【立山黒部アルペンフェスティバル2012】&【浄土山】登山の旅

その他の山々
09 /09 2012
 9日(日)は、珍しく自転車仲間のあらくにさんに誘われて今年3度目の室堂へ、そして立山黒部アルペンフェスティバルに参加してきました。
  
 目的はとある講習会に参加して、より安全な登山技能を身に着けることが目的でしたが、そんな知識や、技能を身に着けたりすれば、ますます山の深みに入って行くことになるような気がしてなりません・・・
 
 さて、今年は室堂に苦行に行っただけであり、楽しむために行ったことが無かったためになかなか面白そうです。
 当然今回はまっとうに自家用車&交通機関を利用してのごく普通の室堂入りです。何だか新鮮だなぁ~(笑)

 数日前まで雨模様であった週間天気予報も、まさに直前で快方に向かい、テンションも上がりつつ当日を迎えたのでした。


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【5時】
 なお、参加予定のイベントの集合時間が朝8時のため、どうしても始発のケーブルカーに乗り込む必要がありました。
 まだ薄暗い空の中、あらくにさんと合流予定の立山インターまで車を走らせ、その後30キロ近く人里離れた山奥の、立山駅へ向かいます。
 
 日の出前の山々の稜線がとても綺麗です。天気も良好!!やる気が出てきたぞ。

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【6時30分】
 途中コンビニに寄ったり、称名滝のゲートを見に行ったりと寄り道をしながらも、無事に【立山駅】前に到着しました。
 かなりの山深い場所なのですが、なかなか立派な駅舎です。周囲の雰囲気も落ち行いており、周辺に喫茶やお休み処が有ったりと、観光地然としていて良い感じです。
 やはり、年間何十万人もの観光客が行き来するだけのことはありますね。


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 6時40分の始発は既に満員状態。まるで搭乗前の空港のようです。
 前もって切符を予約しておいたので事なきを得ましたが下手を打てば乗れない可能性もありましたね。
 この人数はやはりフェスティバルの効果でしょうか?


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 立山ケーブルカー
 かなりの角度に駅のホームが作られています。

 これに乗ってしまえば、アルペンルートの出発点、『美女平』までおよそ500メートルの標高差を7分で登ることができます。早い!やはり交通機関に頼ると便利ですね。


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【7時45分】
 寿司詰め状態の立山ケーブルカーから、これまた定員いっぱいの高原バスを乗り継いだらあっという間に標高2,450メートルの【室堂】にたどり着きます。
 室堂ターミナルの屋上では、まさにフェスティバル最終日の準備で慌ただしそうです 


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 ここまで来ると、かなり雲が出ており快晴とはいきませんでいたが、立山もその姿をはっきりと見せてくれています。ここまで近くに来るのは2か月ぶりですね。またまたやってきましたよ。


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 さて、無事に講習の受け付けも済ませて、室堂ターミナルのとなりの立山自然保護センター内で、軽く座学を受けます。

 なお、今回参加した講習会はこれ。『地図読み講習会』でした。我ながら渋い・・・
 
 目盛の刻まれたプレート付きのコンパスを使って、国土地理院発行の地形図を利用して、距離、方角、現在地、目的地までの所要時間等の判読の仕方を学びます。
 また、地形図から、等高線、地図記号を用いて地形を予測・想像し、実際の行動に生かすための基礎知識の指導を受けました。

 講師の方はとても優しげな方でしたが、帰ってから石井スポーツさんのHPで経歴の紹介を確認してみると、錚々たる登山歴をお持ちの方でした。とても私などが指導いただくような方ではない(笑)
 当日知ってて講義を受けていたら緊張してしまってたかもしれませんね。
 
 さて、これまでのような一本道の登山道や、晴天を狙った登山では必要性は感じられないかもしれませんが、ガス等で視界をふさがれてしまえば、また雪山等で周囲の景色が位置の把握に役に立たない場所などでは、視覚に頼って判断していた位置情報は、あっという間に失われてしまいます。

 冬山スキーを趣味にしているあらくにさんには必須の知識ともいえるでしょう。
 
 私にとってもこれは登山のみならず、見知らぬ土地でのサイクリングなどでも有用ですね。知っておいて損はない知識でした。


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 座学を終え、外に出ていよいよ実地に入ります。
 屋上では色取り取りのテントが立ち並び、お祭りらしくなってきていました。ちょっと寄っていきたい気分になってきますが、講習会に参加している身の上の為に残念ながらスルーです。


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【9時45分】
 さて、いよいよ外に出て実践を交えながら地図読みのトレーニングを兼ねて周囲を歩きます。

 今回の研修場所は標高2,831メートルの【浄土山】です。
 雄山、別山と併せて、立山三山と称される山の一つですね。
 一度登っておきたいと思っていた山であり、まさに一石二鳥といったところです。


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【10時40分】
 所々で、地図読みの練習を挟みながら歩を進めます。
 振り向けば、室堂平の景色が一望できます。青々としたミクリガ池や、煙を上げる地獄谷の煙。雄山方面から見る景色とはまた異なる美しさです。
 
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 そして山々の遥か先には日本海が、なんと能登半島のシルエットまで見渡すことが出来ました。


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【10時50分】
 室堂展望台と、浄土山登山道の分岐点にたどり着きました。
 綺麗に整備された登山道から、ここからは荒々しいガレた登山道へと変わっていき、傾斜も急になって行きます。


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 眼下には、標高2,620メートル【国見岳】が見下ろせるようになりました。そして更に奥には富山平野の街並みもはっきりと見て取れます。


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 かなり大きめの岩場が多くなってきました。
 たかが2,831メートルと、少々甘く見ていましたが、なかなかに急な登山道です。
 しかし今回は道のり自体が短い上、講習を含めたまったりペースの為、体力は十分以上に余力が有りスイスイと登ることが出来ます。


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 そしていつの間にか高山植物も無くなり岩だらけの無機質の世界へ・・・

 なるほど、浄土山とはよく言ったものです。


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 岩場を登り切り、稜線に出て標高2,830メートル、浄土山南の頂へと歩を進めます。
 すごい石垣。まるで山城の跡地のようですが、かつて山小屋が有ったものの名残だそうです。


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 朽ちた土台の名残。
 傍には、かつて日露戦争へと従軍し、帰らぬ人となられた2,500名を超える富山県人への慰霊碑が建立されていました。合掌。


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【11時35分】
 そして、浄土山の最高点、2,831メートルにたどり着きました。
 ちょっとあっさりした頂ですが、立山三山2つ目の頂に立ちました。やった~!!

 と、感慨にふけるまもなく地図読みの命題がでたりします。あわわわ!!え~と、どうやるんだったっけ。
 今回は、講習会が目的なのを忘れてはいけませんね。


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 稜線をしばらく歩き、富山大学立山研究所へと向かいます。
 こういった稜線を歩くのはとても気持ちがいいですね。もっと長い長い稜線を歩いてみたい気持ちになります。


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【11時45分】
 富山大学立山研究所に到着です。ここでしばらくの小休止。

 少し広めの広場には、多くの人々が集まってきていました。
 また、このころにはかなり雲が出てきており、天候の悪化が懸念されるようになってきました。
 

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 なお、研究所の周囲はとても展望がよく、周囲の景色がよく見渡すことが出来ました。
 南側を見ればこれは、標高2,872メートルの【竜王岳】ですね。

 ごつごつした岩場が多く、ロッククライミングの初歩コースとして良く使われているそうです。


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 東側には後立山連峰も見えています。中心に見える尖った山が標高2,821メートルの【針ノ木岳】です。
 山の位置関係が分かるとだんだん面白くなってきますね。

 同様に、地図も読み込めば読み込むほど情報を吸い上げられるようになり、面白くなってくるとのこと。
 なるほどです。


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 南西側の薬師岳方面を見てみれば、やや雲にかかった【五色ケ原】も見ることが出来ました。綺麗だなぁ~
 稜線をひたすらに歩いていけばあそこまで行けるそうです。う~んいつか行ってみたい。


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 そして西側には【有峰湖】までもが見渡すことが出来ました。
 いい眺めだなぁ・・・
 苦労して登った後にこういった風景を見てしまうと山登りは本当に楽しくなります。
  

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 さてと・・・腹ごしらえでもするかな。
 行動食に持参したランチパックは相変わらずパンパンです。
 凍らせて持ってきたゼリー食は、まだ凍っていました。飲めない・・・
 もう秋になりかかったの気温の上、室堂までバスだったから溶ける暇がなかったんだなぁ・・・
 

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 その後は一ノ越方面からの下山となりましたが、その途中で再び【雷鳥】に出会うことが出来ました。
 今回は、7月の様に遠くからではなくかなり近い場所に現れてくれました。

 大きい・・・それに思っていたより低くて太い鳴き声です。


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 親子連れのようで、全部で4羽確認することが出来ました。立山方面に来て、雷鳥に出会えるとなんだかすごく得した気分になります。


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 その後一ノ越を過ぎて、無事に室堂ターミナル周辺の遊歩道まで下山しました。
 このころになって、ついに小雨がぱらつきだしましたが、講習会&登山の間天候がもってくれたことに感謝でした。
 また、室堂平の高山植物達も少しづつ色付き始めており秋の気配がもう漂ってきていることが改めて実感できました。


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【13時20分】
 さようなら浄土山。今日は楽しかった。

 そして、室堂ターミナルに到着し。講師の先生や、他の受講者の方とも別れを告げたのでした。
 一日ありがとうございました。

 講義終了後は、フェスティバルの会場や出店はすっかり片づけられており眺めることは出来ませんでした。ちょっと残念。
 そして室堂ターミナルの中は、下山する人々や泊まりの人々が降ってきた雨から逃れようと建物内に集まってきており人混みでごった返していました。息苦しい・・・
 
 あらくにさんとターミナルで改めて食事をし、バスの集電時間まで周囲を散策しようと思いましたがついに本格的な雨となってきたため、今日のところはこのまま引き上げることとなったのでした。


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 バスに乗り込む前に、恒例のソフトクリーム。今日のソフトは一段と美味しいような気がします。

 しかし帰りのバスは、補助席も全使用するほどの満席状態。早朝からの活動に眠くて眠くてカックンカックンしながらも美女平まで乗車し、そして立山ケーブルカーも早朝以上の超満席状態で立山駅まで下ることとなったのでした・・・
  
 身体の疲労以上になんだか疲れた・・・
 このような感触の悪い疲労感は、自力登山のときにはなかったものですね。
 交通機関を使っての移動は、便利ではあるが自由がきかないといったところでは不便でもあります。


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【15時30分】
 その後立山駅に着いたら下界は青空が広がっている上に、30℃近い残暑厳しい一日・・・駐車場まで歩く間にも汗が流れてきます。雲上の世界と下界とはやはり別世界なんだなぁ。

 下界の秋はもう少し先なのかな。
 しかし、今年3度目の室堂は、大変ながらも中身の詰まった、これまでに無い充実した一日となりました。
 来年も来れるかな?来れるとしたらどんなことをしに来ようかな・・・道楽者の楽しみは尽きませんね。


それでは今回はこのへんで
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コメント

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その稜線の先へ

oki様
講習会と、聞くと何だか拒絶してしまいますが興味のある分野でのでのことだと前のめりになってしまいますね。
等高線の読み方、そうですね、地図が読めると登山者にとってはルートの幅が広がりますよね。
今度は天気図と気圧計の勉強がいいですね、僕は興味があります。
知らないコトを知る、何時までも好奇心旺盛でありたいものです。
一度、僕は山の稜線を歩いてみたいとは思っているのですが思っているだけではダメですね…

Re: その稜線の先へ

 講習会は、マニアックな内容だけあって参加される方々には明確な目的意識がおありのようでした。無目的だったのは多分私だけだったのでは・・・。ですが、山も平地のサイクリングも基本は一緒。事前にしっかりと目的地までのルートと途中途中の指標を定めて、時間と距離を方角を小刻みに予測しつつ最終目的地へ向かう。地図読みは今まで漠然と作成していた計画に理論や技術的な裏付けをもたらしてくれるものだと思いました。
 雲助さんも山をいつか歩きたいといった。その気持ちが有れば有るとき簡単に実行にうつせるときが来るものと思います。なかなか実現できなくても、いつかやってみたいと思えるものを沢山持っていたほうが人生楽しいような気がしますしね(笑)

地図読み講習会。いいですね。
目指す頂が見えていても真っ直ぐに行けるとは限らないので、ルートを間違うと大変なことになります。
昔、雪山ハイクでルートを外れ、全く違う場所に下山したことがありますが、「まともに地図を読めない奴は、山に入るな!」と叱られたことがあります。
山の最低限の知識は身につけたいですね。

Re: タイトルなし

山賊様
たしかに。超人登山家の講師の先生も、雪の中では室道付近のごく簡単な場所でもルートを誤ってしまったことが有るそうで、人間の感覚がいかに曖昧なものかがよくわかります。山を甘く見てはいけないですね。登りは比較的わかりやすいが、下りは難しいとも言っておられました。更なる活動(…が、有るのか?)の際には地図を読みつつ地形をイメージする癖をつけていきたいなと思います。

OKI

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