常念岳~燕岳縦走【後編:大天井山荘~中房温泉】

その他の山々
09 /08 2015
さて、今回は前回の続き。

一ノ沢から常念岳を経て、大天井山荘にて一夜を明かした翌9月5日(土)の早朝からの内容です。
昨日とはうってかわり、最高の展望の中での縦走となった後半。

それではスタートです。


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【5時20分】
 朝食前に山荘を抜け出し、気温は一桁台に冷え込む中、ダウンを着込んで標高2,900mの大天井岳山頂からのご来光を待ちます。

 この日は見事な雲海の広がる朝であり、雲から登る朝日の美しさに痺れつつ、朱に染まる周囲の山々を堪能したのでした。


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 何と言ってもここ、大天井は槍ヶ岳と穂高の展望が素晴らしいです。

 昨日は雲に覆われて全く見ることが出来なかったその姿を、最高の条件の下で堪能することが出来ました。


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 朝日に染まる穂高の山々。


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 そしてなんといっても槍ヶ岳の姿。
 
 朱色に染まるその威容をここまで近くに見たのは初めてです。


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 更には、雲海の先には『富士山』も頭を覗かせていました。

 素晴らしい・・・
 初めて山頂からの富士山を見ることが出来ました。
 感動です。。。


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 そしてこれから向かう燕岳への稜線。

 美しいなぁ。
 今日は最高の縦走路を歩ける期待に胸が高鳴ります。


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 そして、視界に先には立山に剱の姿も。

 この角度から見たのは初めてですね。
 しかし、あの地元の山々を見ると、翌日からの現実に引き戻されちゃうな(笑)


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 さて、いつまでも眺めていたいところですが、きりがありません。

 昨日から歩いてきた常念岳からの道程を正面に眺めつつ、山荘へと下山し朝食を摂った後に、燕岳へと向かいます。


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【6時半】
 朝食を済ませて、大天井山荘を後にします。

 大半の宿泊者やテント泊の方々は旅だったようです。
 我々は今日は下山がメインですが、多くの人はきっと槍ヶ岳方面へでも進んで行ったことでしょうね。
 羨ましい限りです。


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 さあ出発です。
 日が登りきった後も、雲海は美しく広がり、しばらくは雲が登ってくることもなさそうです。

 雲によって下界からの沢の音などが遮られているせいでしょうか、シンとした静かな世界の中、歩みを始めます。


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 昨日の冷たい風の中とは打って変わり、暑い程の日差しの中を燕岳方面へと向かって歩き始めます。

 遠目に見ると綺麗な稜線に沿って歩くのみの優しい道にも見えますが、意外にアップダウンや時には鎖場などもあり歩き応えのある道のりでした。


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 そして相変わらず今日の展望は最高です。

 左手には鷲羽岳、水晶岳といった、雲ノ平方面の山々が屏風の様に広がっていました。

 なんて大きくて、美しい景色なんだろう・・・
 また雲ノ平まで行きたくなってきました。


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 そして、槍ヶ岳も随分と遠くになって行きます。

 明るくなってコントラストがよりはっきりしてきましたが、やっぱり尖ってるなぁ。


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 その後、幾つかのアップダウンを繰り返し、大下りも登り切って燕岳に近づくと、登山道には大小さまざまな形状の岩が現れるようになります。


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 岩の間をすり抜ける登山道。

 面白い道程です。


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【8時40分】
 2時間ちょっとで燕山荘前に到着しました。

 大天井山荘以上の立派な山荘で、どんどんと下から登山者が上がってきます。

 やはり初秋の週末の今日は、多くの登山者が訪れる日なのでしょうね。


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 そして、今日のハイライト。

 標高2762.9m
 燕岳山頂へと歩を進める事にします。

 以前より雑誌の写真などで眺めてずっといつかは登ってみたいと思っていた燕岳が、その写真の姿のとおり正面に佇んでいました。
 白と緑のコントラストが眩しい、実に美しく気品高い姿です。


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 歩き始めてすぐに、有名なイルカ岩が出迎えてくれました。

 ほんとに目もあってイルカの様です。
 周囲には、この様な形の岩が沢山屹立しており、この燕岳付近の地質の特徴であるようです。


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 イルカのくちばしで鳥が羽を休めていました。

 ほのぼのとして癒されますね。


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 しかし、眩しい程に白く輝く燕岳への道のりは、素晴らしい。

 昨年、白馬への道程も、白くてびっくりしながら登っていましたが、ここはそれ以上ですね。

 白い砂や、ザラザラの岩によって作られた特徴的な道のりです。


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 メガネ岩。
 もろそうな砂岩質っぽい岩だらけですから、侵食によって穴が開いたのでしょうね。

 奇岩が沢山有るのはこの燕岳周辺の特徴ですね。


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 そしてついに山頂が。

 岩が削れた、天然の階段を登って行きます。


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【9時10分】
 ついに今日の最終目的地、燕岳山頂へたどり着きました。

 燕山荘から30分

 大天井山荘から3時間弱の道程でした。
 昨日から歩き通しで疲労がありますが、やはり暖かい晴天の下ならば、楽しさは雲泥の差ですね。
 

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 周囲を見渡せば、次第に雲も上がってきており、さらに常念岳、大天井から続く道程は遥か彼方へと離れていったことが見て取れます。
 思えば遠くまで来たものです。
 
 さて、あまり広くない山頂には、どんどんと人が集まってきます。
 朝からの縦走にすっかり満足した私とYさんは、速やかに下山を行うことにしました。

 ありがとう燕岳、大天井岳、そして常念岳。
 2日間楽しかったよ~。


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【9時50分】
 燕山荘に戻った我々は、身支度を整えた後下山を開始します。
 
 すでに下からはモクモクと雲が登り始めてきており、山々の展望も隠されつつありました。
 実にいい時間帯に歩くことが出来たと満足しつつ、本当に多くの登山者とすれ違いながら、合戦尾根を下山します。


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【10時20分】
 およその中間地点、合戦小屋に到着です。

 ここまで実に多くの登山者とすれ違ってきましたが、ここでもまだ多くの登山者たちが休憩しており驚かされます。
 
 まだこんなに沢山登るのかい?
 今日の燕岳は大混雑になるんだろうな・・・

 雨が降る前に小屋までたどり着けるといいのですが。


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【11時50分】
 下山開始よりタップリ2時間。

 時には駆け足での下山を行い、想像以上の激下りの登山道を、足の痛みに耐えながらひたすら下り続けようやくバス停がある中房が見えてきました。
 
 北アルプス3大急登の合戦尾根は、下っても苦しく長い道程でした。

 これはこの道を登れと言われたら、ちょっと鼻白んでしまうね。。。
 早月尾根よりは遥かに整備されていて歩きやすいでしょうが、とても好き好んで登りたいとは思えない道のりです。
 
 しかしその道程を、本当に多くの人々が登ってこられてびっくりしてしまいました。

 やはり、関東や東海地方からもアクセスの良い、メジャーな登山道は人気も凄いのだなと感じさせられます。


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 その後は中房温泉にて湯原の湯にて、旅のアカを落としてさっぱりした後、バス待ちの時間帯に発泡酒で乾杯します。

 実に美味い!
 そして楽しかった。

 今回は初めての山荘泊に加えて、道連れ有りの縦走路を体験しましたが、孤独なテント泊とはまた違った楽しい道のりでした。

 また、常念岳、燕岳といった有名どころの山を満喫することが出来、登山遍歴を更新する良い2日間となりました。

 やはり平野部とは異なり、同じ地上とは思えないような美しい光景を堪能できる、宿泊有りの山行は最高です。

 今年中にもう一度は難しいでしょうが、また来年にでも朝から晩まで山に浸る1日を送ってみたいですね。


 それでは今回はこの辺で
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