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北アルプス黒部源流を巡る【最終日:黒部五郎小屋~折立へ】

雲ノ平
08 /10 2017
さて、今回も前回からの続きです。

前日に、雲ノ平から、黒部源流を巡って、富山と岐阜・長野の3県に跨る県境を通り抜けた後
最終日である6日(日)は、黒部五郎小屋キャンプ場から黒部五郎岳、北ノ俣岳を越えて再び太郎平に舞い戻り、一気に折立へと下山するといった、標準コースタイムで10時間を超える初日に匹敵する長丁場が待ち構えていました。


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【早朝、黒部五郎岳へ向かう道程から見上げるカールは異世界の光景】

しかし、
ここまでの4日(金)・5日(土)の二日間でしっかりテントで休んでいるため体調はまずまずでしたが、使い切った足の回復が追い付いておらず、平地や下りはともかく登りに不安を掲げながらの最終日となりました。

それではスタートです。


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【4時】
昨晩19時ごろから深夜2時ごろまで結構な雨が降り続けたため、テントの中で不安な一夜を過ごしましたが、何とか雨も上がったようで、最終日の行程に備えてテントの中で朝食を摂り始めました。

いやあ一時はどうなる事かと思いました。
テントに浸水してこないか心配になりましたが、Xアドベンチャーの、トレックドーム1は、フライからはもちろん、床からの浸水も無く、見事耐えきってくれました。


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【5時半】
テントもたたみ、出発の準備も整え一晩世話になったキャンプ場を後にします。

しかし、ほとんど撤収済ですね。みんな片付けが早いなぁ・・・


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薄曇り空の下、まずは黒部五郎岳へと、カール方面コースの登山道へと進路を取ります。


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さよなら黒部五郎小屋。
こじんまりとしていながらも、中々居心地の良い場所でした。
生ビールが美味かった・・・


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曇りがちだった空は、歩くにしたがって日が射しはじめ、次第に黒部五郎のカールが垣間見える様になってきました。
おお・・・何だかこれは美しい物が拝める予感をさせられます。


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しかし、意外にバラエティに富んだ道程でもあり、昨晩の雨で濡れた上に、苔むした岩場の中を木々にザックをひっかけながら進んだりする道もある中、苦労して先へと進みます。


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そして次第に視界は開けていき、黒部五郎のカール内へと足を踏み入れます。


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カール内は雪解け水が豊富で、小川の流れる登山道を岩に描かれた白いペイントを見失わないように歩いていきます。


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カール内に雲がかかった幻想的な光景。

なるほど、確かに霧がかかったらこの広いカール内では道を見失いますね。


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その後も、岩の中を飛び跳ねる様に歩くに登山道を進めば、美しいカールが次第に大きく眼前に広がって行きます。

その迫力と、美しさにたびたび足を止めては見惚れてしまうような景色でした。


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カールの中心部を勢いよく流れる雪解け水の小川が作り出す幻想的な光景。

朝方でありますが、相変わらず暑い日差しの中、源流の水をたっぷりと堪能しました。
やっぱり雪解け水は冷たくて美味いぜ!!


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【6時40分】
カールも最深部にたどり着き、いよいよ黒部五郎岳登頂に向けて、美しいと感嘆していたカールを登らなくてはならなくなりました。

これがまた、見上げる壁のような急登で、岩場の登山道をジグザグに縫うようにして登らなければならない、終わった足に堪える道のりの始まりでした。


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【7時】
ようやく、黒部五郎岳の肩にたどり着きました。

眼下にはこの先の道程が、緑の1本の線となって山の中刻まれています。
幻想的だなぁ・・・


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大きな岩の上を伝うように歩く黒部五郎の肩を抜けて、太郎方面への分岐は一先ず、黒部五郎岳山頂に寄り道することとします。

分岐点から、コースタイムで10分程度の道程であり、流石に折角来たのだから寄って行かないのは勿体ないですね。


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【7時半】
黒部五郎岳山頂に到着。

小屋からおよそ2時間でたどり着くことが出来ました。
良くここまで終わった脚で来れたものです。


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そして山頂は大展望。
キャンプ場からも見ることが出来た笠ヶ岳

なお、この後どんどん雲が上がってきて視界は無くなってしまったため、この時間がこの日最後の絶景を堪能できた時間でした。


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そして、槍ヶ岳。
きっとこの日は山頂は人でいっぱいだったことでしょうね。


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先ほど死にそうになりながら登ってきたカールと、背後には早朝に別れを告げた、赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳が、遥か遠くにかすんで見えていました。


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最後に薬師岳と、背後に小さく立山の頭が見えていました。

いや~実にすばらしい展望です。

ずっと雲の流れるままに任せて眺めていたいところですが、まだ今日の序盤も序盤であり、速やかに先を急ぐこととします。


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【8時】
黒部五郎岳の山頂をさった後、肩からの急降を降りて稜線に降り立ったころには、どんどん雲が湧き上がってきて、この後は基本雲の中を歩くこととなりました。

まあ、展望が無いのは残念ですが、日差しがキツく無くなるのはありがたい事ですね。


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【9時40分】
人通りの少ない登山道で、時に追い越し追い抜かれつつも気の遠くなるような長い、何度も同じようなアップダウンが続く道のりを歩いて赤木岳へ。

記事にするとあっという間ですが、似たような道と永遠に続くかのような登り降りがずっと続くため、本当に長く感じます。
いつまでたっても赤木岳にたどり着かないような気持にさせられました。


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そして、この旅最後のピークに向けて。
雲の中、北ノ俣岳山頂へと終わった脚に喝を入れながら最後の大きな登りを踏みしめます。


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【10時30分】
これまた4年ぶりに、北ノ俣岳山頂にたどり着きました。
生憎の雲で視界は全くありませんが、私の他にだ~れも居ないんだね・・・

雲の中、ちょっと孤独で寂しさを感じます。


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【11時45分】
北ノ俣から、意外に長い道のりを歩いて、ようやく太郎小屋に到着です。
細かい雨が時折降り始める様になってきましたが、昼時のためか多くの登山者が休憩しています。


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私も流石に腹が減っており、久しぶりの太郎ラーメンを注文します。
行者ニンニク入りのラーメンが美味い。

暑さと疲労で、カロリー・塩分・水分いずれも不足気味でしたので、このラーメンは生き返りますね。


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【12時15分】
昼食の後、これ以上雨が強くなる前に下山したいため、速やかに太郎小屋を後にし再び雲の中の登山道へと先を急ぎます。

さよなら太郎小屋。
またそのうちやってくるよ。


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【14時15分】
長い長い登山道を降って、無事に折立登山口まで下山しました。

下りで2時間。
久し振りのテント泊の荷物持ちですが、まずまずのタイムですね。
しかし、朝の5時半から8時間近く歩きづめで、疲れましたね。

駐車場には、団体を迎えにきたバスや未だ多くの自家用車が残っており、この週末の盛況さが実感できます。

でも、あんまり人に会った気持ちもしないんだけれど、他の人は一体どこの山に行っているのでしょう?
私ももう一日くらい宿泊できればもっと色々寄り道が出来たかな?

しかし、久し振りのテント泊に加えて、もう忘れかけていた4年ぶりの目標である黒部川源流を巡る道程は、北アルプスの最深部を堪能し、見どころも盛り沢山の素晴らしい道のりでした。

まだ色々と行き残した場所もあり、いつかまた再訪したいものです。
でも、雲ノ平又は、黒部五郎方面のどちらのルートから行っても、北アルプスの最深部へたどり着くのは大変なのは一緒みたいだな(笑)


それでは今回はこのへんで。
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コメント

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No title

OKI様

黒部川源流をめぐる旅、お疲れ様でした。
雲ノ平、祖父岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、北ノ俣岳、それらを縦走する道のり...絶景の数々を堪能させて頂きました!
思わず山の地図にて、踏破された道程を辿ってしまいました。

特に雲ノ平、黒部五郎のカールは秘境感たっぷりですね。時間と体力をかけて北アルプスの深層部まで歩き、またそれができる技量のある者のみしか、見ることが許されない格別な世界ですね。

OKIさんのブログを見ているうちに、『山に行って、自分の目で絶景を楽しんでみたい!』という気持ちが大きくなり、
最近では、自転車のほかに、登山道具にも手を出しつつある状態です。
初心者なので、どんなものが必要なのか手探り状態ですし、お金もないのにあれこれ手を広げ過ぎているのはわかっているのですが(汗)

しかしながら、宿泊を伴っての登山はまだまだハードルが高いなあ...でも、きれいな星空も見てみたいなあ...
晴れ間の少なかったお盆休みで悶々としながらも、OKIさんの記事を拝見しながらそんな思いでおりました(笑)

素敵な記事をありがとうございました。
またの冒険の記録を楽しみにしております。

長文駄文にて失礼いたしました。

Re: No title

nomozaki様
ありがとうございます。
最近は少々自転車をおざなりにして山へ行っていました。
山深く入った先の光景は、平地から見上げる山々とは全く異なる顔を見せるため、一度それを知るとはまってしまうかもしれませんね。
ちなみに私はなんちゃって登山家なので、体力任せの天候のよさげな日を狙ってしか登山をしません(笑)

また、山と自転車の活動には相通じるところや、装備に共用化できる部分も多かったため、当初はおまけ程度の活動で、必要なものだけ買い足していく感じでしたが、だんだん山道具のほうも充実する羽目になっていきました(笑)
でも、安物買いの銭失いをするくらいでしたら、しっかりとしたものを最初に買ったほうが結果的に安くつくと思いますね。

ぜひともアルプスへ足を踏み入れてください。

OKI

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