FC2ブログ

【細蔵山(標高1,551m)】神秘が宿る忘れ去られつつある山

その他の山々
06 /19 2018
今週も週末は山へ
今回の目的地は、剱岳の大展望台として富山の100山に名を連ねながらも、その道のりは登山道に達するまでから山頂まで一筋縄ではいかないと言う、上市町の馬場島方面へ向かう途中にある、標高1,551m細蔵山へ行ってきました。

10年ほど前の2009年に有志の方々の手によって登山道が切り開かれながらも、アプローチの不便さなどによって月日とともに廃れ、忘れ去られつつある悲運の山。
以前登ろうとして敗退した七姫山もそんな感じでしたね。

その道は噂通り荒れつつあり、山頂へ向かう稜線からは藪漕ぎの苦労と、道迷いの危険が待ち受ける、中々のハードな道のりでした。
それではスタートです。


180617-082808_R.jpg
【8時半】
いろいろなサイトの情報を元に、登山口より2キロ手前の河川敷へ向かう脇道に車を停めて林道を歩きます。

梅雨の狭間に訪れた快晴の空の下。
気温は25度を超える夏日となる予報であり、距離もアップダウンもある林道は、暑さにばてないようあまり飛ばさずに歩くこととしました。


180617-085332_R.jpg
なお、早月川支流の渡河地点も、林道作業用の橋が設けられており、水の心配もなく渡ることができました。
有り難いことです。


180617-085312_R.jpg
この先も、林道上の障害物は脇に避けられ、草もつい先日にでも刈り取られたようで、タイミングが良かった。

これなら軽トラや、ジムニーのような小型4駆であれば登山口手前の早月川の河原まで行けると思われます。

が、この橋を車で渡るのはなかなか勇気がいると思われ、橋の手前が広々とした空間になっており、ここに停めて歩いても残す道のりはわずかで有り、十分かと思われます。


180617-090220_R.jpg
林道終点。
ここから河原をしばらく歩いて登山口へと向かいます。

目印の岩や、ピンクのリボンはありますが古い上、この時期はすでに緑が生い茂って見つけにくいです。
おまけに登山口手前になんだか紛らわしいリボンもあったりするので、くれぐれも予習やGPS装備で赴いたほうが良いと思われます。


180617-091521_R.jpg
【9時15分】
少し迷って、登山口発見。
岩に書かれた指示通りに歩いては見つけられないですね。

一度河原まで離れて発見できました。


180617-091939_R.jpg
そしていきなりの急登&ボウボウの草
聞きしに勝るな・・・

しかし、スタートから暫くは登山道は草に埋もれていましたが、この先1,234mの稜線までは道や目印のリボン等もしっかりしており問題なく進むことが出来ました。


180617-094511_R.jpg
ぐんぐん急登を上り、高度を上げていきます。
暑さに加えて、長い縄場や、整備の今一つの登山道は体力を消耗します。
結構きつい・・・


180617-100548_R.jpg
眼下には小又川の河原と、大熊山登山口へつながる林道の一部、
そして大日岳や奥大日岳の姿が垣間見えます。

ただ、やはりもう木々が茂りすぎですね。
せめて5月中に来ないとダメだった。


180617-101327_R.jpg
しかし標高1,000mに達したあたりからは、登山道に見事な造形を見せる立山杉がいくつも聳え立って目を楽しませてくれます。


180617-103237_R.jpg
そしてモリアオガエルの卵。
水もないのにどうやって生きていくんだろう?
生命って不思議です。


180617-105521_R.jpg
【11時】
1,234mの稜線付近に到着。

ここには山頂方面と、細蔵山の大杉への看板が立てられていました。


180617-153405_R.jpg
これは帰りに撮った細蔵山の大杉。
とても立派ですが、これに匹敵する大木が幾つも聳える低山ながらも神秘に満ちた山です。


180617-112820_R.jpg
稜線に入り巨大な杉の大木をすり抜けて。。。


180617-115241_R.jpg
小さな池塘におびただしいモリアオガエルのオタマジャクシを眺めつつ
次第に藪が深くなり、不明瞭に成り出す登山道を進みます。


180617-115802_R.jpg
そしてここからが大変。
藪藪で踏み跡も途中で分からなくなるような道無き道を、枝に足を取られ、笹薮を引きちぎり、暑さと疲労で上がらなくなってきた足を無理やり持ち上げての過酷な道のりが始まります。


180617-124504_R.jpg
稜線伝いに歩けばいいだけのはずなのですが、木々がひどくて先がわからないのに加えて藪をかき分ける作業で一気に体力を消耗していきます。
テープが見つからない・・・
恐る恐る周囲を見回し、手がかりを探しつつ慎重に進みます。

スマホに入れたマップとGPSが無かったらとても恐ろしくて進めたものではありません。


180617-125654_R.jpg
苦しい中
時折木々の間からの風景に勇気づけられます。

剱が見事だ・・・
今日は最高の展望が見られるはず。
あと少し頑張ろう・・・


180617-125800_R.jpg
早月川方面も垣間見えます。
う~んこちらはほとんどわからないな。


180617-130239_R.jpg
【13時】
おそらく、1,330mのピークを下り終わり、山頂までの最後の登りに差し掛かったあたりかな?
少し道がはっきりしてホッとさせられますが、ここからの急登もまた辛かった・・・

180617-142058_R.jpg
そんなつらい中白い輝きに心癒されます。
これはギンリョウソウと言うやつか?

初めて見た・・・
細蔵山は人が入らないためか、周囲の山々以上に深い自然が残っているように感じます。


180617-131729_R.jpg
そして深い藪の中、ようやく空が!!


180617-133631_R.jpg
ついた~
っと思ったら、まだ山頂ではありません。
山頂直下の広場には未だ雪が残っていました。

山頂の標識を目指して、地面に落ちたピンクのリボンを頼りに、再び目の前の藪の中に体を突っ込んで・・・


180617-132830_R.jpg
【13時半】
最後の藪をかき分けほんの数分・・・

あった~!!
ついに山頂に辿り着きました。
しかしきつかった・・・
山頂の標識は折れ、番線でかろうじて繋ぎ止められている寂しい状態でした。


180617-135110_R.jpg
そして顔を上げればそこには噂通りの展望が。
やはり時期が遅すぎたのか、木々が大分茂っていますがギリギリセーフといったところでした。


180617-132921_R.jpg
剱岳を真正面に荒々しい稜線がパノラマに広がります。

これは素晴らしい。
天候も最高で、今年最高の剱岳が眺められました。


180617-132900_R.jpg
アップ。
やはり大迫力です。
早月尾根にはまだ雪が残っていますね。


180617-132903_R.jpg
そして、池ノ平を中心に大窓小窓方面。
すごい荒々しい。

この区間が真正面から見られるのが細蔵山の魅力ですね。
ただ労力との疲労対効果が悪いかな(笑)


180617-132949_R.jpg
また、赤谷や大猫山、猫又山の東芦見尾根、北方稜線方面はもはや木々が茂りすっきりとした視界は望めない状態でした。
残念。

ですが十分に良い景色を堪能させてもらい、ここまでやってきた甲斐がありました。
細蔵山よありがとう!!
またいつの日か。
その後、山頂付近の雪渓で軽く昼食を摂って
【14時】下山開始となりました。


180617-163452_R.jpg
【16時半】
久しぶりのハードな道のりに足が終わりながらも何とか下山完了。

すでに日も傾きつつあります。
こののち更に1時間近くかけて車を停めた場所まで歩かなくてはなりません。

素晴らしい景色と、道のりにある様々な自然。
細蔵山は魅力に満ちた山です。
が、やはり前評判通り、いかんせん人と時期を選びますね。

今の状態では、山頂までたどり着けるの人間は限られた者だけとなってしまいます。
なんだか勿体ないなぁ・・・

いつの日か、また訪れてみたい。
その時はもっと道が整備されていたら良いのですが、やはり難しいんだろうなぁ。


それでは今回はこのへんで。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

OKI

大人になった全ての人へ
輝く冒険の日々は誰にでも
そんな思い出日記の徒然書