富山発【名古屋~浜松サイクリング】 『後編』 渥美半島~浜松サイクリング

富山-名古屋
08 /01 2011
 前回は、名古屋市内から知多半島先端の、師崎港より渥美半島の先端部、伊良湖港行きのフェリーに乗り込むところまででした。

≪前回≫富山発【名古屋~浜松サイクリング】 『前編』 名古屋~知多半島サイクリング


 今回はその後編。台風6号の影響下、向かい風と尻の痛みに耐えながら走る試練の旅。

 名古屋から浜松までの旅、後半編として、渥美半島~浜松までの道のりです。まずはフェリー内から始まります。


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 フェリーの中では三河湾に浮かぶいくつもの島々の近くを通るタイミングに合わせて、説明のアナウンスが流れていました。これは最初に見えてきた、日間賀島です。なかなかの観光地らしく、ホテルなどの建物が見えます。
 
 
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 その他、いくつかの島々が連なって見えています。
 これが篠島だったかな?どんな順番でみていたのか、何だか記憶があいまいです。

 また、この日は台風が近づいているだけあり、船の揺れも激しく、客席の外は強風が吹き荒れていました。
 カメラも飛ばされそうで危ないので早々に室内に入りしばし船旅を楽しみます。


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 【午前11時】
 渥美半島の港に近づいてきました。窓から見渡す風景は心なしか、知多半島側の師崎港方面と比べると建物も少なく閑散としている印象を受けます。
 海を挟んだ対岸ですが、こちらはよりリゾート地化しており、人々の生活圏からは少し離れているような印象を受けます。


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 【午前11時15分】
 伊良湖港に降り立ちました。師崎よりも新しくて大きめの建物で出来ています。ここまで、師崎港やフェリーでたっぷり休憩していたので、中には入らず先を急ぐ事にします。
 
 天気は知多半島同様に、案の定曇り空でしたが、風は強いもののまだ雨が降っていませんでした。じわりじわりと台風が北上していたのでしょうね。降り始める前に距離を稼がなくては。

 
 
 当初の予定では途中、色々と観光地などを寄り道するつもりでしたが、時間的にも体力的にも、ちょっと余裕はなさそうでした。最短ルートで目的地、浜松駅を目指します。
 
 いよいよ、伊良湖港から浜松までおよそ73キロの道のりを走り始めます。


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 渥美半島には、このようにかなり立派なサイクリングロードが整備されています。この道に従って走れば、観光スポット付近を誘導してくれるようになっているようです。

 非常にサイクリング欲を掻き立てられますが、まっすぐに渥美半島の太平洋側を走る国道42号線に沿って走ることにします。


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 国道42号線の分岐点です。昨日まで41号線を走っていたと思ったら、今日は42号。不思議な縁を感じますね。
 ここで三河湾側ルートか、太平洋側ルートかに分かれていく事になります。


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 【午前11時25分】
 登り基調で、42号線は始まりました。
 浜松まで71キロの案内標識。残りはもう100キロを切っていると思うと、大したたことが無いような気がしてきます。

 しかし、この後は泣けてきそうなほどの向かい風に襲われ続けます。頑張っても時速15キロで巡航するのが精一杯でした。
  
 先ほどまでの余裕な気持ちはどこへやら。
 この向かい風を受けた時点で、もう心は折れ折れでリタイヤする気持ちがいっぱいで、駅に着いたら輪行してやる。と、一人ぼやきながら走っていましたが、なんと一番近い駅は30キロほど先の、田原市まで行かねばならず、残りの半分近い道のりを走る必要が有るのでした。

 気が遠くなりそうでしたが、とりあえず先のことは置いておき、19キロ先の赤羽根を目指して走り始めます。
 

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 しかし、なんとも雄大な景観です。しばらく登りって見晴らしが良くなった先には、岬と海と大きなホテル。まるでジブリの映像のようです。


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 ふと後ろを振り返ると、ものすごい時化っぷりに加えて、半島の先端付近に居るために、地面よりも遥かに海の見える面積が広く、何だか海に飲み込まれそうです。
 

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 なお、42号線の脇に入れば自転車道がいたるところに伸びています。
 
 少しだけ走ってみましたが、場所によっては草ぼうぼうだったり、落ち葉が積もっていたりします。
 ですが、全体的にアルファルトの舗装状態も良い感じで走りやすい道でした。
 木々の繁りがすごく、方向感覚をあっというまに失ったため、再び迷子になりそうになったため、すぐに42号線に復帰します。

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  さて、渥美半島側は静岡に入る辺りまでは、延々とこのような風景が続いていたような気がします。土の色が特徴的ですね。
 途中いくつかのメロンの直売所があり家にお土産に郵送してもらったりしながら先に進みます。
 メロンが名産品のようですね。採りたてのメロンを食べられる直売所では、観光客の方々がもりもり切り立てメロンをほおばっておりました。
 もう昼近かったので、見ているとこっちもお腹が空いてきます。

 なお、岬部分を登りきると少し平坦になり上記のような風景が続きます。ずっと海岸線付近を走るのかと想像していましたが海岸線からすぐに少し小高くなる地形になっており、恐らく標高50メートルくらいの高さを延々走っていたものと思います。
 また、42号線は小高いアップダウンの連続で、本来ならジェットコースターのようになかなか気持ちの良いサイクリングロードだと思います。
 ただし、この日は強烈な向かい風のため登りは角度以上に苦しく、下りに入っても風に押されて速度が伸びませんでした。そのため延々と、きつい上りと、ゆるい下りを繰り返しているような気持ちにさせられました。


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 【午後1時10分】 
 ようやく伊良湖港から20キロほどの赤羽根ロコステーションに到着しました。

 途中でコンビニ休憩や、自転車道に寄り道などをしていたせいもありますが、ここまで2時間近くかかっています。尻の痛みも限界に近く、続けて10分と走っていられませんでした。

 もう限界だ~と、思いながらも取り合えず昼食を取ります。
 海鮮丼を注文するとここにも『じゃこ』が振りかけられていました。この辺りは『じゃこ』がよくとれるのかねぇ。と思いながら食べ終わると、せっかく苦労してここまで来たのだから最後まで走ろうかな。という気分になりました。

 昨日の昼もそうでしたが、やはりちゃんとした食事というのは単なる栄養補給とは違いますね。途中途中のコンビニでおにぎりやゼリー食を食べてエネルギーは補給していても、人間はちゃんとした場所で、ちゃんとした食事を取らなければ、気力までは回復できないようです。


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 気を取り直して、再出発します。

 しかし相変わらず海は荒れ、空は灰色、走る道路は向かい風、それに加えて尻は痛い。
 ですが、雨はまだ渥美半島に入ってから降ってきませんでした。それだけは不幸中の幸いでした。
 18日の早朝に見た天気予報では、静岡側のほうが降水確率も高かったのですが、日ごろの行いがよかったのでしょう。

 この辺りまで来ると、大分民家も増えてきて、半島部分も終わりに近づいてきた事を感じました。しかし相変わらずのアップダウンの連続する道が続いていました。

 その後、豊橋市に入り、静岡県との県境が近づくにつれ、42号線は次第に交通量が増えてきました。

 この国道も、これまでの知多半島内の国道同様に、路側帯はもとより道自体が狭く自動車と併走するには向いていない道なのですが、恐らくは国道1号バイパスへ向かう大型トラックや、トレーラーなどでしょう。それらが頻繁に後ろから追い上げてくるようになって来ました。
 この日は祝日なのですが、かなり交通量の多い区間のようです。


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 【午後3時45分】
 渥美半島を40キロほど走り、ようやく静岡県に入りました。ここまでで本日すでに100キロ以上走っています。
 この辺になると、疲労と尻の痛みで写真を撮る気力がかなり希薄になってきています。


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 【午後3時55分】
 しかし静岡に入ると、すぐに国道1号線潮見バイパスとの分岐が待ち構えており、ここで大型トラックなどは多くがバイパス方面に流れていき、再び走りやすい道が戻ってきます。
 
 バイパスを抜けてからの国道42号線から旧1号線に切り替わった後は、平地で路面もきれいで、路側帯も広く、更には大型車の交通量も大分減って、これまでの走りにくさから来るストレスがほとんどなくなります。
 周囲も、街中に近づいていく事から少しにぎやかになり、風景にも変化が出てきて気分を変えてくれました。

 更に、ありがたいことに次第に内陸に入っていった事もあって向かい風の影響もかなり軽減されました。

 途中であきらめずに走り続けて本当に良かったと思った瞬間でした。
 

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 【午後4時30分】
 途中コンビニ休憩などを挟みながらようやく、浜名湖にたどり着きました。西浜名橋から遥か向こうに国道1号浜名バイパスが見えます。


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 橋の向こうには、浜名湖に浮かぶ弁天島が見えています。島には大きいホテルがいくつも並んでいます。


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 【午後4時40分】
 ついに浜松市にはいりました。早朝に名古屋を出発してから、はや140キロの道のりを走っています。
 あとはラストスパートです。


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 弁天島に入ると浜名湖の中に赤い鳥居が立っているのが見えてきます。バックにはバイパス。なんとも変わった眺めです。


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 近づいてみますと浅瀬の中に立っているのでしょう。かなり大きな鳥居です。どうしてこのようなところに立てられたのでしょうか。
 しかし、景色としてはとてもすばらしいもので、変わったものを見れてなんだか得をした気分です。
 弁天島も1周してみたかったのですが、今回はこれで満足して先へ進みます。

 その後10キロほどゴール地点の浜松駅まで、しばらくはこのまま1号線を走り、途中で257号線から一直線に浜松駅へ向かいました。
 弁天島に入ってからは次第に街並みも大きくなって行きます。浜松市内へたどり着いた実感が沸いてきます。
 
 そして終盤も終盤の257号線にて最後のコンビニ休憩後、ようやく雨がぱらついてきました。もっと早くに雨に打たれると覚悟していましたが、よくぞここまで天気が持ってくれたものです。


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 【午後6時10分】 
 名古屋市を出発してから156.77キロ。およそ11時間経過後、ついに浜松駅に程近い今晩の宿に到着です。
 
 二日間の総走距離、423キロを走ったサイクリングもようやく終わりを告げました。
 
 ちなみに、この二日間の平均速度は19.8キロ。やはり向かい風の影響で、平均速度が少し引き下げられました。そして獲得標高は2,900メートルちょうどでした。

     
 座り込んでしまいそうでしたが、最後の力を振り絞って輪行袋に自転車をしまいます。
 そして、ちょうど収納し終わるころに、バケツをひっくり返したかのような大雨が降ってきました。

 まさに間一発。あと少し到着が遅かったら・・・
 まるで私の旅が終わるのを待っていてくれたかのようです。
 この日は天気に恵まれ無いながらも、その実はものすごく恵まれていた一日だったのかもしれません。

 国道41号線に始まり、知多半島、渥美半島と、どこもそれぞれに特徴があり大変ながらも楽しい道のりでした。

 しかし、後半渥美半島の途中で何度も挫折しそうになり、もう電車に乗ってしまおうと考えていました。

 グループ内で励ましあったり、互いに気を使ったりして、気をそらしたりする事が出来ない単独行では、モチベーションを維持して走ることがロングサイクリングを楽しむために、とても重要だという事が良くわかりました。
 
 まあ、一人ならば自由かつ身軽で、より小回りの効いた行動がとれるという利点もあります。どちらもそれぞれに魅力がありますね。

 あと、終盤の尻の痛みは半端ではありませんでした。旅が終わった後、サドルとの接していた部分はかさぶたになって、文字通り一皮剥けてしまいました。これは今後のためにも少し対策を練る必要がありそうです。

 ともあれ、宿に入って浜松駅を眺めて。その後はろくに観光もせず、缶ビール2本で眠りに着いたのでした。
 
 そして翌日は二泊三日のサイクリングのエピローグ。私にとって初の電車を使った『輪行』で、富山へ帰る最後の旅が待っています。

≪最終日≫
浜松~名古屋~富山へ【輪行】の旅
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