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北アルプス黒部源流を巡る【2日目:雲ノ平~黒部五郎小屋へ】

雲ノ平
08 /09 2017
さて今回は前回の続き。

北アルプスの奥深く、黒部川の源流を求めて、雲ノ平にてテント泊を行った、翌日5日(土)からのお話となります。

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【祖父岳山頂より、鷲羽岳の麓の三俣山荘を見下ろし、背後に槍ヶ岳を望む】

前日、時間短縮のためにと飛ばし気味で進んだ結果、想定以上に足の疲労が濃く有りましたが、午前中は快晴の下、すばらしい光景を堪能しつつ、北アルプスの最深部を歩き続けたのでした。

それではスタートです。


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【0時】
昨晩は、日が沈むか沈まないの内に床に付いたため自然に深夜に目が覚め、ふと思い立ってテントの外を眺めてみます。

わぁ・・・
この週末は満月の明るい夜であり、山々のシルエットがくっきりと映し出されていました。

しかし、この旅の隠れた目的の一つ、春に買った1インチセンサー搭載の、キヤノンG9X Mark IIを用いて星空を撮影することでしたが、こりゃ明るすぎだなぁ。


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それでも空に向けて何度かシャッターを切れば、肉眼ではとても見えないほどの星々が映し出されました。

おお!凄い。
天の川が見えるような空の下で撮ってみたかったなぁ~。
まあまた次のテント泊のときの楽しみにとっておくかな。

満足して再び朝までシュラフに潜り込んだのでした。


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【6時半】
明けて翌朝、テントをたたみ再び雲ノ平の大地を、正面に見える祖父岳を目指して歩き出します。

夜露でテントがぐっしょりで重い・・・
そして快晴の朝ですが、既に日差しは暑い・・・


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しかし景色は最高です。
雲ノ平山荘に別れを告げ、今日の道程を歩き出します。

本当は昨日のビールの缶を捨てていきたかったけれど、あそこまで行くのがめんどくさいや(笑)


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美しい緑がひろがる雲ノ平の景色を満喫しながら、祖父岳への進路を取ります。

薬師岳と赤牛岳の間からは、遥か立山の姿も見て取れます。


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そして黒部源流の谷を挟んだ対岸には、今日の最終目的地、黒部五郎小屋を有する黒部五郎岳の姿も。

朝の澄んだ空気の中、景色を満喫しながら歩き出します。


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そして、マップでは山荘の分岐から30分程度となっている祖父岳までの道程は、こうしてみるとなだらかに見えますが意外にアップダウンや、雪渓越えに加えてゴーロ帯も抜けて行ったりとバラエティに富んでいます。


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【7時20分】
広々とした、祖父岳山頂に到着です。

山頂には私以外には2名のみ。
殆どの登山者は、雲ノ平日本庭園方面から、三俣山荘方面へと抜けて行ったようです。

この旅全般で、私はうまく人の流れから外れていたようで、どこも混み合うことも無く、悠々と山を満喫することが出来ていました。

そして祖父岳は展望も素晴らしい。
冒頭に紹介した、鷲羽岳や、槍ヶ岳方面の展望もさることながら


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この後登らなければならない、富山・岐阜・長野の県境でもある三俣蓮華岳


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そして雲ノ平を振り返れば、先ほどの薬師岳の奥には立山のみならず、剱岳の山頂も顔を覗かせています。


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そして、間近に迫る迫力の水晶岳。

もう谷を挟んで目と鼻の先です。

いやあどこを眺めても素晴らしい。


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【8時】
黒部源流と、水晶岳、鷲羽岳面への分岐である岩苔乗越に到着しました。

・・・いやしかし、真正面に見るワリモ岳と、鷲羽岳の迫力が凄い。
行ってみたい・・・

源流をちょっと眺めてから、コースに戻れば、プラス1時間ちょっとで、両山も通過していけそうな気もしてきます。

しかし、今日耐えきっても、明日も初日に匹敵する道程を歩く必要がある上、昨日からの行軍で、想像していた以上に登りに使う足が終わっていることを自覚していたのでした。


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登って行きたい気持ちを抑えつつ、本来の目標である黒部源流方面へと進路を取ります。

また次の楽しみというものが有りますしね。

しかし、今年は雪が多かったためか、黒部川最初の一滴は、雪渓に覆われておりなかなか出会うことが出来ません。


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水場の看板があるも、水は未だ雪の中。


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少し下って、ようやく手に触れられる状態の流れが現れ出しました。

いやあ感慨深い。
ここからの流れが巡り巡って、あの黒部川へと繋がって行くのか・・・


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源流の更に最初の水はまさに溶けたばかりの雪解け水で、ものすごく冷たい。

朝だと言うのに日差しの暑さに耐えかねていた私は、がぶ飲みしつつ、手や顔も洗って、黒部川最初の水を堪能させてもらいました(笑)
冷たくて本当に気持ちいい~。生き返ります。


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その後、しばらく進めば、あちこちから雪解け水が合流して、次第に小川から、最終的には荒々しい源流の流れに至るまでを観察しながら水と共に高度を下げていくこととなります。


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【9時】
雲ノ平からの合流地点に到着です。
昨日キャンプした雲ノ平が遥か頭上になってしまいました。


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その後、三俣山荘方面へと進んですぐに、黒部川源流碑として紹介されている、黒部川水源地標の文字が刻まれた、石碑を通過していきます。

良かった・・・
4年前、駆け出しの登山者であった頃に知った雲ノ平とその先にあるという黒部川の最初の一滴を巡る旅。
これでこの旅の最大の目的であった、道程をこの目で確認することが出来ました。

あとは、残りの山旅を楽しみつつ、明日に備えて早めに黒部五郎小屋キャンプ場へと進むだけです。


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【10時】
三俣山荘に到着です。
天気も良い為か、布団が干してあります。
思ったよりこじんまりとした山荘なんだなぁ。
有名な所なので、もっと大きくて立派な山荘なのかと思っていました。

そして、この辺りは登山者も多く集まっており随分と賑やかです。

三俣山荘のレストランで、少し早目の昼食をとったりして休憩しました。


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そして、コーラが売ってなかったので、とりあえずサイダーで乾杯。

ビールは売っていましたが、この先三俣蓮華岳を越えて、黒部五郎キャンプ場までの道程を考えると、流石にまだ飲むわけにはいきません(笑)


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山荘からは、真正面に槍ヶ岳の姿も見ることが出来て、多くの人が記念撮影に興じていました。


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【10時45分】
休憩を終えて、再び今日の後半戦の道程を歩き出します。

まずは今日の最後の山越えとなる三俣蓮華岳まで。


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しばらく上って振り返ると、写真で見たことの有るような見事な鷲羽岳の姿が広がっていました。

素晴らしいね。
またいつか、あの山にも登るためにやってこようという気になります。


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意外に苦しい三俣蓮華岳への道程を進みますが、やはり思った以上に登りの足は終わっており、中々先へと進めません。

鷲羽岳に登らないで良かった・・・


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【11時45分】
三俣蓮華岳山頂へ。

この頃になるとお昼近くになったせいか大分雲が沸いてくるようになりました。
やはり夏山は午前中がメインですね。


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その後、歩いて五分もしないうちに、富山・岐阜・長野の境界である、三国境の分岐点にたどり着きました。

ここで多くの登山者が長野県側の双六岳方面へと進み、なんと黒部五郎へと向かうは私一人となってしまいました。。。

ええ~・・・
なんか寂しいな・・・


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多くの登山者と別れた後、黒部五郎方面へと進みますが、本当にポツリポツリと他の登山者とすれ違うのみの道程でした。

このアルプスの高山帯でもやはり富山方面に進むのは田舎者なのか(哀)


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次第に雲が多くなる道程。

殆ど周囲の山の展望は無くなってしまいました。


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黙々と孤独な道のりをと歩き続けて、遥か眼下にようやく今日の目的地、黒部五郎小屋が見て取れました。


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【13時半】
黒部五郎小屋に到着。

小屋前の広場ではちょうど昼食を摂る宿泊者で賑わっています。

ちょっと歩みを停めるには時間が早い気もしますが、この先は太郎小屋まで山荘もキャンプ場も無く、おまけに自分の足は早く休みたいと訴えている状態でした。

あくせくと動きたがるのが私の悪い癖ですね。
早めに休んで、今日の疲れを取って明日に備える事にします。


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テント場の受付を済ませた後、早々に生ビールで乾杯します!!

よく冷えてて美味いわ~
明るいうちからの生ビール最高ですね。

次第に雲が広がりはじめ、天気も下り坂になる中、夕方には雨となり始めました。

明日は一気に折立まで下らないといけないのになぁ・・・
大丈夫かな?

早めにテントを設置したのが功を奏したか、雨に打たれることなくテントに潜り込めましたが、夜が更けるに従い激しさを増す雨音に、テント内での不安な夜を過ごしたのでした。


それでは今回はこのへんで。
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