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剱岳『早月尾根~剱沢ルート』【前編】

剱岳
08 /21 2018
さて今回も山の話。

8月18日(土)~19日(日)にかけて、4年ぶりに剱岳山頂へと行ってきました。

なお、今回はこれまでのように軽装なトレランもどきの日帰りではなく、テントを含めた15キロの荷を背負ってのテント泊です。

まずは、北アルプス三大急登早月尾根から剱岳山頂に立った後、有名なカニのよこばいを下って、前剱、一服剱を越えて剱沢キャンプ場にてテント泊の後、室堂より下山するといった、およそ15キロの道のりかつ、累積標高差にして登りが3600m、下りで2000メートルに達するなかなかの道のりです。

結果、久しぶりの剱岳とテント泊の欲求を満足させるはずだった道のりは想像以上の過酷なものとなったのでした。
それではスタートです。


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馬場島駐車場に到着します。
これまでの猛暑が嘘のように、お盆を過ぎたこの週末は涼しささえ感じられる絶好の登山日和とあり、駐車場には多くの車が並んでいます。

はるかかなたに剱岳の山頂が頭を覗かせていました。


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そして途中のトイレで立派なミヤマクワガタ発見!!

クワガタなんて久しぶり。
ミヤマは深山の意味なのかな?


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【6時】
登山口に到着しました。
久しぶりだなぁ~。

そして相変わらず登り始めるにはやや遅い時間。
どうにも早起きが辛いんですよね。。。

この時はお気楽にどうせ泊まりだし、前回よりもプラス2~3時間もあれば山頂だろう♪
と、お気楽に考えていたのでした・・・


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【6時55分】
標高1,000mの道標を越えて、立山杉の王に再会します。
本当に変わらず見事な姿ですね・・・

さて、これまでのレビューで何度も早月尾根の道のりは詳しく紹介したので端折っていきます。
その後は
【7時25分】1,200m
【7時55分】1,400m
【8時15分】1,600m
【8時50分】1,800m
【9時40分】2,000m
と高度を上げていきますが、徐々にペースが落ちて行くのが自分でも感じられてきます。

なんと言っても荷物の重さが想像以上に効いてきていました。
次第に高度が上がり酸素も薄くなり始める上に、急峻さが増し、疲れも出始める1,600m以降からガクンとペースが落ち始めています。


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それでも何とか早月小屋手前の池塘にたどり着きます。
ここも久しぶり。


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そして相変わらずこの小さな池塘には、多くのサンショウウオの幼生がウヨウヨシていました。
う~ん。こいつらは大きくなったらどこに行ってるんだろう?


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【10時半】
4時間半かかって、ようやく早月小屋に到着しました。
ちょうどヘリでの荷卸しの真っ最中であり、展望台で待機することに。


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しかし、この日はこれまで登った中でも抜群に良い天気で、空気も澄んでいました。
富山平野から、能登半島まで続くアーチが見えます。


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荷卸しも終わって、ようやく早月小屋へ。

道のり的には、ここで半分といったところであり、ちょっとペースが遅すぎるかもしれません。
以前は山頂まで5時間を切っていたので、倍近い時間がかかっていました。

この先道のりはますます険しくなるのにテントを背負って行けるだろうかと、少し悩みます。
ここでテン泊して、空身で山頂って手もありかもなぁ・・・


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と考えつつ、結局は先へと進むこととしました。
早月小屋を過ぎれば森林限界。

視界は一気に開けて、美しい高山帯の景色の中、厳しい登山道を必死で登っていきます。


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【11時25分】
標高2,400mを超えて振り返れば、赤ハゲ、白ハゲ、白萩山、赤谷山、そして後方に毛勝三山を見下ろし、険しさを増す早月尾根を登り続けます。


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そして、はるかな尾根の先には黒々とした美しい剱の山頂がハッキリと表れ始めます。
久しぶりに見たけれど、やはり素晴らしい。


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そして刺々しい小窓尾根。
あんな所、歩けるのかね?


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そして、標高2,600m手前、数年前に登山道が崩壊した箇所ですが最近になって補修が入ったようで、色々と手が加えられていました。


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しかし、垂直の岩肌に撃ち込まれた鎖につながって登る個所や・・・


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突き出した鉄柱の足場など、なかなかのアスレチック感満載のルートとなっていました。


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【12時】
2,600mの道標目前となります。
そして、いまだ仮補修と思われるような所もあり。
ホントに、楽しいねぇ・・・(笑)

でもこんなボロボロの道では冬が過ぎたら崩れちゃうんじゃないかな?
大丈夫なんだろうか?


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そして、景色はますます荒々しさを増してきます。
ちょっと怖いくらいの荒々しさですが、これぞ剱岳の登山道の醍醐味ですね。

岩の背後には、雲の上から立山の姿。


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そして剱尾根も間近に迫り、岩の色形も鮮明となって威圧感を増してきます。

そしてこれまた背後には、後立山の頂たちが山頂を覗かせています。
右も左も贅沢な眺めです。


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【13時】
ヘロヘロになりながら牛歩で登り、ようやく2,800m手前までやってきました。
振り返れば雲は雲海となり、ここまで歩いてきた周囲の景色を一変させつつあります。

しかし早月小屋を出てから、200m登るのに1時間かかってる・・・
重い荷物により重心も高くなり、更には悪い足場。
そして急斜面によって、バランスが狂い易く一層体力を消耗しており、ますますもって歩きにくい。

でも、もはや道のりは、転んだら転落の後『死』のレベルへと変化しており、気を抜かず、ゆっくりでも慎重に進み続けます。


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山頂まで、標高差200mにも満たない所まで来ながらも、見上げる岩の塊と、重い身体に絶望しながらも必死に歩を進め続けていきました。


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核心部の鎖場に到達。
荷物の重さにバランスを崩さないよう、慎重に進みます。


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黒々とした岩の塊がまだまだ続く。


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それでも何とか進み続けて、最後の難所長い垂直の鎖場を、必死に登って・・・


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ようやく危険地帯を抜けました!
懐かしい標識が、青い空の下白く輝いています。


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【14時10分】
着いた~!!

馬場島からなんと8時間。
荷物が重かったとはいえ、標準タイムと大して変わらない。
自信無くすな・・・

おまけにもう足が完全に終わってる。
ヘロヘロになりながらようやく山頂へとたどり着きました。

そして昼もすっかり回ったこの時間は人気も少なく、もう引き上げの時間と言った空気が漂っていました。


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それでも苦労してたどり着いた山頂からの景色を堪能します。

八ツ峰からの後立山の峰々。
今日は午後になっても遠くまでよく見え、更に近くに感じられる最高の日でした。


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そして早月尾根方面。

ここまでの道のりは雲に覆われ始めましたが、まるで吸い込まれるような空と山の景色に圧倒されます。
地球が丸い!


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そして、立山方面。
もう少し早く来れば、富士山まで見えていたのかもしれませんね。

視界の下には、これから進んでいかねばならない道のりの先に小さく色とりどりのテントが並ぶ、剱沢キャンプ場の姿が見て取れました。

この先、更なる難所を越えて剱沢キャンプ場まで行くのか・・・きついね。
過去の旅路でもこれほどまでに疲れていたことはそうは無いかも。
この足では到着はいったいなん時になることやら。

不安を抱えながらも、日も傾きつつある中、休憩もそこそこに重たい荷物と体を終わりつつある両足で必死に持ち上げて、一路今夜の逗留地たる、剱沢へと進みだしたのでした。

後編へ続きます。


それでは今回はこのへんで。
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