毛勝三山最高峰【釜谷山】へ!

毛勝三山
08 /13 2016
8月11日(木)、初の山の日を記念して、以前より行ってみたかった、毛勝三山のうち未だ未踏峰であった【釜谷山】へと足を運びました。

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【2015年10月18日撮影:毛勝山から釜谷山方面】
釜谷山は、以前登った猫又山毛勝山の間に聳える標高2,415mの山であり、魚津市の最高峰でもあります。

また、釜谷山は3座の中で、登山道が切り開かれていない唯一の山であり、その山頂へたどり着くまでには先人の記録や、かすかな踏み跡、わずかな目印などを頼りに登らなくてはならない、初のバリエーションルートの挑戦でもあります。

なお、前もって言っておきますが8月の藪深いかつ、最も暑い最中に、行く場所ではない事を申し上げておきます(笑)
まだ早月尾根の剱岳日帰り登山の方がいくらかマシですね。

暑さによる熱中症寸前と、藪道による体力の消耗により、本当に久しぶりに疲労の極致まで追い込まれました。

それではスタートです。


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【5時半】
 早朝に、馬場島へとやってきました。
 快晴の予報の有った山の日だけあって、既に登山口近い上部の駐車場は満車であり、少し下の駐車場に車を置いてブナクラ取水堰堤近くの登山口へと歩いていきます。

 今日は剱や立山と言った、メジャーどころは登山者でいっぱいなんだろうなぁ。


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【6時】
登山口へ到着。

ブナクラ谷は、今年もあちこちで工事をしており、2年前にあったプレハブもすっかり場所を移し光景は一変していて、入り口を見落としそうになりました。

ここからは、およそ標高差にして1,000メートルほど、大猫平までの急登が続きます。


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【8時15分】
急登の登山道を登り2時間。
大猫平に到着しました。

長い登りの後、緑に包まれた山と草原の中に延びる白い道と、池塘のコントラストが素晴らしい。
また紅葉の時も見てみたい。


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大猫平からの剱岳。
まだ朝の霞がかかる中、その巨体を静かに眠らせている戦艦のようです。
迫力があります。


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【9時】
更に少し登って、標高2,070m大猫山山頂へ。

白い真新しいお地蔵さんが備えてありました。


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大猫山からの展望も中々の物。

大猫平を見下ろします。
背後には大日岳、奥大日岳もくっきりです。


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そして、これから猫又山まで続く東芦見尾根の稜線。
その先には、猫又山、釜谷山らが顔を覗かせてくれるようになります。

この先も中々に長く苦しいのですが、2年前見たこの稜線の美しさが鮮烈に記憶に残っており、以来是非もう一度眺めてみたいと思っていたのでした。


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美しい尾根道を気分良く歩きます。

振り返れば白山の姿も遠くに。

正に天上の楽園の道です。


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そして、釜谷山、猫又山が大きく眼前に広がります。

緑色が目に突き刺さる。
本当に美しい光景です。


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【9時半】
三角点に到着。

元々、手入れがされていない状態であった登山道ですが、比較的歩きやすく、楽しかった道もここまでです。
ここからが今日の本当の試練の始まりでした。


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以外にアップダウンの有る大猫山から猫又山までの道。

そして、その中をこの先の谷を越えて、ブナクラ分岐にかかる猫又山の肩付近に至るまで、完全に登山道は藪に包まれ始めていたのでした・・・
2年前の10月に登ったころと同じ感覚で来てしまったぞ・・・
全く道が見えない・・・

しかし行くしかありません!!


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藪をかき分け、登山道の跡を探しながら先へ進みます。

藪の中、足元の解らない道を歩くと言うのは想像以上の労力です。
いかに整備された登山道というものが有り難い物なのか身に染みます。


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【10時半】
たっぷり1時間かかってようやくブナクラ乗越方面への分岐の有る、猫又山のカールへと到着しました。
ここで再び美しい草原が広がり目を楽しませてくれます。

ここまでくれば猫又山は目の前であり、心を落ち着かせることが出来ます。

しかし、ここまでの予定外の藪道で、大分体力のマージンを削られてしまいました。
ヤバいかも・・・
ちょっと不安が頭をよぎりました。


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ニッコウキスゲ。
この先は釜谷山まで高山の花々が沢山咲き誇る美しい道のりでした。


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【10時40分】
標高2,378m猫又山山頂に到着です。

いやあけっこう疲れた。
しかし今日の目標はもう一つ先。

毛勝三山の真ん中に位置する釜谷山です。
意を決して、山頂から少し降りて、直下の広場へと向かいます。


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広場の先から、東側の斜面をながめれば、なるほど。
草原の斜面が拡がり、かすかに踏み跡があるのが判ります。

さあ行こう!!
真正面に釜谷山を眺めて草原へと足を踏み入れました。


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良く見ると何と無く道が続いています。


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その何と無くを見逃さないようにしていると、要所要所にマーキングがしてありました。

これは心強い。
助かります。


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でもやっぱりわかりにくいなぁ。

時々草で踏み跡が判らなくなっている所も有り。
大岩の後ろに人がすり抜けた跡があり、そこが道でした。


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そして、急な藪藪の中を、滑り降りるような踏み跡。

う~ん、それでもちゃんと踏み跡でかろうじてトンネルになっていて、ルートが判るのがすごい。

しかしイタタ・・・トゲの有る草が有ります。
迂闊に握りしめるとチクチクします。


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時折踏み跡を見失いますが、本能に従って稜線よりやや下、這松の無い歩きやすい部分を慎重に歩いていきます。

それでも斜面の草原は、足元の地面の形状が見えないので慎重にならないといけない上、滑って歩きにくいことこの上ありません。
昼近くになり照りつける強い日差しによる暑さも加わって、疲労がさらに募ります。


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しかし、振り向けばここでしか見ることのできない大絶景。

黒部川の支流の流れる中谷の先に、白馬を初めとする後立山の大パノラマです。

凄い。。。真正面が白馬だ。


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美しい白馬三山。
杓子岳に鑓ヶ岳の織り成す台形が美しい。

白馬は猫又山からよりも位置的に、釜谷からの方が美しく見えるかも。


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そして、疲労しながら先へ進み、よく他のブログなどでも紹介されている最後の尾根に到着しました。

これを登ればもう少し。。。


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稜線を登りきった後の目印のリボンを右に入り、最後の藪の急登を抜ければ・・・


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見えた!!
山頂だ!!

あれ、釜谷山の名前が無い!?


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【12時】
回り込んで一安心。こっちかい(笑)!!

猫又山から1時間20分。登り始めて早6時間。

遂に悲願であった毛勝三山最高峰にして、最後の山、【釜谷山】山頂にたどり着きました。

暑かったし、長かった~


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そして、360°の大パノラマ。

来た道を振り返れば猫又山に剱岳の姿。


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そして、反対側には毛勝山

釜谷山からはどちらの山頂もよくわかります。
山の日なのに誰もいないの!?

『俺はやって来たぞ~!!』

こんなに綺麗な場所なのに勿体ない。
とりあえず歓喜の雄たけびを一人上げて見ました(笑)


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そして美しく広がる、後立山の『山々。


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雄大な白馬岳


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刺々しい唐松岳


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どっしりとした五竜岳


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二つの峰が美しい鹿島槍ケ岳
いやあどこを見ても美しい。


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富山平野の方を振り返れば、雲が出てきており、わが身は完全に雲の上です。

空が広い。
何て気分の良い眺めなのでしょう。

その後予定より時間が押していたため、のんびりするまもなく

【12時20分】
釜谷山山頂を後にしました。


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【13時20分】
猫又山のテラスへと帰り着きました。
やはり帰りは道がある程度分かっている分気が楽です。

さようなら猫又山、釜谷山。
またいつかやってくるよ。


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【13時半】
ブナクラ乗越との分岐に差し掛かりましたが、谷の下の方から黙々と雲が上がってきており、カールの中で雲に覆われたら怖い為、登り返しの辛さを覚悟して、ブナクラ方面への分岐へ進むこを止め、元来た道を引き返すことにしました。


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【14時50分】
大猫山のお地蔵さんへやっとのことで到着します。

炎天下の中の、藪道の登り返しは想像以上に体力を奪い、かなりへばりつつありました。

しかも、恐ろしいことに、体力よりも、3リットル持ってきた水が先に底をつきました!!

ヤバすぎる・・・
この先まだ少なく見積もっても2時間以上かかるのに・・・

水場の有るブナクラ方面へ行くべきだったか・・・
不安の中、なるべく体力を使わないように先へ進みます。


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しかし天の助けか、大猫山のお地蔵様のご加護か。

脹脛、大腿部、手の指に足の裏、果てには腹筋が攣ったり、10歩進んでは座り込んで肩で息をして、立ちくらみがするような、熱中症の症状が出始めて、本気で身の危険を感じ始めた頃。

今日ここまで誰とも出会わなかった道程で、石川県から来られたご家族のパーティに出会い、水を分けてもらうことが出来ました。
助かった~!!

猫又山を目指してこられたそうですが、余りの道のひどさに断念して引き返していた所だそうです。
ホントですね。

でもおかげで助かりました。
ありがとうございました。



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【17時半】
なんとかかんとか無事下山。

かかった時間は往復タップリ11時間半か・・・

とりあえずは無事に登頂して帰れたことを喜びつつ、帰り道で一番近くの自販機で、500mlのペットボトルを2本一気飲みしました(笑)

しかし、毛勝三山最後の場所、釜谷山へ到達できたのは満足に足る道程でしたが、秋の経験のみを参考として、登山道の状態を考えていなかったことや、ここ数日の猛暑続きな日々に対して、水分等の計画の見通しが甘かったこと等、とても満足の行く過程ではありませんね。
家に帰ってからも熱中症の後遺症で足の攣りや吐き気に苦しみました。

成功したけど半分失敗だな。
またいつか再チャレンジしてみましょう。


それでは今回はこのへんで。
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コメント

非公開コメント

日帰り登山で3リットルの水を飲みほすとは、少し驚きました!!
無事に戻れて何よりでした…

Re: タイトルなし

アルボル様 ありがとうございます。
急登かつ、未整備の道程。
ルート選択のむずかしさ。
そして猛暑と悪条件が重なってひどいことになってしまいました。
色々と反省させられる道のりでしたがまた一つ経験値が上がったと思って次の冒険へと進みたいと思います。

OKI

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