中部地方一周サイクリング(その1)【富山~甲府】

富山‐富山(中部一周)
05 /11 2017
さて、ゴールデンウィークの間は、多くの方が色々な思い出を作ってこられたことと存じます。

かくいう私は、宣言した通り、無事に中部地方一周1,000キロオーバーのサイクリングをやり遂げて生還いたしました。

当初に想像していたよりもはるかに危険で、過酷な道程に加えて、寒い暑いを繰り返す、予測がつかない本州を縦断&再縦断するが故の気候の変化。そして当然のごとく、長い眠い道程・・・

ようやく疲労も抜けつつあり記事をまとめ始めましたが、我ながらよく無事に帰って来られたものです(笑)

でもそんな中でもやっぱり心に刻まれるすばらしき日々の思い出と、出会い。
懲りずに今回もその記録を書き起こしていきます。

今回走りながらずっと考えていたのは、何でこんな危険で過酷な事を実行しているのか?

全てを走り終えた最後に答えが出たのでしょうか?

なお、これは私のための自己満足の挑戦と、感動の思い出を綴った備忘録。
誰かが読んで楽しんでくれたら尚良し程度の代物ですので過度のご期待はなさらぬように(笑)


それではスタートです。


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【5月2日(火)23時半】
いつものウェーブワーク滑川よりスタートを切ります。

GWの道の駅は、多くの車中泊者で賑わっており、この先の道程の賑やかさが予想されました。

これから、深夜の国道走りですから、人気のない道よりも、多少は交通量があったほうが安心というものです。



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そしてちょっと茶目っ気。
日本海の水を少し持って、この道のりの先、太平洋まで持っていくことにします。

この水の注ぎ先は、2日目の静岡県駿河湾の大浜海岸です。

その海岸は、この富山湾から2年に一度行われる超人山岳レースTJARのゴール地点でもあります。

およばずながら、私も一人の挑戦者として、この早月川河口にほど近い富山湾の海水を、太平洋まで届けたいと思います。



そんな今回のルート。

おおむね当初の予定通り、富山県から国道8号線、親不知を抜けて国道148号を進むルートですが、結局148号のトンネル、スノーシェード区間は一切迂回せずに突き進んで、長野県白馬、松本、諏訪湖を経て山梨県甲府市までの、海抜1ケタから、最高標高1,012メートルに至るメーター読みで275キロの道程です。


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【5月3日(日)1時】
富山県の海岸線沿いを走り続けます。
日付が変わった後、新潟県に到着です。

この標識を深夜に見上げ、天下の険、親不知の8号線を越えていくのも何回目になるかな?
出来ればこれで最後にしたいものです。

親不知区間は、過去何度もレビューしたことも有り省略していきます。

なお、GW期間中ではありますが、大型トラックもそこそこ入ってくる夜であり、背後から車が来たら路肩に寄って停車してやり過ごすを繰り返して、クリアしました。


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【2時】
糸魚川市に入った後、国道148号の終点より、いよいよこの旅最大の難所、小谷までの20キロの区間は、狭隘なトンネルとスノーシェード区間が連続し、かつ交通量も多い危険区間を越えつつ、その後、糸魚川から50キロの間に、標高800メートルを越える白馬村に至るといった、ハードな道程です。

しかも寒い!!
富山を発った時に比べて確実に気温が下がってきています。
ウインドブレーカーを羽織って進みますが、標高が上がるにつれて寒さも増していきます。


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そして、国道148号の序盤は想像していた通りの危険地帯。

暗く、狭く、長いスノーシェードと、トンネルが連続して、正面からも背後からも乗用車やトラックが迫ってきます。

音が反響して、前からくるのか後ろから来るのかさっぱりわからない・・・

これは恐ろしい・・・
とても路肩や、歩道を走る気持ちにはなれず、背後からライトの灯りが見えたら速やかに脇に避けて車の集団をやり過ごしながら先へと進んで行きます。


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時折トンネルを抜ける区間がありますが、電光掲示にも親切に自転車の事を気遣ってくれています。

いやいや、ほんとに酷い道ですよこれは。
二度と自転車なんかで通らない。


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繰り返されるトンネルと、すぐ横を走り去っていくトラック。

狭いトンネルですぐ脇を減速せずに通り過ぎるため、風圧が凄い。
この風は、走りながら受けたら危ない。

やはり停まってやり過ごすのが一番ですね。

148号は距離も長いしトンネルも多く、8号の親不知区間の方が、まだよほどましだと思いますね。。。

また、トンネルの中では、走る際の風切音も中々の曲者です。
貴重な情報源である、音がかき消されて、危険感知が遅れてしまいます。

そのため、今回私は登りのためほとんど風切音の影響は受けませんでしたが、下りだからと言って安全度が増すわけでは無いと思いますので、このルートを走る方は臆病すぎる程に気を付けられたほうが良いと思います。


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【4時】
2時間経過して、ようやく長野県に入ります。

しかしもうしばらく、恐怖のトンネル区間は続きます。
本当に何て道なんだ・・・


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【4時半】
スタートからおよそ96キロにして5時間経過。標高は500メートル近くまで登ってきました。

糸魚川市の148号の起点から、危険区間に入りたっぷり2時間半、実移動距離10キロちょっとにまでペースを落としながら、身を守りつつ進み、ようやく中土駅を越えた辺りの、危険区間をクリアしました。


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そこからは次は白馬村を越えて簗場まで、更に標高差300メートル以上の登り区間。

すっかり夜も明けてしまいましたが、解放感に溢れて足取りも軽くなります。


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『クリックで拡大』
しばらく上り続けた先で、一気に白馬の大地の視界が開けます。

うわぁ・・・
これはすごい。

未だ白く染まった、白馬の山々の大パノラマが広がります。


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『クリックで拡大』
本当に素晴らしい・・・

登山にや、スキーの際にも通りましたが、こんなにも美しくはっきりと白馬の山々を眺められたのは初めての事です。


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【5時40分】
白馬駅に到着。

始発の電車に乗ってきたと思われる登山客がたくさん歩いていました。
今回は私はサイクリスト。
このまま走り去ります。


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【6時20分】
白馬の街を抜けて登りに入り、標高818メートル大町市に入りました。


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大町市に入れば時折148号を迂回する心の余裕も生まれて、青木湖や木崎湖などを眺めつつ走ります。

GWだけあって、泊りと思われる観光客の姿も沢山見られます。


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【7時】
その後大町市街地へ。

標識には、黒部ダム方面への案内が。
富山からスタートしておよそ130キロ。

北アルプスをぐるっと回って反対側までやって来たことになります。

黒部ダム方面からケーブルに乗れば、富山へ行けてしまうのですから不思議なものです。


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振り返れば後立山の山々達。

あの向こうには出発地の富山がある。
郷愁にかられながらも、振り返った後、再び今日の目的地を目指して、そして明日の太平洋へと走り出します。

そして悲劇。
すき家で朝食を摂ろうかと思っていたら、営業して無かった・・・
人手不足で24時間営業が出来ないんだろうな・・・


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大町市街を抜けた後は、混雑する国道を避けて、しばらく県道51号を走ります。

この道も景色の美しい、道程でした。
しかし、気温は一気に低く感じられ、ウインドブレーカーの上に、レインウェアを着込んで寒さをしのぎつつ走ることとなります。

何で急に寒くなったんだ?


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【8時20分】
続いて、県道51号から、国道19号に入り、松本方面へ。


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そして、走るにしたがって標高も一気に落として550メートル台へ。
これからこの後も登っては下ってを繰り返します。嫌だなぁ・・・

とりあえず松本市に入りました。
ここまで来れば、ようやく今日の折り返しの気分ですね。


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【9時20分】
松本城へ。

まだ朝ですが、周囲は多くの観光客で賑わっています。
そして、松本に入ってから先ほどまでの寒さはどこへやら。

暑くてしょうがなく、レインウェアどころかウインドブレーカーも脱いで走ります。
内陸の気候は難しいな。


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【9時半】
スタートより170キロ。

松本駅前を通過します。
何か名物でも食べたかったけど、どこも開店前ですね。
速やかに先を急ぎます。


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国道19号へ復帰。
長野県の国道19号は、以前東京サイクリングの際に走った18号とやはり雰囲気が良く似ています。

商店も並びつつも、路肩が狭くて交通量も多く走り難いです。


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【10時10分】
19号から、20号へ諏訪湖方面へに向かいます。

そしてここからまた500メートル台まで落ちた標高を、この旅最高の1000メートルオーバーまで登りつめなくてはならない過酷な道のりとなります。


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登る途中暑くてたまらずに道の駅で休憩してソフトクリーム。

公園や博物館もある賑やかな道の駅で、多くの家族連れでにぎわっていました。
全く自分はGWに家族を置いて何やってるんだろうか?


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その後もひたすらの登りが続いて、ついにこの旅最高峰、標高1,012メートルの峠を越えて、岡谷市に入ります。
暑い~



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峠を越えればすぐに絶景。
諏訪湖だ~!!
広がる山々や、街並みとのコントラストも綺麗です。

そして眼下には諏訪湖を眺めながらのこれまた標高差250メートルのダウンヒルが始まります。

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【12時】
ダウンヒルの途中でパンクなどもして恐ろしい目に有ったりしながら、諏訪湖の湖岸通りを走ります。

ちょっと霞んできたなぁ~。
せっかくここまで来たのだけれどもちょっと白みがかっているのが残念。

ご多分に漏れず、諏訪湖の周りも観光客や、ランニング、サイクリングをする人々でにぎわっています。


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諏訪湖を離れて、山梨県へ向けて再びのヒルクライムが始まります。
これが今日の最後の難所です。

しかし、既に200キロ以上走っての、数百メートル単位でのアップダウンは厳しい・・・

標高888メートル富士見町へ入った後、更に950メートルほどまで登りつめた後、再びのダウンヒルが始まります。


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【14時10分】
長いダウンヒルの後、富山県を発ってから15時間。
道程にして235キロ。

ついに今日の目的地、山梨県に入りました。
長かった~


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そして、ついに富士山の姿が見える様になってきます。

う~ん。
凄い存在感だ。
やはり他の山とは違うな。


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国道20号を走るにしたがって、次第に大きく、鮮明になって行く富士山。

自分は今、富士山に向かって進んでいる。


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【15時20分】
20号を進み続けた後、甲府駅方面へと向かうため、県道6号線へ。
それに、甲府市街が近づき、20号は車が多くなってきて危険で走り難くなってきていました。


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【16時半】
遂に今日の目的地、甲府駅前に到着!!

・・・したは良い物の、甲府駅前ってなんて特徴が無いんだ!!
まだ、駅の裏側の方が綺麗に開発されていて綺麗な感じです。

う~ん。写真も取りにくいし、何だか到着した達成感が沸きづらいぞ。


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とりあえず、現在工事中の武田信玄像の前で記念撮影。

とりあえずこれでいいか。
富山から、メーター読みで275キロ。所要時間は17時間。

ようやく甲府に着いたぞ~!!・・・


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その後、宿の入ったのち、甲府名物のほうとうを食べたいと、甲府の街をぶらつきます。
向かった店は、中々の有名店の様で、店の中には順番待ちが出来ていました。


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店に入った後は当然これ!!
おつかれさまの一杯。
五臓六腑に染み渡ります(笑)


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ほうとう。
大きなかぼちゃの入ったほうとうと、馬刺しのセット。

ほうとうも美味しいけれど、馬刺し美味い!!


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そしてこれまた、甲府名物の鳥モツ。

これは所謂レバーと同じだな。。。
モツ鍋みたいな物を想像していたのですが、正直苦手。。。
まあ、この先の旅路に力が付きそうでいいかな。

明日からもまだまだ過酷で長い道のりが続きますが、まずは初日、最大の難所を越えて、甲府の夜を迎えたのでした。

さて、次の道のりは、山梨県甲府市から静岡県清水市を越えて海岸線を走り、御前崎を越え、浜松市から愛知県豊橋市までの今日に匹敵する長丁場です。


それでは今回はこのへんで。
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コメント

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お疲れ様でした

お疲れ様でした。

これまでに何度も遠くまで行って来られている童心週記さんだから大丈夫だとは

思っていても何が起こるか分からないですから、今ホッとして読ませていただき

ました。

あれだけの装備をしていても「背後から車が来たら路肩に寄って停車してやり過

ごす」というくだりには頭が下がります。

安全が一番です。次に楽しく工夫することですね。

無事完走おめでとうございました。笑

Re: お疲れ様でした

無事是貴人様

ありがとうございます。
何とか無事に帰ってくることが出来ました。
苦しい道程でしたが、やはりやり遂げた後の充実感は格別です。

そして、深夜のトンネル内のトラック。

こればかりはいくら対策を施しても、真横を一発通り過ぎられたら一瞬天国が見えます。
私はビビリなので、とても他人の運転を信用して、走ることなんかできませんでした(笑)

自転車は車より弱い立場で、保護はされますが、深夜にあんな危険なところを自転車で走られたら迷惑なのは当然です。
自分で自分の身を守るのは大前提ですよね。

OKI

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