】
 たっぷり1時間半以上かかって、標高2,610.9メートル『雪倉岳』山頂へとたどり着きました。

 ふう・・・
 これで今日の道程の折り返しは過ぎたな。

 後は白馬を目指すのみ。

 山頂は、白馬方面から下ってきたと思われる登山者が続々と登ってきて、にぎわっていました。

 何だか、大分娑婆に近づいたような雰囲気になってきましたね。


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 残す目的地は、白馬岳山頂のみ。

 休憩もそこそこに、雪倉岳を後にします。


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 山ばかりなので、ちょっと一休み。

 北アルプスは、どこへ行っても所々に小さな花が咲いていますね。
 不思議だなぁ・・・
 

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【9時40分】
 雪倉避難小屋へ。

 岩垣でがっしりとガードされた小屋です。


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 金属製のごつい扉を開けて、中を見てみれは小さいながらも二部屋の小屋で、正面にトイレもあります。
 
 以外にしっかりした作りなのですね。
 

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 そして再び登山道へと復帰します。
 正面右手には『鉢ヶ岳』が控えめに山頂を覗かせています。

 しかし、流石に登山3日目になると、足の疲労感が早くやってきますね。
 初日と同じように動けるような気持でいましたが、やはりそうはいかないようです。

 あと数キロ。頑張ろう。
 気にしないように、補給食などを摂りつつ風景を眺めながら先へと進みます。


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 八ヶ岳の山腹を水平に貫くようにして、白馬へと接近していきます。
 

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【10時40分】
 鉱山道との分岐点へ


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 分岐を過ぎればいよいよ白馬の取り付きです。

 あと少し。


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 ガレた岩場を、ジグザグに稜線に向かって登り続けます。

 途中、昨日朝日岳や朝日平でご一緒した、愛知県からの登山者の方とすれちがいました。

 時間がないので白馬まで寄らず、三国境で引き返してきて、鉱山道より下山するのだとか。

 そうでしたか・・・まあ明日からは平日ですしね。
 鉱山道より下山される方は結構おられるようですね。

 短い縁でしたが、またどこかの山でお会いしましょう~
 と、別れを告げ再び先へ進み始めます。


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 稜線に出ました。

 白いな~!
 曇りなのに目がまぶしいくらいです。
 これが白馬の名の所以なのか・・・?


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 白く輝く道をしばらく上ります。
 
 崩れやすくて歩きにくいな・・・


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【11時35分】
 富山、新潟、長野の三県にまたがる『三国境』へたどり着きました。

 見晴らしがよく、ここからの景色もなかなかのものですが、アップするのは山頂まで我慢することにしましょう。


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 そして、いよいよ稜線を山頂に向かい歩き始めます。 


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 途中、この旅初めての雷鳥の親子に遭遇しました。
 
 人が近づいてもあまり気にすることなく高山植物の中で何かをついばんでいます。

 やはり、雷鳥も所によって性格が違うのかもね。


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 しかし白馬山頂までは稜線からも、幾つかの急なピークを越えていかねばならず、完全な誤算でしたね。

 何度もピークを乗り越えては、いまだ山頂に至らず。。。
 と、心を折られ続けました。

 キツイ・・・
 3日間の疲労により、もはや完全に足が終わっている。

 
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 何個目かのピークをヘロヘロになりながら登りきった後、ようやく真の山頂が見えてきました。

 
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 ああ、人や標識が見える。
 どうやら今度こそ間違いなく、山頂へたどり着いたようです。


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【12時20分】
 着いた~。
  
 朝日平を出発してから早7時間。

 本日及び、この旅の最終目的地ともいえる標高2,932.2メートル『白馬岳』山頂にたどり着きました。

 長かった~。
 もう足が痛い。
 
 感動よりも、もう歩かなくても良いと言った安堵感の方が先に来ますね(笑)


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 そして、天候は曇りですが、高曇りの今日は360度の大展望でした。

 荒々しくも巨大な進行方向の山肌。

 
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 白馬村方面。

 下を覗くと怖いくらいの高度感ですね。


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 そして、山頂の案内板には何故かお賽銭が。


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 三国境から、小蓮華山方面。

 実に大きな稜線が走っています。


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 そして、朝日岳方面に眼をやれば、昨晩テン泊した朝日小屋と、朝日平の姿も見て取れました。

 何て、遠くまで歩いてきたんだろう・・・


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 そして、日本海側に目をやれば、黒部川と、それが作り上げた黒部川扇状地の平野部が見て取れました。

 すごいな~。
 いつもあの海岸線をサイクリングしているというのに、今日は山頂から見ているんだ。


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 そして剱岳と、立山方面。そして毛勝三山の姿もはっきりと見ることが出来ました。

 凄い。。。
 完全にホームグラウンドの山々の後ろに回り込んできました。
 あの山の向こうにいつもは生活しているんですね。
 感動的だなぁ。


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 しかし、角度が変わると山の姿も全く違って見えますね。

 剱はもとより、立山も富山側から見る以上に鋭くとがって見えます。


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 そして遠目には、槍ヶ岳方面。

 いやあ、どこを見ても素晴らしい景色です。


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 しばらく景色を堪能したのち、今日の幕営地まで下ることとします。

 気が抜けたせいか、足は益々動かなくなっており、ゆっくりと下って行くことにします。

 視界には既に白馬山荘が。

 しかし、テント泊の為には更に下の、白馬頂上宿舎までたどり着かなくてはなりません。


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【12時50分】
 白馬山荘着。
 
 3つの大きな建物を持つ、非常に立派な山荘でした。


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 村営の白馬頂上宿舎は更に下に見えています。

 あれも立派な建物だなぁ。


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 ヘロヘロの足には、山荘から頂上宿舎までの道程が、非常に長く感じます。

 ゴロゴロと転がるガレ岩場の道もより疲労感に拍車をかけますね。


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【13時10分】
 朝日平を出発してからおよそ8時間。

 頂上宿舎にたどり着き、テント場の予約を済ませました。

 そしてやることと言えばただ一つ。
 
 「白馬岳に乾杯!!」
 
 美味すぎる!!
 なお、500mlで700円と、非常にお買い得な値段でした。

 そしてここで栂海山荘からご一緒だった方と再び再開。

 祖母谷へ抜けていく予定でしたが、疲労の為ここで一泊していくのだとのことでした。

 一昨日の晩、一緒に栂海山荘に泊られたもう一方は、既に猿倉へ向かって下山をされたはずです。

 旅は道連れ。
 奇遇なものですね。


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 無事にテントも張り終えて、あとはゆったりするのみです。
 
 私が辿り着いたときは数張りだったテントはその後、10張り程度に増えました。
 ところが、昨晩は200張りに達していたというのですから驚きです。
 
 きっとあらゆる場所にテントがあったことでしょうね。

 やはり登山はラッシュを避けないととんでもないことになるな・・・
  
 その後私は頂上宿舎でのバイキングの晩御飯を腹が苦しくなる程食べて、明日の下山に備えてテントでの休息に入ったのでした。
 
 バイキングは、食材は少ないながらもやはり好きなだけ取って食べられるというのが楽しいですね。
 味噌汁もあって何杯もお替りしてしまいました。。。

 テントに入ってしまうと、とても周囲を散策しようなどと言う気持にはならず、ビールを飲みながラジオを聴いてダラダラしていました。
 今日もとっても疲れた(笑)

 日本海親不知から始まったこの道のりも、遂に白馬岳山頂を経て、いよいよ下山を残すのみとなりました。

 様々な景色を見ることが出来た山の日々も、とりあえず次回でひと段落です。

 さて、第3日目は

5:20  朝日平発
6:05  朝日岳
7:20  燕岩
9:10  雪倉岳
11:35 三国境
12:20 白馬岳
13:10 白馬頂上宿舎

 昨日に引き続き、およそ8時間の行程でした。 
 この二日間の疲労は確実に足を蝕んできていますね。

 また、一日に歩く時間も、一日だけの一発勝負なら無理も出来ますが、複数日に渡る道のりにおいては10時間以内が限度のような感じですね。
 8時間というのはちょうど良い頃合いかもしれません。

 明日はいよいよ最終日。
 大雪渓から猿倉山荘へと下山し、白馬駅から帰宅することとなります。


 それでは今回はこのへんで
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